sionMEWnoブロ愚

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第1章 記憶喪失 -自分自身-


そして…自分が何者だったのか、名前とか…
覚えているのは自分の姿、声音、そしてピアノ。

なにか手がかりがほしい―今はベッドからあがろう―

―お風呂にも入りたい―
すごい汗を掻いていることに気づく。
背中の汗が伝うのがわかるぐらい…

涼しい風が吹いている。

私が目を覚ましたことによって、医者らしき人物も
「あとは問題なさそうですね。では帰ります。」
「ありがとうございました。」
私も思わず頭を下げる。

…今この部屋には誰もいない。
(うわぁ、広い部屋だ…)
机に椅子、本棚…日記がある。
(読んでいいのかな?)
手をつけようとして今更に気がついた。

そして気分が悪くなった。
そのまま、くず折れた。


自分はいったいなにものなんだ!!


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