シェレグの変な日記

シェレグの変な日記

女、インド一人旅・4

オサーン との勝負に疲れ、私は違う観光地に赴いた。

どうやら、そこは何百年か前の古城だった。


ものすごい人で溢れかえっていた。

私はインドで人ごみでないところがあるのか、と疑うくらい人ごみばっかりのところにいた。


400人ほどの修学旅行生が見える。中学生くらいだろう。

制服も着ているし、きっとインドでも裕福な家庭の子たちが通っている私立中学に違いない。

正直、物乞いの子供たちや、はだしでそのへんをウロウロしてる子供しかみていなかったので驚いた。



『すいません、写真を撮ってもらえませんか?』


恥ずかしそうに制服の女の子が頼んできた。


『いいですよ。』


と、私は答え、カメラを預かろうとした。



すると、彼女が言う。


『いや、そうじゃなくて・・・。一緒に。』


・・・え?


なんで?別にいいけど、なんで・・・?


『・・・いいですよ。』


私が言うと、彼女はとてもうれしそうに大きな声でこう言った。


『みんなーーーー!!!!いいってーーーーー!!!!!!』



・・・は?


ゾロゾロゾロゾロ・・・・


何、どういうこと?!なんなの????


クラス全員かという人数が私と彼女を中心に、集合した。

そしてなぜかまったく関係ない私も、その集合写真におさまった。


全然わけがわからない。


とりあえず笑顔で呆然としている私に、次から次へと違うクラスが来ては集合し、写真を撮る。

回りのインド人も、なんだなんだと集まってくる。

そしてその人ごみが、さらに人ごみを呼び広場がえらいことになった。

遠くから、西洋人の観光客たちも見ている。


話し声が聞こえる。


『あれ、誰?知ってる?』   『知らない。有名なの?誰あれ?』 『なになに、有名人?』


聞こえてます。完全に聞こえてますよ。


私は誰でもありません。

有名人ではありません。

名もない一般人です。

ただの観光客です。



声を大にして叫びたかった。 なんて恥ずかしいんだ。

有名人ならまだしも、全然関係ないのだから。



多分、10クラスくらいあったろう。

そのうち半分くらいのクラスの集合写真に私はなぜかおさまった。


理由もわからぬまま、私はジロジロと人に見られながら観光し、宿へ戻った。


女、インド一人旅・5>>


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: