漫然と生きていると,周りの環境やそして自分自身の今,会社の現状を「当然のこと」と思ってしまう.今という自分があるのは,他人に助けられたり親に育てられたりした結果なのに,当たり前のものとして,往々にして誰にも感謝しなくなってしまう.
みなが協力して業界を盛り上げようとやってる協会や学会などの組織でも,一人一人の会員や役員たちの得難いボランティアな献身によって成り立っている.それを忘れて,重箱の隅を突っついたり中傷で人の足を引っ張ってしまったり,組織内の政治に明け暮れる目的不明の行動をとる人もたまに見かける.
会社がそれなりの業績を上げられるのも,そこの社員がしっかりと働き,顧客からも支持されてこそ成り立っている.それを当然と受け止めて,経営者一人が自分の手腕だと思ってしまうのは愚かなことだ.
自分の健康も,健康であることを当然と思ってしまうとそうではない.いつ何時,病に倒れるかも知れないし,人の寿命はまあ危ういものだ.
恵まれた経験をしている人も,それは当然の権利とか結果ではなく,やはり誰かに支えられているのだろう.
考えてみると,物事には「当然」であることなんてひとつもない.何でも「そうある」のは,それなりの「理由」と「偶然」と,それに周りの人々の努力や貢献があるものなのだ.
「感謝の気持ちを忘れず」にとは,月並みな言葉だけど,実際その通りである.当然ではないという事実を知れば,傲慢になんてなれないはずだ.何事も「当然」とは思ってはいけない.これからも謙虚にいこうと思っています.
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