JAPANESE GIRLS&BOYS

JAPANESE GIRLS&BOYS

更なるかけら。


骨は海に流してくれ、なんて事は言わないけれど。

「ねぇ」
「なぁに?」

できるなら。
こんな言葉の繋がりが、君と誰かの間で続いてほしいと思うし、願う。
君の隣には、俺の代わりが居て、俺はその幸せな君を見ることができない。
それで、いい。
そんな考えを君に話すと、こう返された。

「それは、ないよ。」

なんで?と聞いた。

「…君がいないと、それだけで自分は変わるんだよ。幸せじゃないんだよ」

続いた台詞と笑顔に、俺は幸せを感じることしかできなかった。
静かに手を繋ぐ。
結局、何も言えないまま、俺たちは、ただ笑いあって。

俺は、少しだけ泣いた。


---------某二人に捧げた事は秘密。


自転車への距離はすぐに無くなった。
言えない言葉は、のどを上がって、下りて。
また上がってさ。ウザイくらい。
風が、まだまだ寒い。頼むからさ、気づいてくんないかなぁ。
目線がさ、合わないこととかさ。

「……どうしたの?」

そう笑うのは、反則だと思う。ズルイ。
早くしなきゃ。片手に持った荷物が、居場所を見つける前に、

「手、繋がない?」

---------スナハクゼバカ!!

「ねぇねぇ、明日は?どうせヒマでしょ?」

その娘は、無垢な(フリの)笑顔を向けると、そう言った。
少し、服の袖が引っ張られる感覚。嫌いだよ。ダイッ嫌い。

「……ゴメン部活あるから」

「えー?いいじゃん。サボれば」

こいつ何言ってんだろ。
腕を振り解いて、前を向いて歩き始める。

「いいよ、もー。」

後ろからかかった不満そうな声に、一瞬足を止めそうになった。
なった、けど、歩き続けた。もうきっと、振り返ることはないよ。
もう昔のことだよ。
他の人を見ていく。


---------さよーならー。


雨がゆっくりに見えた。
あの人は、一言謝って帰って行った。

「さようなら」

そんな事どうだっていいのに。
言いたいことは、他にあるのに、黙って見送る背中。
たったの5文字と、雨は頬を伝って空に落ちた。


---------行動しなかった後悔は、何も与えません。


暗い路地に、月の光と、細い雨が落ちた。
青いネオンの光を反射する水は、容赦なく人も物も、濡らしていく。
アスファルトから独特の臭いが上っては、黒い空に向かった。
彼女は、そこに居た。

「……何か用?」

しゃがみ込んだその子は、目線だけを立ち止まった僕にやる。
その子が喋った瞬間、雑踏が遠くに聞こえた。
黒いキャミソール、黒い髪、瞳は分かんないけど、きっと黒だ。

「寒くないの?」

相手の露出した肩を見る。
思わず出た言葉。彼女は、それにもはっきりとした返事は返さず、じっと黙ったままだ。
パンタグラフの反射は、ここまで届かない。




「……ねぇ、」

「え?」

「起きてる?」

バカみたいに大人びた笑いを、どうか見せないで。その顔が、昨日の僕を起こしてる。
また傷が増えたよ。頭がぼーっとする。
二人きりだから?関係無い。

「……なんかツレないねぇ」

そこでソレ?
笑える。うけ狙いだよね。
もたれた壁は冷たい、切り込んでくる。

「……‥何で笑うかな…」

じゃぁ言う。
何でお前、そんな風にしか笑わないの?
…嫌われたらヤだから、言わないけど。
結局、目を合わせて笑うしかないんだよ。僕がね。
バカみたい。
したら、お前満足そうに笑ってさ。今日も騙した気になってさ。
僕は心底嬉しい顔を見せる。や、実際嬉しいけど。

一人の夜は、怖いから。

-------------------怖がりは寂しがりや。

何を言われたのか、一瞬分からなくて。
ただ、少し自分の傷が開いたんだと感じた。
空気が足りない。足りない、逃げたい。
左腕が硬直して、体が震えた。
無意識に目で探してしまう。
銀色。
だめだ、死んでしまう。

-------------------左利き。右きき。みぎきき。ひだりきき?

夜。
深い。
トランジスタでもないラジオから、流れる声と音。
窓からは、綺麗に飾った町が見えるよ。よく、見える。

あいたいなぁ、なんて。
自分に酔ってるのかもね。分からないよ。
飛び出したくなる。
不安で、不安定で。

ラジオをつけたのも偶然で。
曲が聞こえたのも偶然で。
君に会えたのも、偶然で。

考えるのは、そんな事ばっかりだ。
本当だよ、嘘じゃない。
一日中、君の事を考えてる。

星が溶けそうな空に、君だけを思うよ。

---------…はいコレ某惚気バカに!

青い目の人と、赤い目の人がいました。

青い目の人は涙を流し、赤い目の人はそれを見て哂いました。

なんでないているの?

赤い目の人は尋ねました。

お前がいるからだ。

青い目の人は答えます。

お前と言う存在が、俺とは別に存在しているからだ。

青い目の人は泣き続けました。

赤い目の人は、少し迷ったあと、こう言いました。

そうだね、絶対に一つにはなれないね。

でもね、ひとつじゃないから、君は僕という存在に気付いているんだよ。

僕は、それが嬉しくて幸せだよ。

赤い目の人はわらいました。

青い目は泣いています。

赤い目は笑っています。


---------------------------ラブな二人に!!


隣にいることが当たり前であると思っていた時。
それは確かにあって、いつかは消えてなくなるなんてことは有り得るはずないと思ってた。
そんな馬鹿なこと、と鼻先で笑ってしまえるほど、自信未来期待夢希望ぴかぴかしたもので溢れていた。
先はいつだって、隣はお前だって。そう、思ってた。

「なぁ、」

そう言った声が震えていないと思い込むことに必死すぎて、返ってきた声に返すのも忘れてて。

「…なに」

どうしても目を合わせてくれないのだと思った。
それは一つ僕にとっての救いであり、同時に言いようもない不安でもあった。
既に決まってしまったこと。
それをずるずると引きずり続けている。
不安というのは、まだ望んでいるからこそ。そんな陳腐で下らない言葉だって、呪文のように。
縋るものは無くなっている。
過去は非情だ。こんな時にでも頭の中に映る。
返事を返せない僕に、愛想をつかして歩いていく。
待って、という声は出ない。あぁ、やっぱり全部。
距離は変わってないのに、遠ざかる背中はぼやけてしまう。
笑った時、口を隠すのは何でだったんかな。八重歯、気にしてたから?

「さよならじゃないけど」

さよならじゃなかったら、なんですか。
喋れなくなってること分かってるから、そんな事言うんかな。
手繋いだとき、多分雨が降ってた。傘、無かったよな。

あぁ、全部か。
そう思うと、少し楽かもしれない。
嘘は全部か。
指の形。
僕の隣。
それが、全てだった。
何も言わないまま、本当の本当に遠くなっていく背中を見た。
ぼやけて、にじんだ。
振り返ってくれたように見えたのが、嘘でも本当でもどうでもよく思えた。





ここには、戻りたくない、と思っていたのは事実で。
少し、離れたかと安心していたのかもしれない。
そう思い込むことで平気だと、何もないと。
糸は引き寄せると、いつだって赤色じゃない。
千切れた先は、悲しいほどに突然。
何度呼んでも、それは後ろにあるもの。
懲りない私の頭は、きっと何も入らない。
何もいらなくなるのかもしれない。
網膜と、脳みそで作った像を見ている。
たぐり寄せた糸の先を、夢見ている。






















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