Secret

PR

Profile

Esprit*

Esprit*

2005.11.13
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類





「ん・・だからさ、アニキあんな感じになっちゃったでしょ?
 俺もバイトばっかりで必修単位いくつか取れてないし。
 来年、学年は進級できても、
 お前と一緒に卒業はできないよ。
 ・・今回、実家に帰ってね、オヤジと話したんだ。
 とりあえず、学校は最後まで行くつもりではいるけれど、
 最終、オヤジの整体院、継ぐことにした。」



彼のお父さんは自宅で整体院を開業している



上の兄はバイクショップ、真ん中の兄は中華料理のコック

すでに自立していた

でも

彼が大学を辞めてまで整体院を継ぐことにした事が

あまりにも唐突だったので

信じられなかった



「前も言ったろ?オヤジは元々俺が大学に行くこと自体反対してたの。
 行くなら自分の力で行け。って。
 学費を稼ぐには働かなきゃいけない。
 働いてれば、学校に行く時間がない。
 取れない単位の為に働いて、その為に学費納めてんだよ。」





確かに朝から晩まで働いていた

もう、こんな生活が嫌になった・・とまで彼は言った



「そんなこと言わないで。・・一緒にここまで来たんじゃない。
 どうしてそんな大事なこと、相談してくれなかったの?」

「お前が就職活動で、実家とココを行っ足り来たりしだしただろ?

 俺は卒業できないまま、置いてかれそうな気がしてきてさ・・。」


彼はちょっとうな垂れていた

私はコートを脱ぎ、ハンガーにかけ直した

もう外食どころではなかった


「・・正直、生活費も出せないほど厳しくなってきた。
 寮は出ようと思ってる。」

「私、何かできることはないかな?」


いきなりのことで動揺してしまったけれど

彼のことがいとおしくなって仕方なかった

それは心の底から思ったことだった









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.11.13 15:22:54


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: