機動戦士ガンダムSEEDMEMORY

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STARG22 それぞれの気持ち



「どう?気持ちは落ち着いたかな・・?その・・・ごめん、お兄さんのこと・・・見捨てるような形になってしまって・・・」

キラがそういうと、ナナミは首を振る。そして、作り笑顔をするとキラに言った。

「いいんです・・・アークエンジェルは・・・こうするしかなかったのですから・・でも、どこかに生きている・・・生きてれば会える・・・そう信じてるから・・・」

ナナミがそういうと、キラは少し辛くなった。丁度、カガリが入ってきたところでその様子を見て話しづらくなる。キラは振り返るとカガリに向かいいった。

「どうしたの?カガリ」

「あ・・・いや、私も気になってな・・その・・・リンの妹が気になってな・・死んだわけじゃないけど・・・生きてるか分からない・・・アークエンジェルは力がまだ弱い・・・だから許してくれないか?」

カガリがそういうとナナミは微笑んだ。

「許すも何も・・・アークエンジェルの人は恨んではいません。こうして・・・アークエンジェルに何の苦痛もなく置いてくれているのだから・・・それに、お兄ちゃんは生きている・・・そう信じてますから」

そういうと、キラとカガリは顔を見合わせ苦笑した。そして、キラはナナミの手を掴んだ。

「あの・・・よかったら来てくれないかな?」

「え?は、はい・・・」

ナナミはキラと共に部屋から出た。そして、ナナミはキラの後をついていく、カガリも追いつきキラに言う。

「お前・・・一体どこに?」

「・・・・・・悪いかもしれないけど・・・妹さんに渡さなきゃいけないものがある・・・彼女自身が・・・生きるためのものでもあるんだ」

そうキラがカガリに言うとカガリはその意味が分かった、そして、キラの顔を見つめながら言った。

「お前・・・・あんな子にまで・・・」

「分かってる・・・でも、渡せば彼女はきっと・・守れるはずだ・・・あの子には僕と同じ目をしていた・・・カガリみたいな・・・同じ目を・・・だから、渡さなきゃいけないんだ・・・必ず」

キラがそういっているとある大きな扉についた。キラは素早くコードをいれる。カガリとナナミは黙ってみていた、そして、ロックを解除すると扉が開いた。暗く、何も見えない・・・キラがある位置に立つとその場所にはフリーダムとは別のMSがあった。それをみてナナミは驚く・・・ナナミはフリーダムと違うものが二機あることに気づく。

「これは・・・・・」

「・・・うん、君も戦わなくてはいけないんだ、この船にいるかぎり・・・僕らの力はほんの小さいものだ。だから・・・君にも力を貸してほしい・・。僕らは君を守る・・・でも君も僕らを守ってほしい・・・もし、力を貸してくれるなら・・・このMSを渡す」

「でも・・・私は・・・そんな力なんて・・・」

「守られてたから知らなかったみたいだけど・・・君は僕とカガリと同じ目をしている。リン君も・・・同じ目だった。なら・・・君にもそれだけの力がある・・・」

カガリは俯いていた。その力は遥かな力だった。リンの力は今ではキラの力まで追いついてきていてキラの力はその又上へといっていた。それを知っていながらも自分の力はそこまではいかない・・・姉の威厳はない・・・それがカガリには辛かった。そして、弟が戦う・・・自分も戦う・・・そして、他人の妹も戦う・・・気持ちは辛くなっていくばかりだった。ナナミは考えていた・・・自分の力はしらない・・・でも、死ぬこともある・・・守れる力がある・・・頭の中でぐるぐると廻る。そして、決心するとキラを見た。

「私にもそれだけの・・・力があるなら・・・共に戦います」

そういうと、キラは微笑みナナミの肩を掴んだ。

「ありがとう・・・君に渡すのはこのパーシフルガンダム・・・フリーダムの核エンジンを分離させたものだ。核エンジン搭載は禁止されてたけど・・この戦いを終わらせるにはそうこう言っていられない・・・これを君に渡す・・・もちろんフェイズシフト装甲もあるから実弾は効かない」

そういうと、ナナミがもう片方のMSを見た。カガリももう片方のMSを見る。キラも見た。ナナミはキラに聞いて見る。

「これは・・・?」

キラはナナミを見るとMSを見ながら言った。

「今は答えられない・・・でも、渡すときがきたら・・・このMSを渡す。君の大切な人に・・・戦いを終わらせるために・・・それが僕の最後の仕事なんだ」

そういうと、ナナミはMSを見た。カガリも見る。そのMSは静かに目を光らせ、戦いの時を待っているかのようにいた・・・・。








『時と云う言葉』

時は 流れ 時代を超えて それは未来への 道へとなる

これが二つの道だけれど どちらかを 歩み続けて・・・


衝撃が今 私の中に走り響く

胸を切り裂いたあの刃が今 私の眼に映る

血塗られた刃が 私の胸を突き刺す

『時が止まればいい』悲しみなど消し去って 

あなたが側にいるだけでいいのに 離れてく

運命は醜い だけど 逆らえない 

ふたつの運命 重なり合うとき それは永遠となるから

時を今 刻み 光を掴め










その頃ミネルバは友軍艦と共にカーペンタリア出航後インド洋での死闘の後、ローエングリン・ゲートを抜けた。フォーンも同行していたが、インド洋での死闘時は参戦することは許されなかった。まず、フォーンの機体はまだ修理は終わってなかったし、セイバー、インパルスがあれば十分だとタリアに認識されたからだった。フォーンは看板に出てローエングリン・ゲートを見た。今回の作戦はローエングリン・ゲートにある地球軍のMS・MAを破壊するという任務だった。ミネルバが先頭に立ちその間にインパルスが隠れた坑道を通り山頂にある機械を壊すという任だった。それは難易度が高いものでシンでも難しいことでもあった、だが、なんとか切り抜けローエングリン・ゲートの向こうの者達に平和が戻った。黒海に面する都市ディオキアへと寄港したミネルバは歓迎された、今回議長が来ると言われていてミネルバ動員は喜びの様子を隠せなかった。丁度、フォーンが休憩室へ来たときだった、モニターの周りに人がいっぱいいた、アスランにフォーンは近寄り聞いた。相変わらずルナマリアがアスランの隣にいた。

「アスランさん・・・どうしたんです?皆、モニターの周りに集まって」

「あ、いや・・・ミ・・・じゃない、ラクスが・・・そのディオキアに来てるみたいなんだ」

「ラクスさんが・・・・?」

フォーンはモニターを見た。少しだけしか見えないがピンク色の髪の毛で少し露出ぎみの服を着た女の子が踊っていた。彼女はラクス・クラインと名乗っているがアスランは知っていた。ミーア・キャンベルといい、ラクスの影武者だということを・・・。フォーンはため息を着くとアスランに向かい言った。

「あんなの・・・どこが面白いんでしょうね?アスランさん」

「あ・・・うん・・・そう・・・だな」

アスランはどことなくぎここちなかった。ルナマリアとフォーンは少し不審に思った顔でアスランをみた。モニターをフォーンは見た、相変わらずミーアは歌っていた。

「静かな~この夜に~あなたを~待ってるの~。あのとき~忘れた~微笑を取りに来て~。あの空~少しだけ~時間が過ぎて~思い出が~優しくなったね~。星の降る場所で~あなたが笑っていたと、いつも願ってた~。今遠くへ~また、会えるから~・・・」

その様子を見てフォーンは凄いものだと思ったラクスファンを敵にした場合・・・それは大変なものになるだろう・・。そのとき、アナウンスが入る。

『クルーのものに連絡します。上陸許可が出ましたのでご自由に行動ください』

ルナマリアの妹、メイリン・ホークの声が聞こえた。アスランはフォーンの手を引っ張ると誰も来ないような場所に連れ出した。二人とも息を切らしていた、アスランはフォーンを見ると言った。

「ごめん・・こんな場所に連れ出して・・・彼女・・その・・・ラクス・クラインの正体知ってるのか?」

「え?・・・それって・・・どういうことですか?」

「あ、いや・・・知らないならいいんだ・・・」

「知らないも何も・・・気になってしょうがないですよ・・・」

「気になってしょうがない・・・か・・・誰にも喋らないと約束するかい?」

「え?あ、はい・・・・」

アスランは自分の口元へ抱き寄せるとフォーンに向かい言った。

「彼女は・・・ラクス・クラインの影武者でミーア・キャンベルっていうんだ・・・議長が・・・戦争を早く終わらせるため偽者に頼んでみたらしいんだ・・・。その・・・このことは黙っていてほしい・・・民間人が騒ぎを起こしてしまうかもしれない・・・そしたらまた戦いが酷くなるばかりだ・・・お願いできないか?」

そういうとフォーンは微笑みアスランから離れると一本指をアスランの前で立て言った。

「もちろんですよ、私のこと救ってくれましたよね?それをチャラにするということで今回は目を瞑りますよ」

そういうとアスランは微笑んだ。そのとき、ルナマリアが現われ「あ~!」といい近寄ってきた。アスランとフォーンはルナマリアを見た。ルナマリアは顔を膨らませ怒りながら歩いてきてアスランの前に顔を近づけさせた。

「ザラ隊長!こんな場所で何を話してたんです?」

ルナマリアは平然としゃべっているかのようだったが、やはり怒っていると見えた。アスランはたじろぐ。

「別に・・・なんでもないさ、ただちょっと・・・二人だけの話があって・・・ね?」

アスランはフォーンを見た。フォーンは頷く。ルナマリアは信じられないという疑いの目でフォーン、アスランを見た。アスランはため息をつくとルナマリアの手を引っ張った。

「上陸許可が出たんだろ?なら、時間を有効に使わないと・・・降りよう」

そういうとルナマリアはアスランに引っ張っていかれる格好になった。フォーンは二人がいなくなった後深いため息をついた。そのとき、シンが現われる。

「あれ?フォーン・・・どうしたんだよ?こんな場所で一人でポツンとしちゃってさ」

「あ・・・シン。別に・・・アス・・・ザラ隊長と話してただけ。気にしないで、あなたは上陸しないの?」

「あ、いや・・・・フォーンを探してたんだよ。一緒に買いものにいかない?」

フォーンは少し考えた、このところ根に積もることが多かった。たまには息抜きは必要だろう。そう思うとシンを見た。風が吹き、フォーンの髪が揺れる。

「いいわよ・・・息抜きは必要だもの・・・付き合うわ」

フォーンがそういうとシンは「へっ?」といい気が抜けた顔をした。シンは断られると思ってたようだ。フォーンはそれを見て笑った。

「クスッ・・・なんて顔してるの?シン、早く行こう・・・あなたは議長との面会があるんでしょ?夕方」

「あ・・・・ああ」

そういうとフォーンは部屋から出て行った。シンもすぐさま部屋から出る。その後、二人は軍服のまま色々な店を回った。ほとんどが、シンが荷物もちだったがフォーンのほとんど見れない笑顔がシンは嬉しかった、フォーンは本当に性格が明るくなったと思える、何がきっかけで変わったのか分からないがシンは嬉しかった。そして、いつの間にか夕方になっていた、シンとのお別れの時間が近づいていた。ラクス・・・ミーアのコンサートも終わり静まり返ってた時だった。二人は港にいた、夕日がとても綺麗だった。

「楽しかった・・・シン、誘ってくれて・・・ありがとう」

「いや・・・構わないさ、こっちも楽しかったし」

フォーンはため息をつくシンはそれに気づいたか今まで黙っていたことを聞いた。

「誰のこと・・・考えてるの?」

「え?」

フォーンは図星をつかれたかのようにシンを驚いた顔で見た。シンはため息をつくとフォーンに向かい言った。

「だって・・・あんた、俺と街回ってたとき・・・たまに辛い顔してたよ・・・それ、昔の俺みたいだし・・・マユとか・・・父さんや母さんを亡くした時みたいにさ」

「・・・・・・・・別に・・・あなたに関係ないでしょ?」

「リン・・・のことか?オーブで俺会ったけどさ」

「・・・・うん・・・」

「大体は予想つくさ・・・というか、艦長の部屋から出たとき・・・あんた、辛そうな顔してた。話も少し聞いてたけど・・・ナイツオブデスティニーガンダム・・・それ、あいつの機体だろ?格納庫に行ったとき作業員に聞いたんだよ」

「・・・・・・・・・やっぱり・・・リン君と・・・戦わなきゃいけないのかな?」

「・・・・敵にいる限り・・・戦うさ・・・俺もルナもレイもあんたも一緒に死なないよう戦わなければいけない・・・戦争がなきゃ・・友達なのにな」

「でも・・・戦うしか方法はないの?同盟とか・・・それは?」

「あいつがいるのはアークエンジェルだろ?なら・・・敵対してるさ」

「なんで・・・アークエンジェルにいるって・・・知ってるの?」

「風の噂・・・ってやつ・・・かな」

「そっか・・・・リン君は・・・リン君とは・・・戦いたくない・・・命を救ってくれたリン君とは・・・戦いたくなんかない」

「だけど・・・・戦争は・・・・しょうがないんだ、戦わなければやられる・・・戦わないと自分の命は守れない・・・それが戦争の原理だ・・・。ひとつのことが・・・ひとつの争いを生む、それが、戦いとなるか・・・平和となるか・・・分からない。馬鹿な奴が・・・それを生み出していく・・・何度戦争しても・・・戦いは永久に続く・・・それをどこで終わらせるのか・・・それは俺たち次第・・でも、少しでも争いを終わらせるため・・・俺たちはやる・・それが次の世代に残すための俺たちの仕事だ。
でも・・・俺たちの力が弱いから・・・どうもこうも出来ないと思う・・・だけど・・・やれるだけのことはやるさ」

フォーンはシンを見た。シンがどこか・・・大人びいた感じがした。そのとき、車が二人の後ろで止まった。そこにはルナマリアとアスランとレイがいた。アスランは窓から顔を出すとシンに言った。

「シン、時間だ。行くぞ!」

「あ、はい!」

シンはフォーンを見た。フォーンもシンを見た。シンはフォーンに問いかけるように言う。

「どうするかは・・・・あんた次第だ・・・」

そういうと、シンはアスランたちのもとへと歩いていった。フォーンはそれをただ見つめてるしかできなかった。フォーンは夕日を見つめた、シンは車に乗ると議長の下へと車は走った。フォーンはただ一人その場所で佇んでいた。その悲しい瞳は何かを探しているかのような・・・リンが戦う理由を探している・・・悲しい目だった・・・・。




『HIKARI』

時は流れ 人は変わっていく 私もあなたも皆

楽しかった学校 公園 それは思い出となり、過去となる

でも ずっと忘れない 友と過ごした時間を

私はずっと忘れない、かけがえのない者たちと過ごした時間を

それはアルバムとなり 辛いときに大きなHIKARIとなるだろう

人々の想い・・それは無限となるから

星の数 それは人の願いの数 無数に光るそのHIKARIは

希望の星だから・・・






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