機動戦士ガンダムSEEDMEMORY

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STARG13 心



今こそ 歩き出す 道を 探し続け

闇という暗闇の中 彷徨い 正しき道探し 歩き続ける

果てしなき闇を突き抜けて 希望を僕らは探し続け

振り向かず前を向き ただ歩いて 自分たちの居場所を探し出す

たとえ 辛いことがあっても ただ 前を向き歩き続けて

この胸に秘めた勇気を 振りかざして 闇を消し去り、光に照らそう

悲しみも孤独も消し去って 未来への鍵は 自分たちの手の中

静かに 光の鍵を 振るい翳して





リンはアークエンジェルを探し南へと飛んでいた。追っては来ない様で行く時は楽だった。そして、ひとつの艦隊を見つける。元地球連合軍の強襲機動特装艦。MS運用するために設計がされており、多様な武装を持つ実験的意味合いが強い船。元ザフトからの名称は「足つき」。現在は地球軍から離脱し、独自の行動をしていて、行方不明だったあのアークエンジェルだ。それを見つけるとナナミは「綺麗だね」という、リンは「うん」といい、レバーを押した。そして、アークエンジェルのもとへと飛ぶ、そのとき、アークエンジェルから9.8mmバルカン砲が発砲された。すぐさま、リンは上に回避する。そして、すぐさま回線が入る。

「あ~・・・こちら、アークエンジェルの指揮官代理のものだ。あんたは何用だ?それに・・・オーブの者か?なら・・・我が艦隊は戦う気はない。早々に立ち去ってくれ」

リンはすぐさま、回線に返事を返せる様セッティングする。そして、回線のものに言った。

「僕はあなたたちを攻撃する気はありません」

リンがそういうと、回線から再び返事が返ってきた。

「キラ・・・君か?いや・・・声は似ているが・・・違うか・・・こちらに攻撃をしないと約束するなら艦隊へ入れよう」

そういうと、アークエンジェルは中に入れるよう出発口を開く、その中にナイツオブディスティニーガンダムは入った。中には作業員が2人おり、ナイツオブディスティニーガンダムを先導した。リンはふぅと安息のため息をつくと、自動に設定を変えた。そして、ナイツオブディスティニーガンダムを無事に格納庫へと置かれるとハッチを開け、降りた。ナナミを抱きながら降りると作業員に銃を構えられる。リンは黙って手を上げた。ナナミも困りながらも手を上げる。そして、コツコツと足音を立てながら若い女性と片目に傷がある男が現れた。男は「銃をおろしてやれ」というと、作業員は銃を下ろした。そして、男は手を出す。

「すまないな、なにせ今日が出発の日だ。警戒も強い、カガリも無事にキラが助けたと思うしな・・・さてと・・・気を楽にしてくれ」

そう言われると手をゆっくり下ろした。そして、リンは男の手を握った。

「初めまして、リン・アーカーといいます。今はオーブ軍の味方です。安心してください」

「ほぉ~・・・今は信じさせてもらうか・・僕の名前はアンドリュー・バルドフェイド・・・別名砂漠の虎だ」

それを聞くとリンは驚いた。そして、記憶のとおりにバルドフェイドに言った。

「砂漠の虎・・・エールストライクガンダム・・・キラさんと戦ってのちエターナルの指揮官になり、最後の戦争まで生き抜いたという?」

そうリンが言うとバルドフェイドは拍手した。それを見て女性は笑う。

「お~・・よく知ってるな。そのとおりだ。ま、今はこんなんだけどな」

ヤキン・ドゥーエの戦いの後にオーブに移り、その身を隠している。コーヒーを深く愛する男。愛称はアンディ・・・それがバルドフェイドだ。そして、女性が笑顔で前へ出た。戦後にその居住地をオーブに移し、現在は「マリア・ベルネス」という偽名を名乗っている。モルゲンレーテ社の造船課で働いている、マリュー・ラミアスだ。そして、手を差し出す。

「私はマリュー・ラミアス。よろしくね、リン君・・・か、どことなくキラ君に似てるわね」

「キラさんと・・・僕が?」

「うん。そちらさんは?」

「あ・・・僕の妹のナナミ・アーカーです」

そういうと、ナナミはお辞儀をした。そして、マリュー達に言う。

「初めまして、ナナミといいます。よろしくお願いします」

そういうと、マリューたちもお辞儀をする。

「よろしくね、ナナミちゃん。で・・・リン君、キラ君に言われたと言ったけど・・・知り合いか何か?」

「いえ・・・。カガリさんと少しだけ知り合いなだけです」

「カガリさんと?」

マリューとバルドフェイドは少し驚いた顔をした。そして、マリューが続けて聞く。

「カガリさんとはいつから知り合ったのかしら?」

「いえ・・・数日前に出会いましたが・・・キラさんに手紙を送るほうがいいというのは僕の意見です」

マリューとバルドフェイドは顔を見合した。そして、苦笑するとバルドフェイドがリンの肩を掴み笑顔で言った。

「お前が・・・敵だっていうのがまったく感じられなくなってきたよ。疑って悪いな、改めて君をアークエンジェルへ歓迎しよう」

そういうと、リンは微笑みながら頭を下げた。そして、それを見たナナミも一緒に頭を下げる。そのとき、ビーッと音が聞こえる。そして、フリーダムが格納庫へと入ってくる。そして、無事に止まるとハッチからカガリを抱いたキラが現れた。そして、無事に降りるとカガリはキラから少し離れ戸惑いながら周りを見た。カガリの姿は結婚式と言うわけで花嫁衣裳だ。相も変わらず口調は荒い。

「キラ!これは一体どういうことだ!」

「どうもこうも・・・カガリを助けたんだよ。カガリが僕達に助けてほしいから・・・手紙を送ったんでしょ?」

「違うっ!あれは・・・別れの意味でもあるんだ・・・」

キラはジッとカガリを見つめた。そして、微笑むとカガリに言った。

「結局、助けてほしかったんでしょ?アスランにせっかく指輪もらって・・・いい関係になったのに・・・崩されて・・辛かったんでしょ?僕は・・・離れてて何もできなかったから・・・ずっとカガリに辛い思いさせて・・・。それに・・・まだ僕と変わらないっていうのに・・・一人で抱えさせて・・・ごめん。だから・・・もう辛い思いをさせないため連れ去ったんだ」

そういうと、カガリはどこか辛そうな顔をした。バルドフェイドはカガリとキラを見ていたリンとナナミの背中を叩いた。そして、微笑むと小さい声で二人に言った。

「ここは・・・僕達に任せろ。お前らは休んでるがいい・・・着いて来な。部屋まで連れてって上げるよ」

バルドフェイドがそういうと、二人は黙って頷いた。そして、その場を二人は静かに去った。




二人はアークエンジェルにある空いてる部屋へと来た。そして、中に入るとナナミはベットに座った。リンは辺りを見回す、グラディウスと何も変わらない部屋・・・。リンはそれが分かると安心し微笑んだ。バルドフェイドはそれを見て安心するとリンに言った。

「シャワーはここから出て右手にある。トイレはその反対側だ、お前の隣の部屋はカガリとキラが入る。仲良くしろよ、僕はこれからキラ達と話してくる。残りは頼むぞ」

そういうと、バルドフェイドは出て行った。リンは敬礼をするとベットに座った。そして、首に掲げてあったペンダントを見る。そして、今までのことを思い出す。なぜか、怒りはこみ上げてこない・・・ナナミがいるから・・・?そうリンは思う。そのとき、部屋に声が聞こえた。その声はキラだった。

「リン君・・・だよね?いる?いたら、出てきてくれないか?二人で話したいことがある」

そういうと、リンはナナミを見た。ナナミは微笑みながら「行っておいで」と言った。リンは微笑むと部屋を出て行った。部屋の外にはキラが微笑みながら立っていた。リンはなぜか照れてしまう。そして、二人は休憩所で話すことになった。

「はい、どうぞ」

キラはそういうと、ジュースをひとつリンに渡す。ストローつきの紙コップのジュースだ。味はオレンジで甘い味がする。

「あ・・・ありがとうございます」

「いいよ・・・」

キラはそういうと、自分もリンの隣へと座る。そして、リンに切なそうな瞳で言う。

「ありがとう・・・カガリの連絡をしてくれて・・・カガリは・・・僕の姉でもあるんだ・・・。辛い思いをさせる前に・・・教えてくれてありがとう」

キラがそういうとリンは首を振る。そして、微笑みながらキラに言う。

「いいんです・・・。カガリさんが最後に決めたこと。僕は・・・それを援助しただけです」

キラはそういわれると「そっか」といい、納得した。そして、リンはうずうずした気持ちを晴らすためキラに向かい言った。

「キラさんは・・・戦いを・・・望んでいるんですか?」

リンがそういうと、キラは悲しそうな目をした。そして、リンに語るように言う。

「望んでなんか・・・・いないさ・・。戦いで生まれるものは悲劇だけ・・・平和とか・・・安息とか・・・ただ、少ししかないんだ・・・。そのちょっとしかない時間が平和だ。そして・・・また悲しみが生まれる」

「でも・・・戦いをすることでしか・・・平和は生み出せないじゃないですか?どんなに・・・悲劇があろうとも・・・人は誰だって・・・恨みを持ち・・・戦いを望んでるじゃないですか!」

「確かに・・・ね。僕がヤキン・ドゥーエで失ったものは多いさ・・・。僕の想いが伝えられなかった・・・人。アークエンジェルを守るため・・いなくなった人・・・。その前だって・・・僕は親友の友さえ・・殺した。戦いで生むものは多いんだ。でも・・・戦わなくては平和は得られない。誰もが戦いを望んでるんじゃない・・・。僕もその一人だ・・・。でも今はこの状況だ。戦わなくては・・・僕達がやられる。君だって今まで戦ってきたんだろう?なら・・・戦うしかない」

そういわれるとリンは何も言えなかった。二人の間に沈黙が走る。そして、リンがつぶやくような声で言った。

「戦わず・・・済むことは・・・ないのか・・・・」

キラはそれを聞くとゆっくりと肩に触れた。リンは自分の部屋に戻るとベットに寄りかかりペンダントを見た。それを開け閉めし、過去を思い出す。笑顔で見送られるリンとナナミ、楽しく料理を食べていた頃・・・。ナナミはシャワーを浴びてきたかタオルで髪の毛を拭いていた。リンを見つけると悲しそうな目をした。キラとリン・・・・二人の願いはやはり平和であった・・・。だが・・・戦わなくてはいけないのだった・・・。



『アメノナカ』

雨の振る あの公園で 静かに震えていた子猫が

なぜか、子供のときの自分に見えた

それは自分が可哀想だからと 思ったからかもしれない

ひとつの写真 それが最後の君の面影だから

君がいてくれた あのときを 思い出したいけど 忘れてしまう

でも、ずっと 胸にしまっているから 私を思い出して

なぜか 今日の雨は 冷たく切なかった・・・




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