sionMEWnoブロ愚

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始まりは静かに


でもね、だれも知らないんだよ。
ううん、覚えてないんだ。

簡単にいえば、この世界と、私が関わった…ゲームとが混ざり合ってしまったのです。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

「遅刻するぅ~~~!!」
朝起きて、初めて言う決まり文句。
「ミチル!これ、食べてきなさい!!」
母が笑って見送ってくれる。
「昨日ずっとゲームしてたからでしょ。」
「うるさぁ~いぃ!!!」
弟の厳しい言葉に私も苦笑。
「これ!忘れてるわよっ」
姉はいつも私を気遣ってくれる。
ってリップグロスだ…
「いらん!」
「口切れてるから!ハイ!!」
…と自転車を走らせる。
ぎりぎりで学校について…
「みっちゃんぎりぎりやん~」
友人はもう来ている。どうやらあのゲームの…小説を書いてるみたい。
「間に合ったか?…!」
後ろに気配を感じる私。
「はよう、席つけよ!」
そしてなんとなしの…授業が終わる。

放課後、友人と一緒にいつもの店でだらだらと話す。

「ここは、平和なんだね。」
「やね、ってうちら戦争知らない子供たち~やん!」
…戦争…本当になにも覚えてないんだね。
「幸せやねんからええんちゃうの?ほんまみっちゃんゲームしすぎやで。」
「そかな…ってあんたほどやってないけど」
「みっちゃんは最近頑張ってるみたいやけど、まだまだうちにはかなわんやろぉ~♪」
「いつか泣かしたる!!」
「(笑)」
「…ねぇ、はるやん…私また…」
「ええっ大丈夫??」
「まだなんもいってないじゃん…」
「ん?どした?聴くよ~悩み事?」
「……」
迷ってる。
どうしたら伝わるだろう。
ここは、ストレートに言ってみるか。
「…一緒に戦ってくれる?」
「ええよ~!今日久々にINしよと思てたし!」
違う。ゲームだけじゃない。
もうゲームだけの世界じゃないんだよ。

後悔した。
言うんじゃなかった。
…気配を感じる。またヤツが現れたんだ。
私一人でいけるか…不安だ。
ハルカが、私の様子が変わったことに気づく。
「戦うってまさか…」


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