A Fujiwara period

A Fujiwara period

Act0:Start


観客席から歓声が上がった。
ここは春高バレーの会場だ。。
光輝「ついにここまで来たか。。。」
俺達は天井を見上げた。
和人「ここまで来たんだ。。悔いなくやろうぜ!」
みんなの顔は自信で満ちていた。
その時、ふと高校に入学した時の事を思い出した。。

榑林高校。都会でも田舎でもない街にある高校だ。
ここのバレー部は部員が一人しか居なく、廃部寸前らしい。。。
そんな高校に俺達7人は入学した。
クラスは違ったが、バレーの話で妙に気が合い、良く一緒にいた。
そんな時、ふとある先生に声を掛けられた。
その先生はいつも俺達の所をずっと見ている人だった。

新橋「やぁ。キミ達。バレーが好きなんだって?」
テンション高い人だな~。と思った。
裕樹「もちろんや!先生もバレーするんか?」
裕樹もテンションがいつも高い。
新橋「ああ。で、どうだ。僕と一緒にバレーをやらないか?」
思っても見なかった申し出だった。
優希「え?俺達、バレー出来るんか?」
将星「良。」
真咲「よっしゃ~!!」
駿太「で、でも先生。。うちってバレー部無いんじゃ。。。」
確かにそのとおりだった。
最後のバレー部員だった先輩が退部してしまったため、うちのバレー部は無くなってしまったのだった。

しかし、返って来たのは予想もしてなかった事だった。
新橋「キミ達が入れば大丈夫だよ。やるだろ?」
  「大丈夫だ。校長先生にはもう許可をとってあるから。」
その言葉に、俺達全員喜んだ。
裕樹・優希「やったで~!!」
光輝「やった^^」
和人・駿太「またバレー出来るぜ!」
真咲「久々だな・・・。この感じ。。(涙)」
将星「嬉泣。。。」
しかし、すぐ後にこの先生のスゴさを知った。。」
新橋「あ、先に言っとくと明後日練習試合だから。よろしくな^^」
一同「・・・え?」
冷や汗が流れた。
光輝「あ、あの・・。先生、練習は。。」
新橋「あ~。うん。キミ達なら大丈夫でしょ?なんたって県選抜のメンバーなんだし。それじゃ、頑張ってね^^」
と先生は別れ際にそう言った。
先生以外全員「・・・え?」
しかし、最後の一言に俺達全員は愕然とした。
光輝「な、なんで俺達が県選抜のメンバーだって事を・・・。」
和人「畜生。。忘れたい過去を思い出させてくれるな。。」
和人が歯軋りをする。
それにつられて、他の皆も落ち着きが無くなった・・。
光輝「ま、まぁ皆とにかく落ち着いて。まずは練習をしようぜ!」
裕樹「あぁ。。。」
そういうなり俺達は体育館に走り出した。

これから、俺達の戦いが始まろうとしている。。


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