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2024年11月30日
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カテゴリ: 気になる記事




​熟年離婚を求めた専業主婦妻に、
60歳モラハラ夫が激怒
…妻が凍りついた「衝撃のひとこと」​


「熟年離婚」が過去最高の割合に

筆者は「家族のためのADRセンター」という民間の調停センターを運営
している。
取り扱う分野は親族間のトラブル全般であるが、圧倒的に多いのが夫婦
の離婚問題である。
ADRは、
「夫婦だけでは話し合いができない。
 でも、弁護士に依頼して裁判所で争いたいわけではない」
という夫婦の利用が多いため、裁判所を利用する夫婦に比べると紛争性
が低い。
また、同席で話し合うことも多く、その夫婦の夫婦らしさというか、人
間味のあるやり取りになることも多い。
そこで「ADR離婚の現場から」と名付け、離婚協議のリアルをお伝えする。

今回のコラムは熟年離婚を取り上げる。
厚生労働省の人口動態統計2022年によると、離婚した夫婦のうち、同居
期間が20年以上だった「熟年離婚」の割合が23.5%に上り、統計のある
1947年以降で過去最高となっているそうだ。まさに他人事ではない。
熟年夫婦の離婚は、長く同じときを過ごしたからこその「情」が見られ、
温かみのある良い解決(夫婦双方が納得できる解決)になる場合もある。
一方で、長い時間をかけてこんがらがった関係をどうやっても解きほぐす
ことができない場合もある。
以下では、そんな事例を紹介する(「あるある」を詰め込んだ架空の事例
である)。

監修:九州大学法科大学院教授・入江秀晃

<夫婦の経過>

子どもが巣立ってから、妻は家を出た

夫婦は結婚30年のベテラン夫婦である。夫ミツルは60歳、妻エミコは
55歳だ。
長男、二男はいずれも社会人になり家を出ている。
結婚当初は共働きだったが、二男の出産を機に妻は専業主婦になった。
妻は、夫が家事・育児に協力的でなく、仕事をしていない自分を見下し
ているように感じることが増えた。
妻は、何度か夫につらい気持ちを伝えたが、何を言っても言い負かされ
るため、気持ちを伝えることも諦めた。
夫への愛情はなくなり、嫌悪感だけが残った。
しかし、妻は自分ひとりで2人の子どもを育てる経済力もなく、家庭内
別居のような生活を続けてきた。
妻にとって、そんな生活は息苦しく、自宅がほっとできる場所ではなか
った。
そのため、二男の大学卒業を待って妻は家を出た。
その際、夫には、離婚を前提として家を出ることを告げたが、夫からは
何の反応もなかった。

民間調停で穏便に離婚したい

別居後、妻は何度か夫に離婚に向けて話し合いたいと提案したが、なし
のつぶてであった。
妻としては、家庭内別居生活が長かったとはいえ、長く連れ添った相手
と争いたいわけでもなく、穏便に解決したかったことから、民間調停の
制度であるADRを利用した。
一方、申立ての連絡を受けた夫は、離婚協議に前向きに取り組む気持ち
になれなかったが、妻の申立書には、「応じてもらえない場合は家庭裁
判所で婚姻費用(法律で求められる配偶者の扶養料)を請求します」と書
かれており、渋々応じることにした。

​<ADRの協議の経過・1>

離婚が「理解できない」夫

調停は同席のオンラインで実施された。
初回期日の冒頭、調停人が双方に対し、「このADRの場で話し合いたい
ことをそれぞれに教えてほしい」と伝えたところ、妻は、夫が仕事ばか
りで家庭を顧みなかったこと、精神的DVがあったこと、夫と一緒の家に
住むのが苦痛であることを話した。
その様子は落ち着いていて、すでに心が決まっているようであった。
一方、夫は、自宅の書斎から調停に参加しているようで、座り心地の良
さそうなデスクチェアに、斜に構えて座っていた。
そして、逆光なのか部屋の中が暗いのか、薄暗い画面の向こうの表情は
読み取りにくかった。そんな夫が語ったのは次のようなことであった。

「妻が離婚したいのは知っていますが、理解できません。私は酒もたば
 こもギャンブルもやりません。
 もちろん、女性関係などもありません。
 これまで、家庭のために身を粉にして働いてきて、一体、妻は何が不
 満だったのでしょうか。
 妻は専業主婦で、私は外で働いているんですよ? 
 仕事が忙しくて家事・育児を手伝えないなんて、よくあることですよ
 ね?」
と主張した。

夫はどう家庭を顧みなかったのか

このやり取りからは夫婦の過去の「リアル」が分からず、調停人はもっ
と具体的に知りたいと思った。
そこで、「具体的なエピソードを教えてほしい」と促したところ、妻は
次のようなことを語った。

「夫は、子どもの運動会や卒業式も参加しませんでした。
 子どもたちが楽しみにしていた夏休みの旅行も、数日前に『仕事で行
 けなくなった』の一言でキャンセルになりました。
 その際、『行けなくてごめんな』の一言はありません。
 むしろ、『忙しい俺に手間を取らせるな』いう不機嫌さを感じました。
 仕事が忙しくて育児に参加できないという『よくあること』ではなく、
 仕事を理由に家族をないがしろにしていると感じていました。
 まだそれだけなら我慢できました。
 一番つらかったのは夫の機嫌が悪いと怒鳴ることです。
 夫は、面白くないことがあると、『誰の稼ぎで生活しているんだ』と
 怒鳴りました。
 家に関しても、自分の城だと思っているようで、理不尽なことが多か
 ったです。
 夫は立派な書斎がありましたが、私はリビングで寝たり、子どもたち
 の部屋で寝たりしていました。
 疲れて夕飯の片付けをせずに寝てしまうと、翌朝『台所を綺麗に使え!
 お前は自分が金を出した家でもそんな風に使うのか』と怒鳴りました。
 子どもたちの学費の問題も深刻でした。
 何度お願いしても、入学金の支払い期限ぎりぎりまで振り込んでくれ
 なかったこともあります。
 最終的には振り込んでくれたのですが、そういうやり方で私や子ども
 をコントロールしてきたように思います」

夫の返答は……

そんな妻の話を聞いた後、調停人は再度夫の離婚意思を確認したが、
夫は「私は離婚したくないというのではなく、離婚を迫られる理由もな
いのにおかしい、ということが言いたいんです」と答えた。
夫のこの返答を聞いて、妻は思わず「調停人さん、これなんですよ」と
語気を強めた。

「離婚したいかしたくないかを聞かれているのに、その答えは明確にし
 ないで、『理由もないのにおかしい』だなんて。
 こんな感じで話にならないんです」

こうしたやり取りが続いたが、

「離婚に応じてくれないなら、夫として婚姻費用(法律で求められる配偶
 者の扶養料)を支払ってください」

という妻の言葉に反応し、夫は「条件によっては離婚してもいい」とい
う主張に変わった。

財産分与で夫が激怒

ようやく議論が進んだと思った矢先、すぐに財産分与の話題で紛糾した。
妻は、現在夫が居住している自宅と数か月前に支給されているだろう退
職金の2分の1を分与してほしいと主張したが、これを聞いた夫が激怒した。
夫は、気持ちが高ぶったあまり、妻の話を最後まで聞かず、震える声で
こう言った。

「やはり金目当てだな!
 なぜ私が汗水流して働いて得た財産をお前に分ける必要があるんだ!」

「ミツルさん、すみませんがエミコさんのお話を最後までお聞きしたい
 と思いますので、ご発言をお待ちいただけますか」

調停人のこの発言を受け、妻が続けた。

妻は自宅の売却を希望

「問題になるのは自宅だと思います。
 夫が気に入っているようなので、そのまま住んでもらってもいいので
 すが、もう住宅ローンも完済しているし、売却すると5000万円くらい
 になるそうです。
 ですので、夫が不動産を取得するのであれば、私に2500万円を支払う
 ことになりますが、それは難しいのではないかと思っています。
 ですので、私は売却を希望しますが、きっと夫は反対するでしょう」

夫は、何とか感情を抑え、最後まで聞いていたが、我慢できずに強い口
調で話し始めた。

「ちょっと待ってください。
 調停人さん、うちの妻はいったい何を言ってるんですか。
 この家を売れと? 
 冗談じゃないですよ。
 この家は、終の棲家として大切に住みたいと思っています。
 なぜ、一銭も住宅ローンを支払っていない妻に分ける必要があるんで
 すか」

「財産を形成してきたのは私」

このように、財産分与に関する協議は冒頭から紛糾した。
夫は、どうしても不動産や退職金を妻に分与することが納得できない様
子であったが、数回の話し合いを経て、財産分与を現実として受け止め、
以下のような主張をするに至った。

「基本的に財産分与は2分の1だという法律は分かりました。
 ただ、妻は、一銭も家計に入れていません。財産を形成してきたのは
 私です。
 ですので、どうしても妻が離婚したいというなら、それなりの譲歩を
 求めたいと思います。
 この家や退職金は、老後の備えと思って頑張ってきたものです。
 それがないと不安です」

別席調停へと移動

妻は「どうせ言っても無駄だろうけど」という諦めの表情を滲ませつつ、

「なぜ自分の老後だけを心配するのですか? 
 お金がないのは私も同じですよ? 
 夫はいつもこんな感じで自分のことばかりです。
 本当に話すのも嫌になってきました」

とため息交じりに話した。
夫が発言すればするほど、妻の顔が歪んでいくのを見た調停人は、別席
調停(オンライン上で2つのルームを作り、そのルームを調停人が行った
り来たりしながら話を進める方法)にて協議することを提案した。
オンライン上とはいえ、互いの顔を見ながらの話し合いに疲れていたふ
たりは別席調停に同意した。



​記事後編は【孫にも会わせてもらえず、賃貸アパート暮らし…見下して
いた専業主婦妻から熟年離婚を切り出された60歳夫の末路】から。





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最終更新日  2024年11月30日 08時25分35秒
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