Blazing Ash

Blazing Ash

スーパーロボット大戦DASH!!


その時代にも争いが絶えず、人々にとっての安住の時は皆無に過ぎなかった。
しかし、悪有る所正義あり・・・その平和を勝ち取るため、今も直、戦い続ける英雄が、この地に存在した・・・
これは、その英傑たちが、平和を求めもがき苦しみ、悪を打ち倒し、真の平和を勝ち取るまでの物語。伝説の、ほんの一ページである。

オリジナル設定





主人公

名前;ウィリオ・アルフィー
年齢;20歳(彼の誕生日は元々不詳なので、彼が自分で決めたらしい)
髪の色;エメラルドの肩にかかる程度のショートヘアー
瞳の色;薄い藍色(たまに赤みのかかった威圧するような目をする)
肌の色;すこし常人よりは色白
特技;操縦の腕前はずば抜けて上手い。本人いわく「教導隊じこみ」
性格;将棋などでどんなに追い込まれても、「慌てない 慌てない」と語るあきれるほどのポジティブシンキング。能天気と罵られる時もあるが、それでも彼の持つ何かに惹かれるのか、彼の周りには自然と人が集まる。だが、昔の記録によると、彼は昔右腕を負傷しており、「操縦は難しい」と医者に宣告されたはずだが、
何のリハビリもせず、過激な操縦を楽々とこなせてしまうが・・・?
好物;なんと生粋の甘党。主にプリン、ホワイトチョコを好む

自己紹介
「どーも!俺、ウィリオ・アルフィーだ!今回主人公を務めることになったんだけど・・・そんな大役・・・勤まるんだろうか?
ま、何にせよ俺は頑張るぜ?え?作者についてどう思うかって?ああ、あいつ・・・作ってくれたのはありがたいけど、
あんまり好きじゃないなあ・・・ま、これからガッツリ頑張るんで、よろしく!!」
副主人公

名前;リーフ・クロイツ
年齢;19歳(なんとウィリオと同誕生日)
髪;少し茶髪の混じった黒髪。普段オシャレに一切関心がない(でも床屋には通ってる)のでボサボサになってる。

瞳の色;黄緑
肌の色;すこし黄色がかった肌色。
特技;パソコン関係に関しては天才。ハッキングやデリート、情報作業に関してはプロも真っ青の腕前。ただ、絵は子供よりもレヴェルが低く、美術的センスはゼロ以下とも言える。なお、パイロットとしてのレベルもウィリオにひけをとらない。
趣味;トランペットを吹くこと。昔習って、病み付きになったらしい。好きな曲はハンガリー舞曲。
性格;ウィリオとは対照的に、計算を張り巡らし、人の二手三手先を読むタイプ。そのため、ウィリオとはよく衝突するが、なぜか意気投合している。なお、軽い皮肉屋。だが、最近イニシアチブをウィリオに取られたせいか、振り回され気味。そのたびに彼は「貧乏くじ」と漏らしている。
好物;基本的に好き嫌いは無い方だが、辛いものはあまり好まない。しかし、案外隠れ辛党で、「嫌いだが病み付きになる味だ」と語る


自己紹介
「どうも。リーフ・クロイツだ。俺とウィリオは士官学校からのダチだが、あいつはいまだにいけ好かない。
しかもあいつといていいことなどひとつもない。正に「貧乏くじ」だ。は?よく理解してるって?なにをいう。
え?だって良く知ってるから・・・と、とにかくノーコメントだ!以上!」
主人公機

ビルトラプター
昔事故を起こし、再び改修・強化を施された機体。主な武装はハイパービームライフル。
このライフルは出力を調整することができ、とても汎用性に富んだ武器である。
変形機構も完璧に補修されており、機動戦の得意なウィリオにうってつけの機体である。
今回、ウィリオのデータを元に新たな機体が開発されるらしく、ただ今製作用データを取っている設定。



参戦作品に関しては、もう少し待ってくださいな(ぇぇぇ





第零話「狂った歯車」





――いったい・・・何故、こんな事に・・・

―時代が新西暦と呼ばれる一昔前の時代。この時代でも人々の争いは続いていた・・・


そこでは、二つの国が戦争を起こし、今も尚臨戦状態で、市街地が常に戦場となるほどに苛烈さを帯びている。
ここでは「機兵」と呼ばれる兵器を使い、最早大砲や爆弾、ましてや戦闘機、戦車など話にならなかった。
そして戦争は泥沼化・・・昔は国力のあった両国も次第に疲弊し、すでに「戦争」よりも「紛争」と呼ぶのが相応しいほどになっていた・・・・・・。

―某所での会話。

「・・・・・ダメよ。こんな方法・・・私たちは取ってはいけない!」

「姉さんはよくそんなこと言えるね。もうどっちが勝っても、利益にくらんだ馬鹿な大人が、また同じ運命をたどらせる!僕は我慢が出来ない!」

どうやら、姉と弟の会話らしい。弟は口を尖らせ、姉に反発する。しかし、顔は、すぐにほころびる。

「だからこそ、この祠に来た。この、『神の黒陽』さえあれば・・・!俺が!戦争を終わらせられるんだ・・・・・・」

「・・・ダメ。ダメよ。そんな事をしたら、誰よりも戦争を憎んだあなたの考えは否定されてしまう・・・」

姉が不安げに一呼吸置き、また話し続ける。

「その宝珠の霊力を使えば、確かにこの戦争を終わらせるほどの力は手に入る・・・しかし、その力は諸刃の剣・・・最後には、力におぼれ、邪神・・・いや、悪魔に成り下がるすだけよ」

必死に姉が諫めるが、すでに彼の耳には届きはしない。

「わかってくれないんだね、姉さん・・・」

そして、一瞬悲しげな顔をした弟は、石の魔力を解放するための呪文を詠唱しだす。この呪文を覚えたのも、全てはこの一瞬のためだったと言っても過言ではなかった。それほどまでに、彼はこの国を蹂躙した暴力を憎んでいたのだ。

「グライブラフ・チェフト・サルガウス・イレイド・・・黒陽よ、我に王の力を!!」

その時、黒い雷が、彼にふりそそいだ。そして、弟は、人を外れた異形の姿に変貌する。

「あ・・・あああ・・・あ・・・」

姉は言葉を失った。そして、数分前までは自分の弟だった邪神は、まるで慟哭の如き咆哮を上げる。

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」


―――結果は明白だった。
突如市内に出現した怪物は、双方の軍関係なく暴れ回り、戦場は、火の海・・・まるで地獄絵図のような惨状になってしまった。
だが、彼の姿は戦う最中に変化していき、まるで機兵のような形になっていた。
最早、戦う意義など、粉々に吹き飛ばされた。双方完膚なきまでに叩き潰され、挙句の果てには守るべき対象であるはずの町すら壊滅・・・
その圧倒的な恐怖は、兵士の戦う意味どころか、平静、理性すらも吹き飛ばし、声すら上げることができなくなり、その場にへたりこんで
しまう者ばかりであった・・・・・・。
そして、町は一夜にして廃墟と化し、人はそのあまりの恐ろしさに、魂を砕かれ、ただの抜け殻と化してしまった。
戦争の首謀者は一人残らず惨殺・・・彼の良心は、邪神の力に飲み込まれ、すでに一欠けらも残っていなかった。
しかし、破壊の限りを尽くし、魔王となった「彼」の結末は、あっけないものだった


「何の真似だい?姉さん・・・」

そこには、姉が敢然と立ちふさがっていた・・・しかし、あまりの恐ろしさに、実の姉であるはずの彼女すら足が竦んでしまう。
睨まれてしまったらもう駄目だ。押さえ切れない「恐れ」が、何をやっても顔に表れてしまう。

「や、やめて・・・・こ、こんな事は、もう・・・」

「何ノ・・・冗談ナンダイ?モウ・・・トメラレナイダロ?」

もう、弟の言葉は人から少しはずれつつあった。まさに、彼は人という殻を脱ぎ捨てつつあるのだ。姉から血の気が少しずつ引きつつある。

「これを使うしか・・・ない・・・」

姉は、透き通った黄金のような色をした宝石を弟に掲げる。

「『神の白陽』・・・これを・・・これを、使うしか・・・・・」
すると、弟が震え上がる。

「ナ、何ヲ・・・マ、マサカ、ソレハ!」

「白陽よ!王を静め、永久に封じ込めよ!!」

そして、宝石から光が走り、黒陽に当たる。すると、弟は黒陽に吸い込まれる。

「ク、クソッ、クソオオオオオオ!!ナ、何故俺ガ・・・コノ、世界ノ永久ノ王ニナルハズノ、コノ俺ガアアア!!」

「貴方は、禁忌を犯したのです・・・」

「ギャアアアアアアア!!」

そして、光の玉を吐き出し、黒陽は沈黙した。

「これは、彼の力の一部・・・」

そして、姉は覚悟を決めた。

「彼がよみがえりし時のために、この力を二つに分けます。片方は私が持ち、白陽のなかで来るべき時のために・・・」

「そして、私のほかに、悠久の時を経た未来、「彼」が目覚めし時代の少し前に・・・送り込みます。」
姉は、そう言うと玉を半分自分自身の胸の中に飲み込み、半分を宙になげた。玉は、時代を越え、その未来に消えていく。

「名前は・・・」

そして、姉は一呼吸置き、『名前』を決めた。



―――彼の名前は、ウィリオ・・・


しかし、姉の望むべき時代は、以外にも早く訪れてしまった。
とある洞窟で「それ」は発見された。

「文献によると、ここだな・・・」

そして、男は黒い宝石を拾い上げ、天に掲げる。

「見つけたぞ・・・『神の黒陽』!!」

そして、全ては、誰にも気づかれぬまま、ここ、テスラ・ライヒ研究所でも動き出していく。
―ウィリオ、時間だ。早く行かないと遅れるぞー・・・
―分かってるよ。今行く!

そう。あの時狂った歯車は、『戦乱』という形で、再びゆっくりと動いていくのであった・・・



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: