グローバルに活躍したい!!わたしの夢実現日記。

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作文+会話力UP術



これは、私が理系学生であったのにもかかわらず第二外国語であった
フランス語にここまでのめり込んだ(他にいません)根本ともいえる経験
であるのでぜひ、語ってみたいと思いました。

当時、私は浪人生でした。(これは英語のトピで書いた方がいいかな)
一年後の入試に備え、全ての科目を合格に足るものに引き上げたかったので
私は、予備校の英作文指導で有名な先生に個人的な接触を図りました。
ある日の授業の質問の後、私は自分の志望校を書き、
そこへの合格に向けた指導を求めた手紙を彼に渡しました。

後日、私が授業の後にいつものように彼に質問に行くと、何と彼は、
「あなたの去年一年間の英作文の答案を調べました。
あなたのは英語じゃない!英語は作るものじゃない、マネするものです!」
いきなりこう言ってのけたのです。

毎週うけてたテストゼミの答案を無断で見られた(そんな事していいの?)上に
ケチョンケチョンにけなされた私は恥ずかしさでこの時既に頭に血が上ってました。

しかし、彼はさらにこんな事を。
「あなたには、そうですね、高校1年生のテキストをやってもらいましょう。
そのリスニングテープを高校でもらってきて下さい。
それを書きとってもらいます。リスニング・リプロダクションをやってもらいます。」
と言って、チョムスキーの言語論やら、何やらについて語り始める講師!

「ちょっと待って下さい。
どうして私が高校1年のテキストなんてやらなくちゃならないんですか!
しかも試験にリスニングなんてないのに!
私には時間がないんです!もっと志望校合格に直接的に結びつく事やって下さい!」
指導を求めておいて何という態度でしょう。
しかしこの時私は得意だと思ってた英語力を不当に評価された屈辱感しかありませんでした。

彼は、「あなたに時間があるかないかそんな事は関係ありません。
あなたは僕に英作文の能力向上を求めてきた。
それに対して僕はあなたにとって一番効果的な方法を提示しているだけです。」
「一年後には受験が迫ってるのに、こんな事やってる時間なんてありません!」
「じゃあ、あなたは自分がAレベルしかないのに
Fレベルの学校を受けるといって、Fレベルの勉強をしたいというのか!
自分のレベルの勉強からやる。それしか方法はないんです。」
彼もさすがに怒ってました。そして私は泣きかけてました。

仕方なく、私は高校へ行って1年生用のテープをもらってきました。(ご親切に2年生用もくれました)
私は早く次のレベルの課題を与えてもらいたかったので、さっさと終わらせようと
他の教科の勉強そっちのけで、そればかりやり続けていました。
聞き取って、完全な英文で書き出すのは、結構大変で意外に時間がかかりました。

「先生、終えました。次の課題を。」
「完全に聞き取れない部分でも文法力がしっかりしてれば補って文章にできる。
英語のリズムが身についてれば、正しい英語を書けるのです。
ちゃんと身についたかどうかチェックします。」

そう言って彼は英語を話し出し(彼は15才までロンドンに住んでいた帰国子女でした)
書き取りテストが行われました。結果、落第。
「オカシイですねえ。一冊本当にやったらできるはずなのに。(疑ってる?)
じゃあ、これは夏休みの課題です。同じようにリプロダクションして下さい。」
そう言ってオクスフォード出版の小噺集?のようなものを示唆しました。
これまた、レベルは「エレメンタリー」。(しかも中3の時に学校で使ってた・・・)

そんなこんなで前期はリプロダクションとやらをやり続けた私。
後期になってやっとSEG出版の英作文の参考書を渡され、「まともな」勉強ができました。
毎週彼に提出する作文もこの頃になると最優秀答案に選ばれるようになりました。
大学受験もなんとか無事合格(第1志望はあきらめたけど・・・)。
4月には、他の誰も味わった事のない経験をしたという自信に満ちていました。

そしてフランス語の授業が始まったのです。
私がどのような行動に出たかもうお分かりですよね。
「ジュテームクラシック」という会話教材、および文法の教科書のテープ、
ひたすら聞き続けました。何度も何度も。電車の中でも、部屋の中でも。

私は「あのとき」を追体験しているような気になってウットリしていました。
2年生になっての、「星の王子様」の授業でも続けました。
私の朗読を聞いて皆「帰国子女?!」と見まごう程でした。

もう私には先生がいないけれど、伝授された方法は
いつまでも私の中に生きています。




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