小市民の一日

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2006年08月24日
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カテゴリ: 雑感

インド門.jpg

 第一次大戦時,英国の植民地軍として従軍し,戦死したインド兵を顕彰するインド門です。フランスの凱旋門を真似ています。

 ここで物売りにたかられました。帽子や子供のおもちゃをセールスしてきますが,「I dont want it」の一点張りでお断りしました(「need」を使うとそのあともたかられることがありましたが,「want」を使うとさっと退散します。何ででしょうか・・・)。

 ※意味不明なことにカンマが使えないそうなので,「ドント」の表記はカンマ抜きで表示してあります。

インド門2.jpg

 ここからでは見えませんが,門の上の方「INDIA」と書かれた下の部分に出征した地域の名がずらりと書かれていました。

インド門から大統領官邸.jpg

 インド門の向こうに見えるのは大統領官邸(旧インド総督府)です。戦死者を顕彰するにこれほどふさわしい場所はないでしょう。

 手前に黒い石の台が見えるでしょうか。ちょうどポールで隠れてしまっていますが,この台に逆さに小銃が立ててあって,その上に鉄兜が乗せられています。これが,第二次大戦で植民地兵として従軍し,散っていった兵士たちを顕彰するための像になっています。(ちなみに,無宗教です)

警備1.jpg

警備2.jpg

 警備の兵隊さんたちです。

 インドで軍務に従事する人たちはシク教徒(我々が一般にインド人と聞いて想像するターバンを頭に巻いた人たちです。ちなみに,シク教はヒンドゥーやイスラムのように食べてはいけない肉はないとか。)が多いとか。この人たちもシク教徒かもしれませんね。

ボース公園.jpg

 ネタジ(「指導者」・「頭領」の意)・スパス・チャンドラ・ボースを記念した公園です。ボースは以前も書きましたが,ガンディーの非暴力不服従とは対をなす,いわゆる武闘派です。インドの若者の間ではガンディー以上に人気があるそうです。

 ボースが指差しているのは・・・

ラール・キラー.jpg

 これ,ラール・キラー,通称「赤の要塞」。インド支配の象徴だったということです。

リスatボース公園.jpg

 鳥のような鳴き声がすると思って上を向くとそこにいたのはリス。デリーは緑が多いだけでなく,猿や牛,リス等動物もたくさん住んでいる都市です。

 リスの鳴きまねをしてみたら,驚いたのか「?!」と,こちらを向いてくれました。すかさずシャッターを切った自分。そばにいたインドの警察官がニコニコしながらこちらを向いていたのは多分「こんなとこまできてリスを撮るなんて珍しい人だなぁ・・・」ということだったんでしょう。

ボース公園の外.jpg

 ボース公園の外です。手前にかがんで何かしている人たちはそれまでここで物を売っていた人たち。この写真の前に警官が一喝して店じまいをさせました。さっきまでニコニコしていた警察官がえらい剣幕で怒鳴りつけていました。(ちなみに,昔,なじみのインド料理屋にいたネパール人は「インドやネパールの警察官はすぐ手を出してくるから怖い」といってました)

 しかしそれも我々観光客が(たとえば変なものをつかまされたとか,ぼったくられたとかいうような)いやな思いをしないように,という配慮だったようです。

 なおその日の午後,この公園のそばにあるモスクで爆弾テロがあったそうです。 

フマユーン廟1.jpg

 次に行ったのはフマユーン廟。タージマハルはこれを手本に作ったとのことです。

フマユーン廟2.jpg

 ごらんのとおり,大変美しい建物です。

フマユーンに寄ってみる.jpg

階段を上ると・・・.jpg

 急な階段を上って・・・

お墓.jpg

 中をのぞいたら,お墓でした。奥の壁を見ていただけるとわかるように,ご多分に漏れずいたずら書きをしている奴がいます。不心得な輩はどの国にもいるようです。

 ここフマユーン廟には王様と奥様と部下が埋葬されています。ここは部下の間だったと思います。

 お墓を撮るのはあまりよくないかなぁ,と思いつつ「撮らせてください」と拝んでから一枚撮らせていただきました。今気が付きましたが,写真右手からまん中にかけて丸い白いものがいくつか写っています。他の写真を確認してみたところ汚れではなかったようです。なんなんでしょうか・・・

天井.jpg

 王様と奥様が埋葬されている間の天井です。あの丸いドームの内側はこうなっています。

リスatフマユーン廟.jpg

 なに撮ってるんだろ(笑)。こちらはトイレの前にいたリス君です。

犬atフマユーン.jpg

 バスに戻る途中にみかけた日陰で休んでいた犬です。いわゆる野良犬ですが,近づいていくと尻尾を振って迎えてくれました。

 インドでは犬は大変かわいがられているそうで,街のあちこちで見かける犬は買主がいなくても十分に食事と愛情を与えられているようです。






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最終更新日  2006年08月24日 10時43分24秒
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Re:インド写真展3(08/24)  
aki   さん
無宗教?どんな宗教の人でもおまいりできるから?
無宗教。。。ね・・・ (2006年08月24日 12時02分44秒)

Re[1]:インド写真展3(08/24)  
ti2669  さん
aki さん
>無宗教?どんな宗教の人でもおまいりできるから?

 インド門自体はあくまで記念碑・顕彰碑に過ぎず,お墓でもなければ,霊魂が祭られているという場所でもないので正式な意味での無宗教ということだと思います。
 まぁ,各国それぞれに各々の戦死者の顕彰の仕方がありますからねぇ・・・

 個人的にはやはり何もない,というのは軽いような気がします。何ものかがそこに存在していると思えばこそ,真摯に慰霊を行うこともできますし。
  (2006年08月25日 09時06分11秒)

Re:インド写真展3(08/24)  
はなびら  さん
インド人といえばターバンを思い浮かべます。
銃を構えていますね。日本はそんなこともなくありがたい国です。

どこかで子犬や子猫を殺して平然としている人もいれば・・ね。 (2006年08月25日 13時14分31秒)

ワンコ  
たいげろ  さん
「クッタ(オス犬)クッティー(メス犬)」と呼びながら、私もよく野良犬と遊びました。
ワンコもカラスもカレーを食べると聞かされ、当たり前のことだけど笑っちゃいました。 (2006年08月25日 17時10分04秒)

Re[1]:インド写真展3(08/24)  
ti2669  さん
はなびらさん
>インド人といえばターバンを思い浮かべます。

 日本ではそういうイメージが強いですよね(w
 誰がそういうイメージを作り出したんでしょうか・・・

>どこかで子犬や子猫を殺して平然としている人もいれば・・ね。

 きっと動物に慣れ親しむ環境になかったため,モノとしか思えないんでしょう。
 小さいときに家に動物がいるというのはほんとに良い情操教育になりますね。命の大切さを身にしみて感じることができますから。自分にとって大切な存在を失うということがどういうことかもある程度感じることができますし。 (2006年08月26日 17時53分07秒)

Re:ワンコ(08/24)  
ti2669  さん
たいげろさん
>「クッタ(オス犬)クッティー(メス犬)」と呼びながら、私もよく野良犬と遊びました。

 やはりインドの野良犬たちは可愛がられているんですね。
 日本で「野良犬」というとちょっと(どころではない)危険を感じますが・・・

>ワンコもカラスもカレーを食べると聞かされ、当たり前のことだけど笑っちゃいました。

 笑いました(w
 インドの野良犬はカレー通でしょうか(w (2006年08月26日 17時54分16秒)

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