韓国ソウル!文家の掟

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和田アキコなShaq父


ところで父が言った言葉を書き込む機会が続き


う ち の  父 、カ マ 夫 並 み に お か し い


ということにハタと気がついたShaq。

Shaq父は 9月で64歳になった。
鹿児島生まれのバリバリ九州男児、西郷さんだ。
まさに父は曲がったことが大嫌い、頑固一徹、酒好き(もちろん薩摩いも焼酎一筋)ときている。
昔、道で変なチンピラに煽られて、怒った父は西部警察並みに車をすっ飛ばし、逆に追い回してそのチンピラを車から引きずり出して説教して家族を真っ青にさせた男だ。

またある時は、橋から飛び降り自殺しようとしていた主婦を説得してその女性の体を抱えた瞬間を通りかかったおばさんに痴漢だと誤解され通報されて一晩警察にお世話になったこともある。

このShaq父。子供にはわけわからんことを教え込んだ。
今でも覚えている。保育園に通っていた時
私がアメンボを見て
「蚊は泳げるんだね」と言ったら父は

「違う。アメンボは大きくなったらトンボになるんだよ。
トンボは水の中に卵を産むでしょ。それがちょっと大きくなったらアメンボになるんだよ」
なんて、

もっともらしい事を 保 育 園 児 に 教 え 込 む バカ父だった。

信じた私はたぶん友達にそのアホな嘘を自慢気に話して周ったに違いない。

私たちが小学校低学年の頃まで 子供たちの楽しみと言えば
ドリフターズの「8時だよ!全員集合!」だった。
あれにはいつも歌手が出て、ドリフターズと一緒にコントをしたりしていた。ある日、和田アキ子がそれに出ていた。
その時たぶん私が何か質問したんだと思う。
それを一緒に見ていた父は



「和 田 ア キ 子 は 実 は フ ィ リ ピ ン 人 だ」




と私に言った。あの日本人離れした雰囲気、
子供の私は信じたよ。5年生で友達に知ったかぶりして話すまでね。

小学校3年の時、家族で大阪にいる叔父の家に遊びに行った時のこと。
叔父の家の台所をササッと走った黒い物体がいた。
それはゴキブリ。
が、札幌生まれ、札幌育ちの私はゴキブリと言うものを見たことが一度もなかった。だから私は

 ゴ キ ブ リ を 捕 ま え て し ま っ た 。

それを父に見せたら父は

「捨てなさい。それはゴキブリだよ。


 ゴ キ ブ リ は ク ワ ガ タ の メ ス な ん だ か ら、 


逃がしてやりなさい。」

逃がしてやりましたとも、外にね。(父が外に連れて行った)
ただ単に 父が触りたくないだけだっと今はわかる。

もちろん後にゴキブリは史上最強の害虫であることを知るのだが、父は父の立場を乱用し(?) 幼い私にこのようなわけのわからん知識を与えつづけた。
そしてその後、私は何度も友達に笑われることになったのだ。

私にはこんなアホなことをいっぱい教え込んだ父は
兄にはけっこうまともな父であったらしい。
父はあれでけっこうスポーツマンで スキーも野球もお上手なナイスガイだった。少年野球チームの監督なんかもやってた。
キャンプにもよく連れて行ってもらった。
釣りにも行った。北海道満喫家族だったのだ。
子供には最高の父だった。
でも、大人になってから母に聞くと、母はかなり苦労したらしい。それは別に女性問題でもバクチ問題でもない。

 単 に 貧 乏 だ っ た の だ 。 

しかも父は6人兄弟の末っ子にもかかわらず兄貴肌(ただエラソーとも言う)で、人に頼られることが圧倒的に多かったらしく、いとこにお金を貸してと言われたら返ってこないとわかっていながら貸したり、末っ子なのに九州にいたばあちゃんの生活費は全部父が出していたそうだ。他の九州に住んでいた兄弟は何やってんじゃ?

こんな愛すべきShaq父、今は悠悠自適に札幌で孫の成長を見守りながら生活する、白髪じーさんだ。
今は孫にあの嘘をしこんでいるんだろうか・・・
甲斐性なしで嘘つきな父。でもやっぱり満点だわ。

*余談ですが、私は「8時だよ!全員集合!」よりもそのあとにあった「Gメン75」のファンだったませガキでした。


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