いつもとは違う明るいレントゲン室の中でカーテンもなく小股全開の私と向き合ってる先生。
かなり恥ずかしい。
グリグリと消毒したあとクダを入れられ造影剤入れまーすと声がかかる。
すごい痛みがくると覚悟をしていたがまったく無痛。
先生が「造影剤もう1本」と言っている。
まだ入れるのかと思いながらも余裕だった。
1枚写真を撮り、もう少ししてからもう1枚とるからと言われて待つこと数分。
先生も座ったまま私も寝たまま気まずい。
水溶性の造影剤だったのか?無痛のまま終了した。
着替えをして結果を聞きに先生のところへ戻る。
卵管は通っています。
ほっとしたものの話は続いた。
卵管はいいんですが問題がありますので後日ご主人と一緒に来てください。
何が悪かったのか分らない、何で今日説明してくれなかったのか不安な気持ちで帰宅した。
翌日夫と一緒に病院へ。
なぜ昨日説明をしてくれなかったのか不思議に思っていたが検査結果がそうとう悪く
私一人だと平静に聞けないと思い先生は夫に話をするつもりで一緒に来るように言ったらしい。
「子宮がね、すごく大きいんですよ。普通造影剤は1本の2/3くらい使うんですが2本丸まる使いました」
思わず私は笑ってしまった。
子宮がでかい?!容積にすると人の倍倍倍もある?!
けれどこれは笑い事じゃなくて深刻な問題だったんである。
子宮を小さくすることは出来ない(出来るらしいが継ぎはぎができ着床できない)
そしてこの大きさでは自然に着床するのは難しいと説明される。
更におどろいたことに子宮はこの先もホルモンが出る限り成長し続けるという。
治療法はないが体外受精でよい場所に卵を戻してみるしかないと体外受精の話になった。
それで着床しなければ子供はあきらめて下さいと。
まだ通院初めて2ヶ月だよ。いきなり体外受精。子供は出来ないかもしれない。
子宮が大きい云々よりも治療法がないことがショックで妊娠できないなんて
女として失格だと言われたような気がした。
病院でも電車でも我慢していた気持ちが家までの帰り道で
どうにもならなくなって 泣きながら夫に謝った。
もし他の人と結婚していたらと思うと私のせいで子供がもてないことが申し訳なかった。
夫は私が落ち着くのを待ってから
「二人の子供だからほしいんだよ。他の人との子供なんていらないよ」
と笑っていた。
そして夫婦二人だったら毎年海外旅行にも行けるし共通の趣味も見つけよう。
一生懸命はげましてくれた。