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2025/07/15

村田英雄記念館の閉館(7/15)

テーマ：最近の話題(5)

カテゴリ：最近の出来事

 入館者激減で閉館 

村田英雄は福岡県生まれだが、幼少期を佐賀県唐津市相知町佐里(旧佐賀県東松浦郡相知町)で過ごした。そのことから、村田は相知町を自分の故郷として慕っていた。村田は、当時は珍しかったテレビを母校である佐里小学校に寄贈した。

　その時自分は小学６年ぐらいだったろう。全校児童が運動場に集められ、壇上から村田英雄が話をしたが、「皆さんも村田英雄のように偉い人になってください」と話した言葉が記憶に残っている。子どもながらに、「自分自身をえらい人というなんて！」、と違

　1961年(32歳)、「王将」が大ヒット、NHK紅白歌合戦に初出場。テレビの寄付はこの頃だったろう。14インチの白黒テレビは小学校の視聴覚室に鎮座していて、暗幕を引いた暗い視聴覚室で、大相撲観戦などに子どもたちが集まった。

　1080年代はヒット曲は出なかったが、ラジオの深夜放送で村田の頓珍漢なエピソードがギャグとなり人気が出て「ムッチー」と呼ばれる。それらのギャグには創作ネタもあるというが、「ビートたけし」等が広めた「豪快な勘違い発言ギャグ」が大変ウケた。このことを想うと、テレビ寄贈の際の「えらい人」発言は笑って許せる範囲かと思う。　

　村田の晩年は糖尿病との戦いだった。2001年に両足切断で車いす生活になり、2002年6月、肺炎のために73歳で逝去した。村田の出身地では有志の手で2004年に、旧佐賀銀行唐津支店の建物を利用した「村田英雄記念館」が開館した。

　開館当時は年間2万人を超える来館者があったという。しかし、コロナ期以降は入館者が激減して、近年は年間500人にも満たなかったという。そこで、惜しまれつつも2025年3月26日に閉館した。

　しかし、稀代の歌い手である村田英雄の記念館が閉館になるとは本当に情けない。先日、福岡県大川市の「古賀政男記念館」で、館長さんの弾き語りを聴いたばかりだから一層残念に思う。村田英雄のような豪快な人材がいたら「村田英雄記念館」の存続が叶っていたかもしれない。存続させるための何かの方法があったのではないかと惜しまれる。

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