セキのMH・G・P&2日記!

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【未知なる生物】4章[激闘編]



パラ・・・パラ、パラ
俺は声を殺しその場に静かにしゃがみ込んだ。
なぜなら目標が捕捉できない間は気配をできるだけ消しながら行動したほうが危険は少ないからである。

その場にしゃがみ込みながら次の行動に移せるよう、大剣の柄に手を伸ばし、目を砂埃のなかの影に向けた。
そこには俺ぐらいの大きさの物体がある

しばらくして砂埃が落ち着きようやく物体を捕捉できた
物体の形はあの伝説の幻獣「キリン」のようだ。
そこにあるのは壁画に描かれていた様な緑っぽい色の角、その角は片手剣ほどの大きさがある。
顔面はまるで骨をまとっているようだ、そして顎から首の付け根にかけてに毛が生えている
前脚にも毛は生えていた。
毛の部分以外のところは全体的に茶色っぽい体に白い斑点模様がある。
背中の部分には見るからに硬そうな翼があり、赤い斑点模様があった
尻尾もあるがその形はレウスとディアブロスを掛け合わせて小さくしたような感じだ・・・

「グルルルル・・・」

その獣は俺のほうをじっと見ている。

「ちっ、気付かれたか?」

「デテ・・・コイ」
俺は耳を疑った

獣がしゃべったのだ・・・
俺は静にかに立ち上がり聞いた

「お前、しゃべれるのか?」
できるだけ冷静になろうと努力した、しかし心の中には「興奮」という言葉がよぎった。

「ダ・・・マレ」
「聞いてくれ!お前はなぜしゃべれるんだ!」

知りたかった、なぜモンスターがしゃべれるのか・・・
「ダマレェェェ!!!」
そういうと獣は俺に頭部の角を向けて突進してきた!

「くっ!」
とっさの判断で大剣を地面に突き刺し盾代わりにした。

しかしその盾は脆かった・・・いや突進の威力が大きすぎた。

「ドゥグゥゥゥゥン!!!・・・・」

俺は大剣ごと吹っ飛ばされ背後の壁画を貫き隣の部屋に投げ出された

「グハッ!・・・カハッ」
ダメージは大きかった。
「シネ・・・シネェェ!!!」
そう言い放つと獣は再びその角を向けて突進してきた

「くそっ!!」

俺は蒼剣ガノトトスを思いっきり振り下ろした!
しかし、大剣が角に直撃するかと思った瞬間!獣は眼中から消え去った!!
「何!?後っ・・・」
ドゴァァァァ!!

俺は再び吹っ飛ばされた!
いくら鎧を着用しているとはいえ強烈な1発であった。

「ヨワイ・・・ヨワイゾォォ!!!」

獣の3発目の突進が向かってきた!
やっと立ち上がれた俺にそれを回避できる時間が無かった
「畜生!!!!」
向かってくる獣に思いっきり大剣を叩きつけた!

その獣は思いっきり吹っ飛んだ。
壁に叩きつけられた獣の状態はあまりいいものではなかった。
翼はたたまれていたのだがその翼にヒビが入っていた、おそらく飛行用の翼ではないのだろう・・・

「フフフ・・・タノシメソウダ」

そう言った獣は再び戦闘の態勢を整えた。




第4話完です。
この獣はなぜ戦うのか・・・
その理由とは!?そしてこの戦いの結末とはいかに!!


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