ほぼ日刊三浦タカヒロ。

「生命誕生。」


実りの秋、収穫の秋本番となりました。冬野菜の種まき作業もそろそろ目星のついたあたりではないでしょうか。
乾いた西風が吹き、秋晴れの10月8日に、我が家でも稲刈りがはじまりました。
今年は例年よりも田植えを遅らせて行ったため、低温日照不足からの生育障害、生育遅延、イモチ病の三重苦という冷害の中でも、なんとかかんとか食べれるくらいには収量は確保できたような気がしています。
稲刈り後の田んぼは、セリ栽培で汲上げている水を利用して、渡り鳥の休み場所になる冬期湛水田に一部挑戦してみようかなぁ、とも思っています。
さてわが家では、もうすぐやってくる新たな家族を迎え入れる準備をそぞろはじめつつあります。
今年の稲藁を利用して、齢80にとどこうとしている祖父が、生まれてくるひ孫のために50年ぶりくらいに、「えんつこ」をつくろう、と言ってくれています。当の相方も、その申し出に面白がってくれました。ありがたいことです。
知らない方のために補足しますと、えんつこというのは、藁で編んだ籠のことです。生まれて1歳くらいまでの赤ちゃんを布でくるんで、ゆりかごのようにゆらして、あやすために使います。
祖父が言うには、ヒトメボレの藁は藁細工には向かないらしく、モチ藁を生まれる予定日の10月の14日あたりまでには、早急に工面しないといけません。
外面ではスローな人生を標榜していながら、人の親になってしまうということへの感傷にひたる間もなく、日々の様々な作業に追われてしまっているがく然としている今日このごろです。

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