シェレグの変な日記

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女、インド一人旅・3

もののけ になった日から一夜明け、タージマハルのあるアーグラーに行こうと思った。

インドで、私は鉄道に乗りたかった。

別に、電車マニアでもなければ電車が好きなわけでもない。

が、インドでは屋根にも人が乗る、という勝手なイメージがあったのでどんなもんかこの目で確かめたかった。


地図をあたまに叩き込み、いざ、駅へ出発。

やはり今日も大名行列となり、 ケツ を触られ、 目を三角 にして叫ぶ。


『触んじゃねぇーーーー!!!!』



線路が見える。 きっともうすぐ駅だ。

駅に近づいて行くにつれ、大名行列はバラバラと解散していった。万歳。


なんだかよくわからないけど、駅のサインやらチケット売り場の案内やらが見える。

大きな掲示板、というか時刻表のようなものがあった。


“フムフム、なるほど・・・。で、どこでチケット買うのかなぁ。”


などと考えていると、インド人のオサーンが私に話しかけてきた。


『どこに行くの?』


怪しい・・・。  私は を守らねばならないという任務がある。

いつもは 、“多少ボラれてもそれはそれで旅の醍醐味!” なんて言ってる私だが、ここではそんな気になれない。


『別に。ただ見てるだけ。』


大嘘をつく。


『どこか行くんじゃないのか?』 『調べてるだけ!!』

『切符あるよ?』 『いらないの!!』

『どこから来たの?』 『ホンコン。』


『いつココに来たの?』 『誰か一緒?』 『何歳?』 『いつ帰るの?』 『手伝ってあげるよ?』 『ご飯食べた?』  ・・・。


振り切っても振り切っても質問をやめない。

よくもまぁ、見ず知らずの私にそんなに質問があるもんだ。

それどころか、そっけない私にイライラしだしているようで、だんだん声が デカ くなる。


あたまが悪いのかもしれないが、ほんとにどうやっても振り切れなかったのだ。

オサーンが話しかけてきてから、 2時間 がたった。



私はいい加減にキレてきた。

オサーンもなぜかキレていた。


『だから電車乗るんだろ!?!?!』 『あんたに関係ないでしょ?!?!』

『どうせ違う町にでも行くんだろ!!』 『行かねぇし!!』

『売ってやるっつってんだよ!!!』 『いらねぇ、つってんだよ!!!』

『チケット買うんだろ!?!?!?』 『買わねぇよ!!!』


炎天下、知らないインド人と私は参ってきていた。

だんだん会話も混乱しだして、わけわからなくなってきた。


『列車に乗れーーー!!!!』 『いやだーーーーー!!!』

『チケット買えーーーー!!!!』 『買わねぇーーーーー!!!』

『行けーーーーー!!!!!』 『行かねぇーーーー!!!!』


『行くとしてもお前からは買わねぇーーーー!!!!!!』




・・・ハッ!!!


気がつくと、回りには人だかりができていた。

インド人のオサーン VS 自称香港人の日本人


この戦いに、いつから観客がいたのだろう。

そして私はなぜこのオサーンと戦っているのだろう。

私は勝ったの・・・?それとも負けたの・・・?



その日私は列車にも乗れず、タージマハルを拝むこともできなかった・・・。

そして、その日は違う観光地へ出向いた。


女、インド一人旅・4>>


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