地盤はどうやって調べるのか

地盤はどうやって調べるのか

地盤調査の方法は、一般的にはスウェーデン式サウンディング試験があります。
地盤の硬軟や土層の構成などをチェックし、その地盤の性状を判断します。
結果によっては、基礎の補強や地盤の改良を行うことになります。
調査会社の中にはただ単に記録を提出するだけの会社もあります。
住宅と地盤についての専門的な知識の裏付けをもとに、
総合的な所見を誰にでも理解できるかたちで解説してくれる調査会社もありますので、
ぜひ利用してみるとよいでしょう。

スウェーデン式サウンディング試験とは

戸建住宅に限っていえば、いま最も広く採用されているのが
スウェーデン式サウンディング試験と呼ばれる調査方法です。
100kgのおもりの力でねじ状になった先端部を回転させながら押し込んで、
そのときの半回転数(Nsw)を測定して地盤の固さを調べます。

原理は単純でも分析は工学知識が必要

SS試験は地中にロッドを貫入させて、土の抵抗を知ろうというものです。
極端なことをいうとシャベルで掘ったり、鉄棒を手で押し込んだりしても、
そのときの感触から土の抵抗は分かります。原理としてはとても単純なことなのです。
SS試験ではこの抵抗を、荷重の度合いと回転数から客観的に数値化し記録します。
それをさらに、ある数式で換算することによって、
N値(換算N値)という土質工学の数値に置き換え、
軟弱度を判定する基準に仕上げます。
ところで、建設省建設経済局では軟弱地盤を判別する目安として、
粘性土では100キログラム以下の荷重でロッドが貫入するもの(換算N値3以下)とし、
また砂質上では回転数(180度回転を1回とする)が50回以下のもの(換算N値5以下)としています。
これらの数字が報告された場合、何らかの地盤沈下対策が必要だと指摘してもいます。


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