Secret

PR

Profile

Esprit*

Esprit*

2005.11.19
XML
テーマ: 愛しき人へ(899)
カテゴリ: カテゴリ未分類





私は先輩とはぐれないようにずっと

先輩の顔ばかりみていた

先輩が着ていたデニムシャツのすそを

本人にばれないようにそっと

掴んでいた



初めに並んだパビリオンは行列になっていて

先輩は私が中に入りきるまでずっと

通路側の人よけのかわりになって



私の頭の上でドアを押さえてくれていた

こういう優しさが違和感なくできるのが

私の大好きな先輩



人数制限の為にちょうど

私達の前で入場が切られてしまい

次回、一番初めに入場することになった



そのパビリオンは3Dの映像館

私達は一番前の席に誘導されてシートに座った

しばらくすると

マスコットキャラクターと司会の女の人が出てきて

なにやら説明を始めた



いきなり真っ赤な衣装に身を包んだ司会者が

私たちのほうに向かって手をかざした


??


びっくりして二人で顔を見合わせた

「ちょっと立ってもらっていいですか?」



「このパビリオン入場1万人目になられましたお二人です。
 おめでとうございます!」


え?!


会場からは拍手が起こった

何が何だかわからずにぽかんとしていると

係の人が記念品を持ってきてくれた

先輩は何も言わずに私の方に体を引いたので

私が記念品を係の人から受け取った


「お二人様は今日どのような方法でこちらに来られたのですか?」

司会の人が続ける

「車です。」私が答える

「彼氏さんが運転されてきたのですか?」

そう聞かれて言葉に詰まる・・。

彼氏・・じゃないけど・・。

先輩の顔を横目で見たとき

先輩がうんうん。とうなずいて返答してくれた。

「お付き合いも長いのですか?」

「はは・・そんなことないです。」

先輩が何とか返してくれてるけど

私はもう何も話せなかった

「そうですか、初々しいカップルさんですね~。
それでは末永くお幸せに、気をつけてお帰りくださいね~」

司会の女の人はそうやって笑顔で話していた



・・私は顔が真っ赤だった

人前でこんなこと聞かれたこともないし

まして先輩のことを彼氏だとかお幸せにだとか

二人はそんな関係じゃないのに

照れくさくて恥ずかしくて

やっぱり3Dの内容は頭にはほとんど残らなかった



パビリオンを出て

「無責任なこと言うよな・・。」

先輩がそう言ってなだめようとしてくれたけれど

私は顔のほてりがおさまらなくて

しばらく顔が上げられなかった

記念品はマスコットキャラクター入りのマグカップ2つ

あとでひとつずつ分けることにした










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.11.19 10:21:24


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: