人の痛みがわかるような人になりたい



 道の真ん中は歩けないと思ってた。

 端っこを下を向いて歩いてた。

 笑うこともなくなり

 何のために生きてるのか

 わからなくなってしまった。

 死のうと思ったことが1度だけある。

 役立たずのゴミくずはいらないと思ったときがある。


 気づいたら

 道の端っこを歩いてる人がたくさんいることに驚き

 「なんなんだ、これは?」って

 わけがわからなくなって

 その人たちの声を聞いてみたんだ。

 1人1人の声は

 僕のこころに届いたし

 理不尽なことや

 どうしようもないことがあるって

 思い知らされることがあった。


 僕は思った。

 その人たちと生きてゆこう。

 僕の命が少しでも役に立つのなら

 僕の生きている意味が見つけられるような気がする。


 人の痛みがわかるような人になりたい。


 そんな人が1人でも増えてくれたら

 悲しみに暮れてる人の顔が笑顔に変わると思って。


 人の痛みがわかるような人になりたい。


 僕が今生きてるのは

 そんな人たちに助けられてきたからなんだ。


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