親ばかちちのぶろぐ(スバルとミニカー編)

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K4.幻の迷車の迷キット?:プロヴァンス


幻の迷車の迷キット?

コロ煮っておいしぃの?


 大T社に先立つこと10年余、既に不遇の終焉を迎えてから一世代以上も経過し、今では存在したことすら忘れ去られてしまったスバルのF-1マシン、それがスバル・コローニC3Bです。何よりもスバルとF-1の組み合わせが、意外を通り越して想像もできない方が大半かもしれません。
 事は1988年、今から15年前に遡ります。当時日本ではF-1ブーム真っ盛りであり、スバルとしてもやはり技術屋魂が疼いたこともあったのでしょう、イタリアはモトーリ・モデルニ社と共同でなんと水平対向12気筒エンジンSUBARU-M.M.を開発してしまいます。
 この辺りで止めておけばまだ良かったかも知れませんが、どうもこのメーカーやるからにはとことんまで追求したいと見えます。1990年にやはりイタリアのF-3コンストラクターからF-1に参戦していたコローニに資本参加し、この水平対向エンジンを積んだスバル・コローニとしてF-1に挑戦することになります。同時にスバルはこの年からマルク・アレンを擁してレガシィでWRCにも本格的に参戦を開始していますので、もしこのまま2兎を追い続けていたら、今のスバルは無くとうの昔に消滅していたかもしれません。(汗
 幸いにも(賢明にも?)この1990年7月には、スバル曰くチームの運営方法を巡ってコローニと意見が合わずにF-1からは撤退することになりました。実際にはスバルの水平対向12気筒エンジンが、もはやF-1では通用しないものだったようです。(爆
 とっととF-1を撤退したおかげ(?)というか、WRCに専念することのできたスバルは、御存知の通り1990年代後半に入って3年連続マニュファクチャラーズタイトルを獲得し、黄金時代を迎えることが出来たのでした。
 スバルにとってコロ煮の味は苦かったものの、WRCで味わうことのできた甘い味を引き立たせる薬だったのかもしれません。
 こんなマイナーなクルマを一体どこの誰がモデル化するんかいな、と思いきや世界は本当に広いものです。ラリーやルマンのモデルキットでは知らない者の無いフランスのプロバンスムラージュから2001年に発売されていましたが、どうやら例の少量生産スバル360でお馴染みの青山のメイクアップさんの特注だったようです。プロバンスはF-1モデルキットでは後発のため、競合を避ける意味で比較的マイナーな車種を発売しているようです。
 レジン製のボディに、ディテールはエッチングパーツという構成になっています。F-1のレジン製キットというのは、ちちとしては初めて手にするのですが、何ともあっさりしたもので、正直大丈夫かいなと少々不安を覚えています。(汗
 なおこのキットはエンジン付きのオープンモデルですが、先行してエンジンレスのクローズドモデルがプロバンス単独で発売されていたそうです。けん・たっきぃさん、情報ありがとうございました。


スバルの良薬1/43スバル・コローニC3Bキット

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パッケージは味も素っ気も無いプロバンスそのものですが、
燦然と輝くメイクアップのシールが貼られています!?

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というわけですが珍しいものまだまだあります。(笑

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最終更新日 2003/05/31




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