人間について研究中　

＋未来へのストレスを取る♪緊張・不安

◆未来へのストレスを取る♪
　（緊張、不安……？　超カンタンに解消しましょう！）
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　よろしくお願いします。

　早いもので、もう年末が近づいてきていますね。

　実は今、私のまわりでは、ドヨ～ッとした空気が流れているんです。
　どうしてだと思いますか？

　それは、お正月明けに、趣味で習っている「二胡」の発表会があるからです。

　「二胡」は、ご存じですよね。
　中国の弦楽器で、魂を揺さぶられるような繊細で美しい音を奏でます。

　ところが、私をはじめ教室のみんなは、まだ1年くらいしか習っていないの
　で、音程もあやふやならリズムもバラバラ。
　とても人に聞いてもらえるような段階ではありません。

　もちろん私も、リズムを乱している一員なのですが……

　そんな状態で、突然、発表会をしようと言われたものだから、私たち一同耳
　を疑いました。

　それ以後、みんなの表情が曇り、エネルギーが淀んできたわけです。
　一生懸命、練習しているものの、発表会で失敗してしまって、大恥をかいた
　り、収拾がつかなくなってあわてふためいている姿ばかりが目に浮かんで、
　不安や恐怖が渦巻いているのですね。

　ただでさえ人前で演技したり、しゃべったりするのは緊張するもの。

　ましてや、はじめてのことや、自信がないものをするとなると、もう冷や汗
　はでる足はがくがくするで、平常心どころじゃなくなりますよね。

　みなさまも、そんな緊張した経験も、一度や二度はあったでしょう。

　緊張しちゃだめ、リラックスしなきゃと思えば思うほど、緊張してしまいま
　す。
　それは、私たちが、自分をよりよく思われたい、他人から高い評価を受けた
　い、などと無意識で思っているからではないでしょうか。

　「失敗したり恥をかいたりしてはいけない！」

　強くそう思うたびに、失敗したり恥をかいている自分の姿がイメージされて、
　不安や恐怖におそわれてしまうのです。

　どう思われてもよいのならば、失敗しようが、変なことをしようが、裸でい
　ようが、まったく気にならないはずですよね。

　もちろん、場数を踏めば、緊張の度合いは格段に減ります。
　慣れてくるに従って、だんだんと「失敗している姿」ではなく、「うまくい
　った姿」にも意識を向けることができるからです。

　……でも、それまでが大変ですよね。

　今は大丈夫という方も、初めて人前でしゃべった時や、試験、面接など自分
　の評価が決められる場面を思い出してみて下さい。

　多少なりとも緊張はあったのではないかと思います。

　特に、それが自分にとって大切な場面であるほど、緊張は大きくなっていき、
　かえって本当に失敗してしまったということもあり得るかもしれません。

　では、そんな時にどうしたらいいのでしょうか？

　どうせはじめてのことは緊張するのだからと、ぶっつけ本番でその場に臨む
　のもＯＫです。
　でも、少しでも気持ちが楽になっていた方が、本当の自分の力を出せると思
　いませんか？

　そこで、『これから起こることのストレスを取るテクニック』、が登場しま
　す。

　簡単な不安なら、１０秒で元気になって、リラックスできますよ。

　まず、おでこに手を当てて下さい。
　どちらの手でもいいですよ。

　そして、楽な姿勢をとってこれから起こることを考えていきます。

　できるだけ細かく、周りの情景も気に留めて下さいね。
　そのときの服装、周りの人たち、音は、気温は、何かにおいがするなどです。

　そして、イメージしている中にいる自分を注意深く見つめて下さい。
　いやな感じがしますか？

　もし、その場面を考えていていやな感じがするなら、おでこに手を当てたま
　まその場面をジーッと考え続けて下さい。
　いやでも逃げないでね。

　そのうちいやな感じがなくなったら、場面を次に進めて下さい。

　そうして、全部終わったら終わった場面で止めないで、誰かとお祝いをする、
　もしくはお風呂に入ってリラックスしている場面を考えるなど、イメージの
　中でも成功を定着させて下さい。

　これで、これから起こることへのストレスはかなり減るはず。

　なぜ、こんな超カンタンなことでうまくいくのかは、説明しだすと長くなる
　ので省略しますが、ヒントは、おでこには感情のエネルギーを解放するツボ
　があるということです。

　ポイントは、

　１．手をずっとおでこに当てておくこと。
　２．気持ちが楽になるまで、イメージの中でこれから起こることのシミュレ
　　　ーションを続けること。
　３．最後にお祝いすること、自分をほめること。

　さあ、これから起こることに何かストレスがある方、ぜひ試してみてくださ
　いね。

　たとえば、明日会社で、苦手な人と顔をあわせるのが苦痛だ、という場合に
　も使えますよ。

　その場合には、その人と楽に「おはよう」の挨拶をするところから「さよう
　なら」まで、そして、家に帰って「今日は楽しかったぞ」というところまで、
　時間がかかるかもしれないけどやってみてね。

　これから入試を迎える受験生や、就職活動で面接が苦手だと思っている学生
　さんなんかにも役立つでしょう。

　結婚式のスピーチを頼まれたり、会議で提案をするときなども、ぜひ活用し
　て、自分の潜在能力をフルに発揮してください。

　……私も、このテクニックを「二胡」の教室のみんなと一緒にやろうと思っ
　ています。

　そうすれば、みんな不安から解放されて、空気もクリアになって、本番へ向
　けてリラックスできるでしょうから。
　発表会の成功、間違いなしですね。

　そう思いつつ、なかなか言いだせないでいるのです。
　よく知らない人も多いし、あんまりでしゃばったまねをして、恥をかいたら
　イヤだし……

　あ！　そうですね。
　はい、私がまず、そのことに対するストレスを取ってみることにします！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……では、また来週をお楽しみに。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　感想なんかも送ってね。
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