英知を磨くは何のため

英知を磨くは何のため

2005/07/23掲載分続き

永遠に「会員根本」で進め
一、広宣流布の戦いに臨んで、「力はありませんけれども」と言った幹部に対して、戸田先生は烈火のごとく叱られた。
 なぜ、「真剣になってやります」「命をかけてやります」「最後までやりきります」と言い切らないのか、と。
 先生は喝破された。
「組織が秩序だってくると、どうしても幹部の惰性が始まる」
 じつに厳しく、鋭い師匠であられた。
一、逝去の1カ月ほど前、戸田先生は、こう言われた。
「阿諛諂佞(あゆてんねい)の輩(口先巧みにへつらう、邪な心の人間)は絶対に気をつけろ。組織を乱してゆく者、信心利用の者も、また同じだ」
 尊き会員の皆さま方の奮闘ありて、現在の学会の大発展が築かれた。ゆえに、学会のリーダーは、会員のために全力で戦い、尽くす。会員を苦しめる動きは、鋭く攻め、断じて打ち砕く。
 これが、万人が納得する道理であろう。創価学会は、永遠に「会員根本」で進む・・・
 この精神を確かめ合って、「次の五十年」の完璧な土台を、ともに築いていきたい。
慢心が精神を腐敗させる
一、イギリス・ロマン主義の文人ハズリットは記している。
「威張る者に向かっては、決して恐れることなく攻撃せよ」(中川誠訳『ハズリット箴言集・・・人さまざま・・・』彩流社)
 また中国の古典『春秋左氏伝』には、「戦いは勇気なり」との言葉がある。
 我らの戦いは、平和と文化の戦いである。どんな人間が立ちはだかろうと、青年は勇気で戦っていくことだ。攻撃精神でいくことだ。
 これが戸田先生の教えであった。私は先生から、戦いの要諦をすべて教えていただいた。それが一切の根本になっている。
 19世紀フランスの作家ジョルジュ・サンド。彼女は小説の登場人物に、こう語らせている。
「人間の精神は慢心へと傾きやすく、慢心は精神を腐敗させる」(大野一道訳『スピリディオン』藤原書店)
 人間は社会的な地位や名声を得ると、簡単に慢心してしまう。これまでも学会のお陰で偉くなりながら、傲慢になり、堕落していった人間がいた。
 慢心が信心を壊す。この一点を、よくよく心に刻まねばならない。
一、以前も紹介したが、イギリスの歴史家カーライルは記している。
「虚言を宣伝したとて抑々何の益するところがあろう。その虚言は看破され、破壊的応報がこれに対して課せられる」(老田三郎訳『英雄崇拝論』岩波文庫、現代表記に改めた)
 嘘を許してはならない。虚言をまきちらす悪人とは、断固、戦っていくことだ。
同志の奮闘に最大の感謝
一、日蓮大聖人は、佐渡の門下である遠藤左衛門尉にあてた御手紙で、こう仰せである。
「日蓮はこのたび、赦免を受け、鎌倉へのぼることになりました」
「遠藤殿の外護がなければ、私の命は永らえることができたでしょうか。また赦免を受けることができたでしょうか。日蓮の一代の修行の功徳は、ひとえに左衛門殿らのおかげです」
「この経文(法華経の安楽行品)に照らしてみると、左衛門殿は梵天・帝釈天のお使いであられましょうか。霊山浄土へ行く固い約束として、この判形(印となるもの)を差し上げます。一つは未来世へお持ちになりなさい。そして霊山で『日蓮、日蓮』と呼んでください。その時はお迎えに出てまいりましょう」(御書1336ページ通解)
 遠藤左衛門尉は、佐渡流罪という大難の渦中にあった大聖人を、陰ながら守り支えた人物と推察される。
 厳しい状況の中、赤誠を尽くした門下に対して、大聖人は最大の感謝と賛辞を送られているのである。
 この御心を拝し、広布のリーダーである皆さまは、同志の奮闘に心から感謝し、讃嘆できる一人ひとりであって欲しい。
「すべて皆さまのお陰です」「お忙しいなか、本当にありがとうございます」と真心の礼を尽くしていくことだ。
 間違っても、傲慢になることがあってはならない。このことを絶対に忘れないでいただきたい。
「さも味方のように見せかけて退転させ、自分もあざ笑い、人にも笑わせようとする奇怪な者たちには、十分に言わせておいたうえで、『多くの人が聞いているところで人を教訓するよりも、まず自分の身を教訓しなさい』と言って、勢いよく、その場を立たれるがよい」(同1540ページ通解)
 大切なのは、敵の正体を見破ることである。味方のふりをして近寄り、退転させようとするような悪人にだまされてはならない。
 そんな人間に対して、明快に反撃していくことだ。正義を叫びきっていくことだ。
少子化の時代に
一、今月23日から「未来部躍進月間」がスタートする(8月31日まで)。連日の猛暑の中、大切な未来部の育成に全力を注いでくださっているすべての方々に心から感謝したい。
 未来部の成長が、学会の命運を決める。少子化が進む時代だからこそ、「一人」が大事である。「一人」を徹底して大切にしていくことである。
 後継の一人ひとりが、「一騎当千の人材」に育ってこそ、平和の未来は盤石となるのである。そのためにも私も、教育に全魂を注いできた。未来部の育成に全力で取り組んできた。
 尊き21世紀使命会の皆さん、学会の「未来の宝」であり、世界の「希望の太陽」である未来部を、よろしく頼みます!(大拍手)。
一切は諸君に!
一、未来のすべては、青年の手の中にある。私は、創価の青年の健康と勝利と活躍を心から祈っている。
 社会的にも偉くなってもらいたいし、人間的にも立派になって、周囲の人々を平和へ幸福へと糾合していく存在となってもらいたい。
 そのような力ある青年が、さらに増えていけば、広宣流布は、一段と大きく広がっていく。
 戸田先生は、「青年の時代だ。青年に一切を託す」と言われ、私を中心とした青年部に後継のバトンを渡された。
 私も今、同じ心で、新しい青年部に学会のすべてを託したい。
一、私たちは、一人ひとりが「広宣流布の闘士」である。
愚痴や文句を言って、戦わなければ、後悔を残すだけである。やった分だけ自分が徳をする。これが信心の世界である。どうせ戦うのならば、学会の歴史に永久に残っていくような、痛快なる栄光の劇を勝ち飾ってまいりたい。
一、また、家族が信心していないという方もおられる。しかし、たとえ一人であっても、その一人が信心を貫いていけば、功徳は、一族すべてに、そして子孫末代にまで伝わっていく。
 そのように、大聖人が御約束なのである。何の心配も必要ない。ともあれ、広宣流布の人生ほど、偉大なものはない。
 楽しく有意義な勝利の人生を歩みましょう!
 一緒に頑張りましょう!
 お体を大切に。長時間ありがとう!(大拍手)

(2005・7・20)


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