「あぁ私は不妊なんだ。子供は出来ないんだ。」と思い出しては落ち込んでいた。
大げさかもしれないけどこの世の終わりかと思うほどの落ち込みようで
大好きな夫なのに夫婦二人だけで生きていくことに寂しささえ感じていた。
そして誰にもこの気持ちを話すことが出来なかった。
心配してしまう両親にも、順調に妊娠出産していく友人にも、
そして私を元気づけようといつもより明るく振る舞っている夫にも弱音を吐くことはできなかった。
今は辛いけどきっと時間が経てば気持ちも落ち着いてくる。
そう思ってじっと耐えた。
そして数週間して思うのは自分の体を情けないと責めるのは、両親を責めること。
自分が辛い思いをしているということは夫も同じ思いであることに気づきました。
子供がほしいと嘆くよりも一番身近で支えてくれている家族のことを忘れはいけないな。
それに子供がいたら自分の子供だけで手一杯だろうけど
私たち夫婦はたくさんの子供たちに手をさしのべてあげることができるんじゃないかとも思った。
もしそのような機会があれば子供たちの力になってあげたいと。
子供の持てなかった知人夫婦が毎年ユニセフに多額の寄付をしていることも思い出した。
子供がいないからこそ出来ることってたくさんあるんだな。
そう思ったら気持ちの切換が出来た。
やるだけやってみよう。それでもダメならあきらめよう。