シェレグの変な日記

シェレグの変な日記

形見



長女は85歳、今も元気に大阪で暮らしている。

ばあちゃんは次女で80歳、そして4女・70歳は長野に暮らしている。


3女は25年前 膠原病 という当時原因不明の病気にかかり、亡くなった。

47歳という若さだった。

若い頃からとてもお洒落で、洋服が大好きなやさしい女性だった。




小さいときの記憶がかなり残っている私は、よく2才ほどの小さい私の話を笑顔で聞いてくれたのを覚えている。

よく、『高ぁい高ぁいやって~~♪』とおねだりしたものだ。

亡くなる直前に入院していたときは、『足が冷たいよ、足が痛いよ・・・。』という彼女の足をさすってあげた。

すると彼女は『優しい子だね、楽になったよ。』と辛かったろうに、笑顔で言ってくれた。

何もわからなかった小さな私はうれしくなって、ずっとさすってあげていた。



ばあちゃんは妹のことを思い出して、今も洋服などを捨てられないでいる。

保存状態はとてもよく、着物などもたくさんあった。

25年経った今でも、何度捨てようと思っても涙が出て捨てられない、と言った。

それを話している最中でも、うっすら涙が浮かんでいた。



私の弟はその調子の良さから、6人いる孫の中で一番のばあちゃんのお気に入りだ。

その嫁となると、[気立ての良い子]と信じて疑わない。

・・・実際はどんなに空気が読めなくてもね。



ばあちゃんは妹の若い時の服を持って来た。


『今の若い子でも着れるんじゃないかと思って・・・。コレ、洋子ちゃん着ない??』


和柄のワンピースだ。

私はハラハラした。

この空気が読めない女が、一体どう出るのか・・・。



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