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2015.08.08
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カテゴリ: 原発事故

 今回は、実際に住宅家賃支援を受けてきた自主避難者の状況に関して記します。
 私も「支援対象地域」からの「自主避難者」として、家賃の支援を受けています。私の周囲には、多くの「自主避難者」が住んでいます。日本国内ではあまり報道されていませんが、「自主避難者」の多くは、母子避難者でした。2011年夏の段階では、福島県に限らず、多くの「自主避難者」が家賃支援を受けることができていました。ところが、原発事故の被害者を支援するための法律として成立したはずの「子ども・被災者支援法」に関して、復興庁が避難者からの意見聴取も詳細な汚染調査も行わずに「支援対象地域」を福島県の一部に限定したことで、「自主避難者」への支援が急激にとぼしくなりました。加えて、避難元の都県や自治体から、避難先の都道府県や自治体への支援要請が打ち切られ、「自主避難者」の多くは、避難継続か帰還かの選択を余儀なくされました。
 これまでも私は「本当は帰りたくないのに、お金がないから帰るしかない」と泣きながら帰還する人たちを多数見てきました。「それぞれの選択を尊重する」などという復興庁の官僚や、復興副大臣などの多くの政治家は、「自主避難者」が実際に生活している状況を見ることさえなく、憶測や伝聞で政策を決めています。これまでも、避難者の「選択」が「尊重」された形跡はありません。
 「帰還を強制しているわけではないのだから、選択を尊重しているのだ」と公然と主張する人々は、そもそも「居住移転の自由」が日本国憲法に明記されているので、今回の「基本方針改定案」は避難者に対しては何も「尊重」を付け加えてなどいない、という当然の事実が理解できない人です。
 「自主避難者」であっても、自らの新生活を避難先で築き始めることができた人は、家賃支援に頼らず、自らの収入等で住居を探してきました。私の周囲でも、そのように自立を目指す「自主避難者」は多数存在します。私と家族もまた、来年度からの「自立」をめざして、避難元の残債の整理などを行っています。
 しかし、自立の目途が立たない「自主避難者」も、私が知る範囲でも相当な人数、残ります。何らかの理由でシングルマザーとなった女性と乳幼児。原発事故発生以前から介助や介護等の支援を受けてきた人々。原発事故のショックなどで、心身の健康を失った人々。
 中でも、最も多数を占めるのは、乳幼児を抱えたシングルマザーです。毎日の育児に追われ、公的な支援情報に接する時間的心理的なゆとりがない人達にとっては、現在の家賃支援が、文字通りの命綱となっています。その親子には、そもそも、避難元の地域に帰還したとしても心身の居場所があるわけではないのです。多くの人は賃貸物件に居住していたので、賃貸契約はとっくの昔に終了しています。
子どもたちは、避難先で生まれ育ち、支援者の皆さんの助力でようやく生活できているような状況です。ですが、子どもたちは、無邪気に笑います。元気に泣きます。このような子どもたちを見捨てて、日本に明るい未来があるとは、私には思えません。
母親たちは、周囲に避難者の仲間がいて、その人たちとの物心両面のつながりで、ようやく生活を続けています。避難者が支えあう。震災発生後にメディアや官庁が掲げ、称揚した「絆」が私の目の前につながっています。残念ながら、この人たちに対する「絆」を避難元の自治体も、福島県庁も、そして日本政府も、持っていません。それどころか今、避難者が支えあう「絆」を日本政府が、復興庁が、原子力規制庁が、福島県庁が、断ち切ろうとしているのです。
この人たちに対する家賃支援も打ち切ろうとする日本政府とは、本当に国民を見捨てて恥じるところがない、情けなく残酷な存在であるのかと、私は感じます。
このような母子に対する支援を打ち切ることの罪深さを、復興庁はもう一度かみしめてください。
避難前から介助や介護が必要だった「自主避難者」についても、再考を要望します。札幌に来て理解できたことが数多くあるのですが、そのうちの一つが、福島県内の福祉政策の立ち遅れです。震災前から、福島県庁と福島県内自治体の多くは、障害者や高齢者に対する財政の支出が少ない状態でした。同じ障害を持ち、同じレベルでの認定を受けたままの自主避難者は、札幌市に来て、支援条件がはるかに改善されています。しかし、環境の激変を受けて、心身に新たなダメージを受けた人も多く存在します。それらの人々に、支援打ち切りで再度の転居を強要することは、さらにダメージを追加する可能性が高くなります。障害者に不要な負担を強要する、虐待に当たる怖れさえあります。
基本方針改定案を撤回し、実際の避難者から実情を聞き取ってください。今、何を残すべきか知らないままに、政策を決めないでください。





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最終更新日  2015.08.08 23:44:54
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Re:子ども被災者支援法基本方針改定パブコメ その6(08/08)  
某福島県民 さん
貴方のような我が県をdisることしか能の無い人は福島県には不用です。

他の多くの県民が故郷に止まる中にあって、貴方は自分の強い意志で故郷を捨てたのですから、いつまでも「可哀想な避難者」ぶってないで、子ども被災者支援法などをあてにせず札幌の地に足を着けて生きていけばいいではないですか。もう発災から4年以上経っているのですよ。
それとも、そもそも自活する気は無く行政の援助に縋っていくおつもりか?

福島には戻らないし避難先で自活するのも嫌だ!というのなら、同じようなお考えの方々と世間を呪いながらA区の“自主避難者村”で一生を終えてください。

貴方のお仲間の中には、行政の施策に対し「我々も福島県民だ!」「棄民政策だ!」とヒステリックに叫ぶ方もいるようですが、行政の側にしてみれば「勝手に逃げた上に避難先で福島を非難してるのに、県内在住者以上に支援をしろってどういうこと?」と考えるでしょうね。

県内在住の県民にしても「逃げた先で何を勝手なこと喚いてるんだ」と多くの方が思っていますよ。もちろん、福島県内では行政とマスコミと原子力ムラが結託して情報の隠蔽が行われてますから、表立っては語られませんが…(笑)

最後に一言。
県民は、教員の責務を放擲し福島西高生徒を見捨てた(「生徒を守れなかった」「県教委から圧力を受けた」などと綺麗事を曰っておられるが、要は我が身かわいさに見捨てたわけでしょう?)貴方に哀れんでもらうほど落ちぶれてはいませんから、どうぞお構いなく。 (2015.08.10 16:13:45)

Re:子ども被災者支援法基本方針改定パブコメ その6(08/08)  
某福島県民 さん
さきに私が投稿したコメントをtogetterでまとめられてましたが、その中に

なお、「A区の“自主避難者村”」と表現している所から考えて、この人は自主避難者が多く住んでいる私の居住地をかなり正確に知っているらしい。
つまり、文章の端々に「お前が今いる場所を知っているぞ」という脅しも含まれている。

↑とありましたが、貴方が「A区」にお住まいであることは、誰でも検索できるネット上の情報を総合すれば容易に判明しますよ。
知られたくないのであれば、ご自分がメディア等に露出するような行為を差し控えたら如何か?

“脅し”?
ずいぶんとご自分を買い被っておられるようですね。
私が貴方を批判こそすれ脅してどうなるっていうんですか? (2015.08.16 22:34:28)

Re:子ども被災者支援法基本方針改定パブコメ その6(08/08)  
名無し さん
たまたま見つけたこのブログ・・
気分を害するかもしれませんがコメントします。
私は月舘在住ですが、月舘町で放射線の影響で死んだ人はいないし体調不良の人もいません。
自分たちに都合が良い間違った情報ばかり鵜呑みにして、主義主張ばかり拡散しないでもっと福島や月舘の今を冷静に見ていただけませんか?
他所へ避難し福島を蔑む発言を多数して何が目的なのですか?

貴方達が「もう住めない」と思い捨てた月舘町の人たちの感情は理解できませんか?
たまには自分(奥様も)の足跡を見つめてください。

(2016.12.07 20:04:29)

Re[1]:子ども被災者支援法基本方針改定パブコメ その6(08/08)  
宍戸俊則 さん
名無しさん

私はあなたが、本当に月舘に生活している人なのか、確かめる術を持ちません。
私の発言を「福島を蔑む」と受け取っておいでの様ですが、原発事故が福島県で発生し、放射性物質が福島県を含む東日本にかなり高濃度でばらまかれ、それよりも薄い濃度で地球全体に広がったことは、あなたや私が何を言おうと、まぎれもない事実です。
原発事故の影響で死んだ人はいない、と断言なさっていますが、それを証明できる方法は、現在の人間の技術では見つかっていません。体内には放射性物質が全く残っていなくとも、過去の被曝の影響で死ぬこともありますし、もし体内に放射性物質が残っていて死んだとしても、体を臓器や筋肉ごとにすりつぶして検査するのでなければ、放射性物質を見つけることはできませんので。
日本政府が根拠によく使うICRPという組織の見解では、被曝は少しでも、ゼロよりは健康に悪影響が出る、ということが基本見解であり、福島県中通りは、原発事故で他の地域より、今でも被曝が多いい状況が続いているので、リスクが高めであることは、科学的に考えれば事実です。
私は、「月舘に住めない」という表現は、使った記憶はないのですが。「数日間生活する」ことは、それほど大きくリスクを増やさないでしょうし、「住むことが不可能」だとも思っていません。
それよりも、原発や原発事故の事実を語ることを禁じられたり、被曝を減らして体調を維持する努力を呼び掛けることを禁じられたことで、精神的に耐えられなくなったのです。
私たち夫婦の足跡、ですか?私たち以上に、私たちの個人情報(間違いを含む)を多く持ち、私がかつて住んでいた家屋の状況さえも共有している人たちがいるらしいので、そっちで勝手に振り返ってもらって下さい。 (2016.12.07 21:41:34)

Re:子ども被災者支援法基本方針改定パブコメ その6(08/08)  
名無し さん
お返事ありがとうございます。

教育に携わる方が馬鹿な替え歌作って蔑んでないと?
様々な発言が、福島に残っている者に不快な思いをさせてる自覚は全くないんですね。

鼻血だなんだと騒いだ(これは奥方が散々やらかした)のも、今となっては「デマ」と言われても仕方ない事ですし。
少なくとも月舘の人間で放射線の障害によると思われる死亡や健康障害はありませんよ。

それと、「住む事は不可能」と思って非難したんですよね?
数日間どころかほとんどの福島県民はずっと住み続けてますし。

発言や自論だけ言い散らかして不都合な情報は聞こうとしない・・
そんな姿勢だからあなた方が叩かれるんです。

自主避難自体が悪い事とは思いませんし。
月舘の人間は普通に放射能や分からない事に対する不安(これは放射能に限らず分からないことに対して誰だって大なり小なりの不安は持つもの)だって通常会話で平気で話してますよ。

「不安を言い出せない雰囲気」などと言う言葉を一部新聞等でも見かけますが、言ってる人があまりにも狂気じみてると周りは引きますよね。

孤立して物言えぬ空気を作るのはそういった人だと思います。

ツイッターなども、ブロックで逃げずにあなたに意見する人たちの意見にも耳を傾け、前向きに意見交換してみては?

自分たちの悪い所は何なのか知ったうえで話し合えれば共感できるところも少しはあると思いますが・・・



まぁ、ご理解いただけないならそれまでですね。 (2016.12.07 22:22:13)

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