幽炎~白い夢~


清敏の元によって育っていった。
ところがある日、父・清敏が亡くなってから2年の月日がたった。
夕餉に盛られた人魚の肉を食べてしまった幽炎は‘不老不死‘という体に
なってしまったのだった。
幽炎は不老不死を直せるという幻の玉・水玉を探しにへと旅に出た。
それから50年後。
大納言の若君・夏宵丸は狩り遊びで近くの山に来ていたのだが、迷ってしまった。
「なんだ・・?この山・・やけに広いなぁ・・。」
と夏宵丸は前を見るとそこには草原にいる人の姿だった。
夏宵丸はその人の姿に向かって走り出した。
「あのっっ・・道に迷ってしまったんですが・・・。」
するとその人は夏宵丸を見て
「そなた、都の者だな?」と
問いかけてきた。
「僕は、夏宵丸と言います・・。」
「ふうん、どこの若様か知らないがお前の供達は西の方へと行ったぞ。」
「西の方・・には森ですね・・とにかくありがとうございます。」
と夏宵丸は元気良く西の森へと走っていった。

つづく


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