しまねこしねま

2003.4

2003.4 鑑賞作品



4月中に観た映画です。わかりやすく★表示しました。

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●ラッキー・ブレイク ★★★★☆ビデオアイコン
2001.イギリス・ドイツ/◎監督...ピーター・カッタネオ
◎出演...ジェイムズ・ネズビット、レニー・ジェイムズ、オリヴィア・ウィリアムズ、ティモシー・スポール、ビル・ナイ、ロン・クック
◎STORY...ロング・ラドフォード刑務所に送られた泥棒のジミーと相棒のルディ。彼らは所内で行われるミュージカルの上演と同時に脱走する計画を立てる。
◎イギリスのコメディはこういうのが多いのだが、マジメな顔してちょっとバカなことしたり言ったりするのが妙におかしいんですね。Mr・ビーンとか「私が愛したギャングスター」なんかもそんなかんじだ。笑わせる方も、「なんちゃってね、フッ」的なちょっとしらけた部分があって、誠心誠意しゃべりまくりドタバタするアメリカ風とはかなりちがう。ま~アメリカがよしもとなら、こっちは東京風というとこかな。刑務所内でミュージカル。やる方もあまり乗り気じゃない。そのかんじがおもしろいんだな。でも主人公のネズビットはそれなりに歌もうまい。ユアン・マクレガーとまではいかないまでも、なかなか。


●イナフ ★★★☆☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...マイケル・アプテッド
◎出演...ジェニファー・ロペス、ビリー・キャンベル、ジュリエット・ルイス、ノア・ワイル
◎STORY...優しく裕福な男性ミッチと結婚したスリムは娘と3人で誰もがうらやむ結婚生活を送っていたが、ある日スリムが夫の浮気を見つけて問い詰めたことから夫の態度が豹変。スリムは娘を連れて逃亡する決心をする。
◎見た後はかなりスッキリ感あり!暴力亭主から逃げまくり、どこまでも追っかけてくる彼に対抗するには立ち向かうしかない!と、悟るわけです。しかし、体力勝負とは!!!これは度胸あるというか、たのもしいですねえ~。決闘シーンカッコイイ!家にしのびこむとこなんか時代劇のクノイチみたい。ジェニロペの変身ぶりもけっこうたのしめる。友達役のジュリエット・ルイスがならではの味。そして、ERのカーターこと、ノア・ワイル。小悪党役で出番多し!


●チェンジング・レーン ★★★☆☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...ロジャー・ミッチェル
◎出演...ベン・アフレック、サミュエル・L・ジャクソン、シドニー・ポラック、ウィリアム・ハート
◎STORY...若手敏腕弁護士のギャビンは、担当している財団に関する裁判に出廷するため、ハイウェイを飛ばしていた。一方、妻子と別居中のギプソンは、子供の親権をめぐる裁判に遅れないよう、同じく車を走らせていた。それぞれの人生にとって重大な案件を抱え、しかもその時間が刻一刻と迫っていた2人だが、焦ったギャビンが強引な車線変更をしたため、接触事故を起こしてしまう。ところがギャビンは、先を急ぐあまり、一方的に白紙の小切手を渡してその場を走り去ってしまう。
◎全く異なる道「レーン」を進んでいた二人の人間の人生が、ハイウェイで些細な接触事故を起こしたことから激しく交錯する。ギャビンの放った「ツイてないな!」の捨てゼリフがギブソンを怒らせてしまった。いくら急いでても誠意は必要ですよね~。おかげでお互いとんでもない1日になったわけだが、はじめが悪くても結果が悪いとばかりはいえないので人生はわからないですね。


●セレンディピティ ★★★☆☆ビデオアイコン
2001.アメリカ/◎監督...ピーター・チェルソム
◎出演...ジョン・キューザック、ケイト・ベッキンセール、J・ピベン
◎STORY...クリスマス直前のNY。プレゼントを買いにデパートを訪れたサラは偶然出あったジョナサンと互いに惹かれあいながら、恋人がいる二人は再会を運命に委ねて名前も知らぬまま別れるのだった。
◎すごくロマンチックな話だ。数年前に少し話した人をそれほど忘れられないものだろうか。よほど波長があったんだね。NYの冬の風景がとても美しく撮れています。カフェ「セレンディピティ3」=幸せな偶然、は有名人も多く訪れる名所だとか。キューザックは男性版メグ・ライアンというところかな。結末は最初からミエミエだし、クサイといえばクサイけど、ここまでロマンチックに徹した話もかえっていいというかんじ。

●モンテ・クリスト岩窟王 ★★★★☆ビデオアイコン
2002.英・アイルランド/◎監督...ケヴィン・レイノルズ
◎出演...ジム・カヴィーゼル、ガイ・ピアース、ダグマーラ・ドミンスク
◎STORY...19世紀初頭、港町マルセイユ。 美しいフィアンセの待つ港町マルセイユにもどった純朴な青年ダンテスは何者かの密告で謀反の手紙を運んだ罪人として幽閉されてしまう…。文豪アレクサンドル・デュマの名作『岩窟王』の名でも知られる大河ロマンス。
◎131分と決して短くはない作品ながら、もの足りないくらいの内容だ。そりゃなんといっても原作が原作ですからなあ。ガイ・ピアースは、貧相なわりには時代もんによくでてくるね。(といっても2作目?)小ずるい悪役にぴったりだ!「タイムマシン」が失敗だったのは、ひとつにはガイがミスキャストだったと思うなあ~。さて、ダンテスは大金を手に入れて復讐する。人は前に進みつづけなければならない。そのためにはなんでもする。神、神、ここでも終始神だったね。復讐は不毛だとかいいながら結局復讐はするんだよね。人間ってそういうもん。


●9デイズ ★★★☆☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...ジョエル・シュマッカー
◎出演...クリス・ロック、アンソニー・ホプキンス
◎STORY...プラハでおとり捜査で核爆弾の取引を行うはずだったキレものCIA捜査官、ケビンが殺害された。CIAはケビンの生き別れの双子の弟ジェイクに任務を引き継がせることを決断、敏腕諜報員オークスとコンビを組ませる。
◎みどころはなんといっても、いつも重厚な演技で定評のあるアンソニー・ホプキンスのアクションだ。なかなかみせてくれた。少なくとも「スコア」のデ・ニーロよりはかっこよかったように思うね~。まあ、アクションだけみればね。「トリプルX」につづきまた舞台はプラハ。きれいな町なんだなあ~これが。基本的にはクリス・ロックがあちこちで少しづつ笑わせてくれて、楽しいアクション。DJである傷心の彼がクラブでいきなりエア・サプライのラブソングをかけてひんしゅくをかったりする、なんていうのも楽しい。ラストも明るくてよかったです。


●7月4日に生まれて ★★☆☆☆ビデオアイコン
1989.アメリカ/◎監督...オリバー・ストーン
◎出演...トム・クルーズ、ウィレム・デフォー、キーラ・セジウィック、トム・ベレンジャー
◎STORY...アメリカ独立記念日に生まれた若者ロン・コビックはベトナム戦争で闘い車椅子生活を余儀なくされる重傷を負う。しかし帰国後の彼にはさらに厳しい現実が待っていた。
◎トム・クルーズはこの作品でかなりがんばっている。しかし監督賞はとったものの、アカデミー主演男優賞はダニエル・デイ・ルイス(マイ・レフト・フット)にもっていかれてしまった。う~ん、ここらで1本いっておきたかったことであろう。トム・クルーズは7月3日生まれということであるが、ここらへんからみてもいま1歩ツメが甘い、という運命なのかもなあ・・・。
「政府は国民をだましまちがった戦争をしている」ん??どこかできいたような。そう、今回のアカデミー受賞のとき目立ちまくったあのムーアのスピーチだ。ベトナムのときも、今回のイラクも反戦家の言うことはまったく同じだ。ベトナム以来米国内では様々、戦争の空しさを訴える作品が作られてきたが、やはり「正義」のためには犠牲は仕方がないという考えは変わっていない。結果がよければいいというかんじで、事実そうなりかけている。だったらどうすればいいのだ、と問われて答えられないのがつらいところだ。


●エド・ウッド ★★★☆☆ビデオアイコン
1994.アメリカ/◎監督...ティム・バートン
◎出演...ジョニー・デップ、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー
◎STORY...50年代のハリウッドで映画監督を志すエド・ウッドは生転換映画でビューする。ドラキュラ映画の名優ベラ・ルゴシと組んだエドは低予算の珍品を作りつづける。
◎徹底的に50年代的につくってあって、タイトルのところからもう、これってほんとに90年代の作品?と思うくらいだ。エド・ウッド作品のスティールをみたけれど、おどろくほど忠実に再現しているんですね。たぶんバートン自身もとても楽しんで作ったんではないかと思う。
エドの作品はたしかに認められなかったが、社会に認められるということより、自分が作りたいと思う作品があってそれを形にするということ、それを貫くことがいかにむずかしいかということは、クリエイティブの世界をほんの少し知っている者としてよくわかる。


●ザ・ファーム~法律事務所~ ★★★★☆ビデオアイコン
1993.アメリカ/◎監督...シドニー・ポラック
◎出演...トム・クルーズ、ジーン・ハックマン、ジーン・トリプルホーン、エド・ハリス、ホリー・ハンター、ウィルフォード・ブリムリー
◎STORY...ハーバードの法科をトップクラスで卒業したミッチは、金持ち専門の法律事務所に就職する。苦学生だった彼は好条件に有頂天になるが、その事務所には謎の死を遂げた4人の弁護士が。その陰には何が?
◎トム・クルーズの代表作のひとつとは知っていたものの、こういう話だとは知らなかったな~。甘い話に誘われてとんだ事務所に就職してしまった若き弁護士。知恵と体力を駆使してのハラハラどきどきのサスペンスだ。いい奴ではあるんだがワルでもあり、退廃的な日々を送っている、ジーン・ハックマンがいいですね。可能性たっぷりのトムは、これからどうやってでも生きていける。でもハックマンみたいなタイプって世の中にはけっこうたくさんいると思うよ・・。本当に人生を生きていくのは楽じゃない。音楽がいいです。デーブ・グルーシン。


●天使にさよなら ★★★☆☆ビデオアイコン
2001.イギリス/◎監督...ウダヤン・プラサッド
◎出演...イアン・グレン、ショーン・ランドレス、デヴィッド・ブラッドリー
◎STORY...造船の町・ニューキャッスルに住むジミーは、“天使になって大空を舞いたい”と夢見る11歳の少年。ある日、大天使ガブリエルがそんな彼の前に現れ、天使見習いに抜擢してくれる。“早く天使になりたい"と頑張るジミー。でも、そんな姿は失業と病気に悩むパパを苛立たせるばかり。その上、“天使になって大好きなパパの病気を治したい"と思いつめる程に誤解され、とうとうパパを怒らせてしまう。そんな時、パパが入院してしまい……。
◎風変わりな少年。普通はサッカーが好きで、外を走り回っている年頃なのに、羽根をつけて天使の修行なんかしている。どっちかというと無骨な父親はそんな息子が不満で、心配でしかたない。こういうシチュエーションは「リトルダンサー」と似ている。そんな不器用な親子が、一瞬の、永遠の心の触れ合いを得る。それはかなしい一瞬だけど、この上なく美しい至上の一瞬だ。


●スナイパー ★★☆☆☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...カリ・スコッグランド
◎出演...ウエズリー・スナイプス、リンダ・フィオレンティーノ、オリバー・プラット
◎STORY...広場を臨むビルの一室の窓から高性能ライフルで標的を狙うジョー。標的はアメリカ最大の銃器メーカー、マクロード社の副社長、リバティ・ウォラス。CIA謀報員だった彼は、娘が発砲事件によって殺害されたことから銃器メーカーへの復讐を決意したのだった。自らを手錠で広場のホットドッグスタンドに繋ぐように命令されたリバティは、ジョーと通話している携帯電話が切れると、そこにセットされた爆弾がスタンドごと爆発することを知らされる。
◎アメリカは憲法の修正第2条で『規律ある民兵は自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保蔵しまた携帯する権利はこれを侵してはならない』と定めている。これがある限り一般市民が護衛のために銃を携帯する、という習慣はなくならないだろうし、銃器メーカーも銃を作りつづけるだろう。自分や身内が犠牲者となったらどうするか?そうしたらジョーのように報復行動にでるのだろうか。

●ジョンQ ★★★☆☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...ニック・カサベテス
◎出演...デンゼル・ワシントン、キンバリー・エリス、ロバート・デュバル、ジェームズ・ウッズ、レイ・リオッタ、アン・ヘッシュ
◎STORY...仕事を減らされながらも愛する妻子とともに幸せに暮らすジョンQだが、ある日息子が重い心臓病とわかる。治すには心臓移植しかないが、ドナー登録するにも巨額の金が必要であり、ジョンの保険ではまかなえず拒否されてしまう。息子の退院宣告を受け追い詰められたジョンは病院の救急病棟をジャックする・・
◎ジョンの気持ちはとてもよくわかった。けどま、病院側の言い分もわかるんですよね。おどされて一人いいなりになってしまったら、きりがない。お金がなくて治療がうけられずに死ぬ人は他にもたくさんいるのだから、と。でも死にそうな息子を目の前にしたら放ってはおけないってのもあるでしょうね。しかし病院ジャックまでするかね・・・ま~いちばん悪いのは保険会社と会社かな?






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