性的に無知な青少年は、搾取しやすい。性的なことをよくわかっていない相手は、いい加減な避妊法やインチキなセーフセックス技術などで言いくるめてオモチャにすることなんかが簡単、ってことですね。
「健全育成」を唱える人たちはこの危険性に気がつこうとしない。
あるいは青少年を無知なままにしておきたいのかもしれない。そう考えないと整合性が取れない。
あんたらはホントは、子供を無知な状態に置いて性的なオモチャにしたいのではありませんか?
せんだって、3月15日に都庁で行われた、「非実在青少年規制条例反対集会」に行ってきました。
この集会は、民主党の都議、吉田康一郎さんのおかげで会場を使うことができたのだそうです。お疲れさまです。
あきらかにマズい条例だとわかっていても、議員さんは「児童の性的搾取」というお題目には表立って反対しにくいのだということです。そこで、関係各方面に反対の声をあげて後押ししてもらわないと、議会の中で戦えない。そういう理由で集会の場所をとってくれたわけです。
で、前衆議院議員の保坂展人さんも飛び入り参加。
とりあえず継続審議となりましたね。安心しないでいきましょう。
反対集会のレポートなどはこちら。すばらしいです。
http://blog.livedoor.jp/nob_kodera/archives/2487793.html
コデラノブログ4 : 非実在青少年規制反対集会速報
http://www.menscyzo.com/2010/03/post_1017.html
「非実在青少年問題」イベントレポート! 規制が孕む問題とは? - メンズサイゾー
以下、僕のメモから箇条書きにします。遅きに失した感がありますし、漏れも多いんですが、まあ僕のメモとして書きます。
●里中満智子氏(漫画家・文化庁文化審議会委員)
・漫画は叩かれやすい。
・このような条例改正では表現が萎縮する。
・子供のため、健全のため。そう思うことを否定するものではないが、誰かが思う「これが正義だ」というものが世に広まることはいかがなものか。
・自由とは覚悟である。
・決してお行儀の良くない小説『太陽の季節』が当時の若者にどれだけの刺激を与え、どれだけの意欲を与えたか。
●竹宮惠子氏(漫画家・京都精華大マンガ学部長)
・この件はファンからのメールで8日に知った。
・規制したい気持ちはわかる。
●さそうあきら氏(漫画家・京都精華大マンガ学部)
・子供に見せたくないものはある。
・たとえばテレビで毎日のように繰り返される政治家の言い争いなどは18禁にして欲しい。
●おがわさとし氏(漫画家・京都精華大マンガ学部)
・青少年は妄想するもの。
・私も英語文法の教科書のベンとルーシーで妄想したものだ。
●山口弁護士 http://yama-ben.cocolog-nifty.com/
・「ハレンチ学園は大丈夫ですよ」と読売記者に言われた。つまり、この条例がいかに恣意的なものかが証明されている。不健全かそうでないかは、規制する側の「誰か」の気持ちで決まるということだから。
【参照】 http://news.livedoor.com/article/detail/4660859/
都・マンガ規制の問題点を読売新聞が身を呈して実証 - livedoor ニュース
●永井豪氏(漫画家)
・『ハレンチ学園』の騒動を思い出す。
●呉智英氏(評論家)
・子供は嫌いでロリコンの気持ちもわからない。
・しかし法律論と文化文明論から、この規制には反対する。
・行政はマンガを推奨・推薦すればいい。
・禁止するのはダメ。
・文化文明論的には、人間活動にはネガティブな面もある。だからエロい表現からの影響はあるが、拙速な規制はいけない。
・規制したい人たちは、まるで「良貨が悪貨を駆逐する」と思っているみたいだ。
●森川嘉一郎氏(明治大学国際日本学部准教授)
・規制への期待の根っこにはオタクへの無理解がある。
・これは、世間に対するオタクからの説明の怠りがあった。反省点である。
・「一般の人」は、「いい漫画家がいい漫画を描き、悪い漫画家が悪い漫画を蔓延させている」と思っている。
・マンガ文化はピラミッド構造である。底辺が広いほど頂上は高くなる。
・コミケ参加者の七割が女性だというと驚かれる。
・文化庁メディア芸術祭で、エロパロ作家が大賞を取っている事実がある。
・エヴァのエロパロ漫画を描いてた作家は、文化庁メディア芸術祭で大賞を取り、さらにまたエヴァのフィギュアを自主制作もしてて、それにガイナックスが版権をおろしてガイナックスが販売している。
・エヴァのエロパロは、ちょっと言い逃れできない「非実在青少年の性表現」。
・そういう漫画家が、文化庁に表彰されている。「いい漫画家と悪い漫画家がいる」という認識がいかに事実から乖離しているか。
・著作権という観点からも、「いい/悪い」の単純な線引きはできない。
・プロとアマチュアの共生関係で成り立っている世界なのである。
・わざわざ行政から「著作権違反だから取り締まってやる」と言われることはない。
・才能に「有害」とレッテルを張っては、スポンサー離れもありうる。
・岡崎京子もエロ本デビュー(おおらかな時代の真性ロリコン雑誌)。
・過激な性描写がある『ヘルタースケルター』は手塚文化賞受賞。
・吾妻ひでおも伝説のロリエロ誌『シベール』で描いてるし、しかし文化庁からも表彰もされている。
・このような混沌とした土壌が日本のマンガ文化の源である。
●藤本由香里氏(評論家・明治大学准教授)
・さすがに「ネタだろ?」という条例で、通るはずがないと思っていた。
・この改正案が知らないうちにすばやく通されようとしていた。
・規制の目安を問い合わせた人がいて、都の職員に「細かい具体例は条例ができたら考える」と言われた。
・30歳と16歳の真摯な恋愛を描く場合を問い合わせたら「条例ができてから考える」と言われた。
・なんでも取り締まることができる条例だ。
・この条例は、道徳を取り締まりたいのだ。
・表現や嗜好を否定され続けたら、人は犯罪者になるしかない。
●山口弁護士
・たとえば「消費税を上げましょう」という案であれば、ダメだったら直せばいい。
・しかし「表現の自由」規制は不可逆だから、取り返しがつかない。
・漫画や映画が、本やフィルムが無くなってしまう。
・取り返しのつかないことは、もっとしっかり納得が行くまで考えてやらないといけない。
・この条例の運用面は、2~3年で異動する担当者の「気分」にかかっている。
問題だらけの条例改正なんですね。
継続審議になりましたが、これはまだ終わったわけではないんです。
廃案にしても、またいつか出てくるものです。
そして、一度通したらおしまいです。我々に「勝ち」は無いのです。
都議に紳士的に陳情。
国会議員に陳情。「お前の党の都議がこんなバカな条例改正に賛成してやがる。次の選挙で泣きたくなかったらわかってんだろうな」という意味の丁寧な言葉でな。
継続審議や廃案になったらお礼状を忘れるな。
なお、ほうぼうで言われております「竹宮惠子先生の『惠子』は石原慎太郎の作品から取られた名前説」というのは勘違いからの間違いであると、竹宮先生が訂正。年代が合わないというオチ。「年齢詐称、すみませんでした」と笑いを誘っておりました。
★図書館からも反対意見 http://www.jla.or.jp/kenkai/20100317.html
「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」について
社団法人日本図書館協会理事長 塩 見 昇
★すごい勢いのまとめサイト
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100319_hijituzai_seisyounen
「非実在青少年」問題とは何なのか、そしてどこがどのように問題なのか?まとめ - GIGAZINE
★この問題から発見した、重たい事実
性被害と性意識。(ちょっとヘビーなハナシ) - phoque's voice
http://d.hatena.ne.jp/quix_que/20100318/1268918358
憎むべきは性犯罪。
性に対する抑圧によって苦しめられたケース。過剰な抑圧は有害。
たとえば「純潔教育」は、恐ろしい結果を生むでしょうね。
この青少年健全育成条例改正、いわゆる「非実在青少年規制条例」は「治安」主導で進められています。マンガやアニメが「治安」で規制だぞ。道徳を取り締まる条例が「治安」目的なんだぞ。すごい事だよ。「現代の治安維持法」と言われるわけだよ。まともな神経でこれはできない。改正案をつくった協議会も、賛成している議員も、あたまヤバいって。
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