アトリエ5号星地区

アトリエ5号星地区

2011.09.16
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やぁやぁやぁ♪

夢見る貴公子、鉄格子、実力行使のシルフちゃんです。オッ・パッピ(*´ω`*)。oO。oO 死語やなっ

しかし毎日暑いでんなぁ…。9月も半ばが過ぎようとしてるのに毎晩、熱帯夜でんがな。

熱帯夜、熱いタイ焼き、食べたいや。
~(>_<。)\ (- .-) パッコ~~~~ン アンタバカ~っ!?

下手なダジャレで寒くなるかと試みたが… 無駄に暑くなってしまった(^_^;)

さてさてドッコイショの秋、ちがった読書の秋。

もっか読んでるJ.G.バラード自伝「Miracles of Life/人生の奇跡」もようやく最終章となった。本作が遺作であるが、癌で余命僅かとなって改めて振り返った人生、社会観、その他モロモロのことが綴られてある。

過去に出版された評論集『J・G・バラードの千年王国』にも書かれていなかった家族のこと(妻を早くに亡くしハウスワイフしてた事とか)、ドラッグの服用、上海の収容所以降の単身帰郷とロンドンでの悲惨な生活、芸術家や科学者の友人たち、小説家となるまでに携わったさまざまな仕事、百科事典のセールスから空軍パイロットまで。



バラードの小説が全般的に絵画的な要素が強いのは、彼自身が絵描きになりたかったからなんだろう。友人のエドゥアルド・パオロッツィとの繋がりも「This is tomorrow」展がキッカケだったようだし、そういえば、この展覧会から世界的脚光を浴びた英国POPアートの旗手リチャード・ハミルトンが3日前に亡くなった。合掌。

バラードの作品はコレまでに2本映画化されていて、有名なのはスピルバーグ作品の『太陽の帝国(Empire of the Sun)』 (本人も捕虜役で出演) 1987年。自伝的要素が強いが、収容所暮らしは実際は家族と一緒だった。

それと『クラッシュ(Crash)』1996年。映像化は無理だとまで言われていたが、クローネンバーグが巧く撮っていたな。

バラードの有名な宣言に「もし誰も書かなければ(私が書くつもりでいるのだが…)最初の真のSF小説とは、記憶を失った男が浜辺に寝ころび、錆びた自転車の車輪を眺めながら、自分とそれとの関係の中にある絶対的な本質をつかもうとする、そんな話になるはずだ。」という文章がある。

なんかシュルレアリズムの有名なセリフ「ミシンとこうもり傘の解剖台の上での、偶然の出会いのように美しい。」に似ているな(笑)

実際に彼が書いた小説はSFでありながら、それまでの伝統的なSF(外宇宙が中心の空想科学小説)からはまったくかけ離れた人間自身の内部に眼が向けられた思弁的な小説が多かった為、ニュー・ウェーブの旗手と呼ばれていた。もっとも本人は単にSFがそうあるべき方向で書かれたに過ぎないのであったが…。

シルフちゃんがバラード作品を最初に読んだのは有名なヒューゴー賞作品『結晶世界』(長編)からなんであるが、バラードがよりバラードらしいのは、やはり短編かも知れないなぁと今でもつくづく思う。

もうかなり昔に一度きりしか読んだことがないのに、いまだにタイトルを聞くと、イメージが次から次へと浮かび上がる作品が数々ある。

『時の声』『マンホール69』『識域下の人間像』『アルファケンタウリの13人』『溺れた巨人』などなど。
どれも極めつけの名作やと思う。

この本をきっかけに、また改めてバラードの初期の短編集を読み直したいと思っている。



それが証拠に3番目の短編集『The Four Dimensional Nightmare』(1963年) はとうとう邦訳が出なかったし、『溺れた巨人』(1966年)以降の3つの短編集も邦訳されなかった。最近、原書で読もうとamazonとかを調べたら、既に絶版になっておったがな(悲泣)

最後に、シルフちゃんのブログ・タイトルでもある『アトリエ5号、星地区』ですが、これもバラードの短編集『ヴァーミリオン・サンズ(Vermilion Sands)』に収録されている短編小説のタイトルです。
あらためて亡きJ.G.バラードに敬意を捧げたいと思います。

興味をもたれた方は、是非一度読んでみてくださいな。
(^_-)/~~~


J.G.バラード短篇集(参考)
The Voices of Time And Other Stories(1962年)『時の声』創元SF文庫
Billenium(1962年)『時間都市』創元SF文庫
The Four Dimensional Nightmare(1963年)
Passport to Eternity(1963年)『永遠へのパスポート』創元SF文庫
Terminal Beach(1964年)『時間の墓標』(改題『終着の浜辺』)創元SF文庫
The Impossible Man(1966年)『溺れた巨人』創元SF文庫
The Day Of Forever(1967年)
The Disaster Area(1967年)
The Overloaded Man(1967年)
The Atrocity Exhibition(1970年)『残虐行為展覧会』工作舎
Vermilion Sands(1971年/1973年)『ヴァーミリオン・サンズ』早川書房
Chronopolis And Other Stories(1971年)
Low-flying Aircraft And Other Stories(1976年)『死亡した宇宙飛行士』NW-SF社
The Best of J. G. Ballard(1977年)『ザ・ベスト・オブ・バラード』ちくま文庫 自選短篇集
The Venus Hunters(1980年)
Myths Of The Near Future(1982年)
Memories Of The Space Age(1988年)
War Fever(1990年)『第三次世界大戦秘史』福武文庫





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Last updated  2011.09.16 12:03:08
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Re:今宵は四次元的な悪夢…♪(09/16)  
ちゃれ3  さん
シルフちゃん お庭のこともさることながら、

すごいなー。

仕事も、制作活動もあるのに、ほんとに何時寝るの?
まだまだ暑いから、お身体気をつけてね~~ 。ヾヾ(^-^) (2011.09.16 22:33:55)

Re[1]:今宵は四次元的な悪夢…♪(09/16)  
ちゃれ3さんへ

お返事遅れてゴメンねぇ。このところメッチャ忙しいねん。

ホント眠らぬ森の美少年ですわ。最近は気づかず居眠りする事がめっちゃ多いです。

寝てるんかいっ! (2011.09.24 15:37:40)

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