フード・コミュニケーター小馬がゆく

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家族療法



家族療法とは家族をひとつのまとまりをもったシステムとみなし、そのシス
テムを治療対象とする方法である。ここにおけるシステムとは、相互に作用し合う要素の複合体として定義される。家族療法は、起こった問題を個人の内的な問題として捉える個人精神療法とは異なり、家族システムの維持・発展の過程における現象とみなす。そして、家族全体のシステムを変化させることで、個人の問題である症状をなくそうとするのである。

(1) 家族療法の基本的な考え方

①病理は家族システムのなかにある
精神分析では問題の起こった人をクライアントと呼ぶが、家族療法ではIP(Identified Patient)と呼ぶ。家族システムには全体性があり、そのためIPが変化するには、家族システム自体の変化が必要である。

②治療の対象は家族である。
家族とは、それぞれ別のパーソナリティをもった家族員の単なる集合体ではなく、集合体以上の性質をもっている。家族システムには、それを維持するために大きな変化に抵抗する必要がある。

③過去よりも「今ここ」での関係性を重視
精神分析法は、現在の症状の原因を過去に遡って解釈する「直接的因果律」
であるのに対し、家族療法は原因も結果もないとする「円環的因果律」である。つまり、家族システムの構成員である個々の家族員の行動よりも、システム内における交互作用に焦点をあて、その過程に注目することが大事である。

(事例)不登校になった子どものケース
直接的因果律では、過保護な母親の養育態度が「原因」で、その「結果」が子どもの不登校である、という考え方をする。これに対して、円環的因果律では、母親が子どもに過保護になるのは、仕事で過程を顧みない父親への失望かもしれない。また、父親が仕事の虫になるのは、家庭で疎外されていると感じているのかもしれない。子どもがその夫婦仲を心配しているのかもしれないと考え、その解決法を探る。
(図参照)




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