☆心の中には宝物がいっぱい☆

ちゃっくりがきぃふ(絵本)

青い本

ちゃっくりがきいふ


書籍名:ちゃっくりがきぃふ
著者名:桂 文我
出版社:福音館書店

「これは落語の絵本やねんで」とまず落語についての説明から始めた。
やっぱり今の子どもたち、落語を見る機会は少ないらしい。
「こう座布団があるやろ、着物のおっちゃんが出てきてな・・・」
と冷や汗かきながら扇子でうどんをすする真似までしたところで
「あー、笑点や!」と一人の子。さすが長寿番組だけのことはある。
「そうそう、それや」と言いながら読むことになった。

一人の男が仕事を探して親戚のおじさんに教えてもらったのは物売り。
茶・栗・柿・麩の4つをもらいザルにのせて歩いていたが、だれも買っ
てはくれなかった。そこで男は「♪ちゃっくりがきいふ」とふしをつ
けて町を練り歩いていくと、子どもたちが「パッ・ピプッ・ペ・ポッ」
と後に続いて声を合わせてついてくる・・・というお話。

子どもたちに「パッ・ピプッ・ペ・ポッ」と言ってもらわないと先に
進めないので反応があるのか内心ヒヤヒヤしていたが、初めはたった
一人が恥ずかしそうに小声で言ってくれた。
そしてにっこりしながら「ちゃっくりがきぃふ、ハイ!」と子どもた
ちに振るとだんだん子どもたちの「パッ・ピプッ・ペ・ポッ」の声が
大きくなっていった。本では4回しか子どもが言うところは出てこな
いけど調子にのって(?)いや、楽しかったのでしつこく10回くら
い言わしてやった~~。みんなが参加してくれるとほんとに気持ちい
いんだもん。
途中で教室に入ってきた先生がびっくりしていたけど、みんなの元気な
声と楽しそうな顔見て、一緒に「パッ・ピプッ・ペ・ポッ」って言って
くれてた。
朝から元気がでる絵本で、一日ハイテンションにしてくれる1冊です。


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