ロデ ずっと一緒♪

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兄さの小学校:先生編(10/16UP)

兄さは本人はどう思っているかしらないけど、「いい先生」に恵まれている。
この「いい先生」には語弊がありますから、「印象的な」とか「個性的な」という
意味に取ってくださいね。

O田先生
しんピにはバッチリの相性の先生だったけど、兄さにとっては「お母さん」が二人いるようで、
かなりシンドイ1年間でした。
ちょど父ちゃんが単身赴任中で家にいなかったので、息抜きできなかったようです。
でも工作等の持ち物といい、授業といい、小学校の基礎はここで築かれたのよね~。
過干渉であったかもしれないけど、無関心や無視は療育上悪い事なので、
気にかけてもらえて、今では良かったと思います。

S先生
ユニークな先生でした・・・。本当に私が生徒になりたかったぐらい・・・(笑)
一番印象に残っているのは、3月の最後の保護者会で
「お子さんの成長したところ仰ってください。」というテーマに
皆さんが謙遜した時の事でした。
「ボクはこの子達の成長した所をたくさん言えます。
 お母さん達はこの1年で子供が成長して無いというのですか?
 それは自分が思ったように成長していないという意味ですか?
 子供本人が全く成長していないと言う意味ですか?
 謙遜は意味ないですよ。素直に子供の成長を喜んで、親バカしてください。」
その後は、みんなで親バカしまくり・・・でした(爆)。

授業も斬新で・・・収穫の秋に「たまたま」学校に行ったときの事。
「兄さのお母さぁ~~ん、時間があったら、ちょっとコッチに来てください。」
と2階の家庭科室に連れて行かれ、まな板と包丁を渡され、学校菜園へのドアで
膝上までの長靴を履かされ、そこには煌めく「78の瞳」が・・・。
「みんなぁ~、よかったなぁ~。兄さのお母さんにお礼を言うんだよ。
 手伝ってくださるそうだから・・・。
 待って・・・逃げたら、この課題が授業内に終わらないんでしょう?
 料理のできないボクが一人で指導できないんですから、手伝ってください。
 この期待に煌いた子供たちを見捨てられますか?!
 お礼もしますよ・・・。」

こーして(お礼に釣られて)私は、学校菜園で親指~小指ほどに
「立派に成長した小カブ」の収穫&漬物加工に借り出されたのです。
刻んでも、刻んでも、刻んで~~も、小カブは減りません。
アタマの中で「大きなカブ」のストーリーが浮かんでは消え、浮かんでは消えるのでした。
ようやく作業が終わった私に先生は、両手を広げ、仰いました。
「兄さのお母さん、約束のお礼です!!
 さぁ~後ろの柿の木からお好きな柿をもいで、召し上がってください。
 運がよければ、渋柿は当たりません・・・」
今度はサルカニ合戦かよぉ~~(T-T) グスッ
(私は子供たちの甘い柿を少しづつ戴きました・・・ウヒョヒュp~全部甘いぜ)

秋の授業参観の時は、算数だったのに・・・いきなり校庭集合。
「今日のテーマは、校庭に2等辺三角形を描こう・・・です。
 各グループ毎に、石灰、角材、ビニール紐などを持って、描いて下さい。」
これがスケールの大きい2等辺三角形でね、
出来上がりは、校舎の屋上に登らないとわからなかったわ(爆)
足腰を使う授業参観でしたね~。

3学期には、お世話になった敬老会の方を招待する段ボールハウスの製作でした。
教室3つに積みあがる段ボール・・・。
トンネルあり、ドアあり、窓あり、懐中電灯あり、ポストやじゅうたんなど
ステキなハウスに思わず、先生から感嘆の声が!
「すばらしい出来上がりだ。いつでも公園で暮らせるね。」(*^^*)てへっ
製作中、段ボールから首と手だけ出して授業を受けている様は、
ムーミン谷のニョキニョキの群生地と思ってください(爆)。
立派な段ボールハウスですが、スマートなお客人以外想定していなかったらしく、
お茶にクッキーが振舞われると言う噂があったのですが、私は入れませんでした。(T_T)

フクロウの気分になって朗読と巣・祠に見立てた段ボールの中で音読したり、宝の地図作り(国語+社会)などユニークな授業の反面、補習もあり、楽しい一年だったと思います。こんなに楽しそうなのに兄さは「忙しかったな・・・」だって。

個人的に嬉しかったのは、兄さも班長をやっていた事。
班員を見渡すと、班長のようなお子さんばかり・・・。
「兄さ、君は立派な班長になれるよ。みんなも協力してくれよ。
 兄さが立派な班長になれるかどうかは、君たちの協力にかかっている。
 みんなでいい班長を作ろうな。」
『どーせ、オレなんか・・・』が口癖の兄さも少しづつ自信を持っていけました。

また集団が苦手な兄さがいたからでしょうね。
「今日は、一人で勉強する日。わからない事はそっと手を上げて、喋るなよ。」
と好きなところへ机と椅子を持って行って、勉強する日もありました・・・。
バリエーションに、二人の日、3人の日も・・・(*^^)人(^^*)
兄さの定位置は、ロッカーの横・・・。
でも兄さだけでなく、皆集団が苦手な日があって、
それぞれ定位置でホッとしていたとも聞いています。

トトロのメイちゃんみたいに、幼稚園帰りのケンゲッチュが
たまに飛び入りで授業にお邪魔していた・・・。
「いいですよ~、土曜日だから・・・イイコにしてね。」
ってお教室の兄さの横に座らせてもらえた。
件の段ボールハウスではお菓子の人数に入っていたし・・・(*^o^*)。

今でも「ありがとう。」「助かるよ。」
「それは、失礼だよ!」という先生の口癖は、子供たちに残っています。
相手を否定しない、でも・・・っていう時に使います。

K山先生




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