タダツヨクダキシメテ


出勤前に玄関先で私を抱きしめた彼。
そんな事はここ最近無かった。

昨日は彼の寝室で枕を並べたけれど、
夕食時に子供達の事で色々と言われた・言ったせいか
何となく、ぎこちない朝を迎えた。
その事と子供の事で、朝からモヤモヤだった私。


不意の優しさに、肩が震えて・・・・嗚咽してしまった。

「どうした?」
「力の入れる方向が間違ってるのかな・・・」
一通り、彼は子供への自分の考えを述べて出かけていった。






たった一度のhugでいい。

私を強く抱きしめて。

他には何も・・・要らないから。




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