バレンタインデーの由来
バレンタインデーの由来
日本では、恋人同士や夫婦が愛を確かめ合う日であると同時に、女性が意中の人に告白する日だったり、職場で義理チョコなるものが飛び交う日だったりしますが、もともとはどういう日だったのでしょう？
■起源は聖バレンタイン以前
バレンタインデーは、聖バレンタインの命日と、古代ローマから続く恋人達の祭りが合わさり、更に時代とともに変化して、現在のような風習になったといわれます。ただし、日本のバレンタインデーは欧米のそれとはかなり違います。
■起源は聖バレンタイン以前
バレンタインデーは、聖バレンタインの命日と、古代ローマから続く恋人達の祭りが合わさり、更に時代とともに変化して、現在のような風習になったといわれます。ただし、日本のバレンタインデーは欧米のそれとはかなり違います。
■聖バレンタインの命日
３世紀頃の古代ローマ。当時キリスト教は迫害の歴史のまっただ中でした。そんなキリスト教の司祭であった聖バレンタインは、どんな事をして今に至ったのでしょう？
当時のローマを治めていた皇帝クラウディウス２世は、若者達が戦争に出たがらないことに手を焼いていました。家族や恋人の元から離れたくないというのです。しかし、国を守るまたは拡大するには兵士が必要です。そこで、皇帝は結婚そのものを禁止してしまいました。
若者達を不憫に思った聖バレンタインは、内緒で若者達を結婚させていたのですが、これがバレてしまいます。皇帝は罪を認めさせ改宗させようとしますが、聖バレンタインはそれを拒否。とうとう逮捕されてしまいます。
この時聖バレンタインの取り調べを行ったアステリオという判事には、目の見えない娘がいました。この娘とバレンチノは密かに心を通じ合わせるようになり、彼の祈りのおかげで娘は目が見えるようになりました。
アステリオは喜び、一家そろってキリスト教に改宗してしまいました。しかし、これらの行為により聖バレンタインは西暦２６９年（２７０年という説も）２月１４日に処刑されてしまいます。
処刑される前に、聖バレンタインは恋人に宛てて手紙を送ったと伝えられています。これがバレンタインカードの始まりです。今でも欧米の人はバレンタインカードにはこう記します。"From Your Valentine"
■縁結びの祭り
古代ローマでは毎年２月１５日に「ルペルカリア」（Lupercale）と呼ばれる豊年祈願祭が行われていました。 当時のローマでは、男と女は離れて生活していたと言われ、出会いのチャンスがほとんど無かったそうです。
そこで、祭りの前日１４日に、娘達は自分の名前を書いた札を桶に入れ、１５日に未婚の男達が桶から札を引く。つまり、くじ引きですね。こうして選ばれたカップルは、祭りの間（その後１年間という説も）一緒に過ごすことになり、そのまま愛を育んで結婚に至るということが多かったようです。
■聖バレンタインとルペルカリア
時は流れてキリスト教はローマの国教に。
キリスト教にとってルペルカリア祭りの「くじ引きで交際相手を選ぶ」という風習は「風紀の乱れ」だったようです。４９６年、当時の教皇は”若者の風紀の乱れを憂いて”この風習を禁止します。その代わりに聖人の名を書いたくじを引かせ、1年間その聖人の人生にならった生き方をするように励ますというものにしました。
そして、２００年前のちょうどこのお祭りの頃に殉教していた聖バレンチノを、新しい行事の守護聖人としたのです。 こうして２月１４日が”バレンタインデー”となりました。
ここから時代の中で少しずつ変化し、恋人達の愛を成就させようとした聖バレンタインの行いや（そして処刑前に送った恋人への手紙）、長年行われていたルペルカリア祭の縁結びの意味などが結びつき、今のようなバレンタインデーに変化していったと考えられます。
■欧米のバレンタインデー
欧米では「互いの愛を確かめ合う日」というのが一般的です。愛の形にも色々ありますから、互いにプレゼントを交換し合ったり、家族にプレゼントをしたり、お世話になっている人にプレゼントをしたり。 男性から女性にプレゼントするということが多いようです。
面白いページを見つけたのでご紹介： 世界のバレンタインデー
■なぜ日本ではチョコレートで愛の告白？
これはもう、メーカー・販売店側の勝利でしょう。
欧米でもプレゼントにチョコレートが選ばれることは多いようですが、日本のようにバレンタインデーといえばチョコレートというようなものではありません。
バレンタインチョコレートを最初に売り出したのはどこか？ これはいくつかの説があって定かではありません。 しかし、始まった当初は全く売れませんでした。１９５８年（昭和３３年）新宿伊勢丹のバレンタインセールは３日間で３０円の板チョコが５枚（３枚という説も）だけという結果だったとか。
しかし、その後のマスコミを通しての積極的な販促活動の結果、年間のチョコレート消費の４分の１を占めるほど売れる行事になったのです。
販促として考えた場合、「片想いの彼へ想いを込めて」とか「年に一度の告白の日」とか、女性から男性への告白の日としてドラマチックに演出した方が効果がありますよね。特に女性誌でのバレンタイン企画が功を奏したのではないでしょうか？
３世紀頃の古代ローマ。当時キリスト教は迫害の歴史のまっただ中でした。そんなキリスト教の司祭であった聖バレンタインは、どんな事をして今に至ったのでしょう？
当時のローマを治めていた皇帝クラウディウス２世は、若者達が戦争に出たがらないことに手を焼いていました。家族や恋人の元から離れたくないというのです。しかし、国を守るまたは拡大するには兵士が必要です。そこで、皇帝は結婚そのものを禁止してしまいました。
若者達を不憫に思った聖バレンタインは、内緒で若者達を結婚させていたのですが、これがバレてしまいます。皇帝は罪を認めさせ改宗させようとしますが、聖バレンタインはそれを拒否。とうとう逮捕されてしまいます。
この時聖バレンタインの取り調べを行ったアステリオという判事には、目の見えない娘がいました。この娘とバレンチノは密かに心を通じ合わせるようになり、彼の祈りのおかげで娘は目が見えるようになりました。
アステリオは喜び、一家そろってキリスト教に改宗してしまいました。しかし、これらの行為により聖バレンタインは西暦２６９年（２７０年という説も）２月１４日に処刑されてしまいます。
処刑される前に、聖バレンタインは恋人に宛てて手紙を送ったと伝えられています。これがバレンタインカードの始まりです。今でも欧米の人はバレンタインカードにはこう記します。"From Your Valentine"
■縁結びの祭り
古代ローマでは毎年２月１５日に「ルペルカリア」（Lupercale）と呼ばれる豊年祈願祭が行われていました。 当時のローマでは、男と女は離れて生活していたと言われ、出会いのチャンスがほとんど無かったそうです。
そこで、祭りの前日１４日に、娘達は自分の名前を書いた札を桶に入れ、１５日に未婚の男達が桶から札を引く。つまり、くじ引きですね。こうして選ばれたカップルは、祭りの間（その後１年間という説も）一緒に過ごすことになり、そのまま愛を育んで結婚に至るということが多かったようです。
■聖バレンタインとルペルカリア
時は流れてキリスト教はローマの国教に。
キリスト教にとってルペルカリア祭りの「くじ引きで交際相手を選ぶ」という風習は「風紀の乱れ」だったようです。４９６年、当時の教皇は”若者の風紀の乱れを憂いて”この風習を禁止します。その代わりに聖人の名を書いたくじを引かせ、1年間その聖人の人生にならった生き方をするように励ますというものにしました。
そして、２００年前のちょうどこのお祭りの頃に殉教していた聖バレンチノを、新しい行事の守護聖人としたのです。 こうして２月１４日が”バレンタインデー”となりました。
ここから時代の中で少しずつ変化し、恋人達の愛を成就させようとした聖バレンタインの行いや（そして処刑前に送った恋人への手紙）、長年行われていたルペルカリア祭の縁結びの意味などが結びつき、今のようなバレンタインデーに変化していったと考えられます。
■欧米のバレンタインデー
欧米では「互いの愛を確かめ合う日」というのが一般的です。愛の形にも色々ありますから、互いにプレゼントを交換し合ったり、家族にプレゼントをしたり、お世話になっている人にプレゼントをしたり。 男性から女性にプレゼントするということが多いようです。
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■なぜ日本ではチョコレートで愛の告白？
これはもう、メーカー・販売店側の勝利でしょう。
欧米でもプレゼントにチョコレートが選ばれることは多いようですが、日本のようにバレンタインデーといえばチョコレートというようなものではありません。
バレンタインチョコレートを最初に売り出したのはどこか？ これはいくつかの説があって定かではありません。 しかし、始まった当初は全く売れませんでした。１９５８年（昭和３３年）新宿伊勢丹のバレンタインセールは３日間で３０円の板チョコが５枚（３枚という説も）だけという結果だったとか。
しかし、その後のマスコミを通しての積極的な販促活動の結果、年間のチョコレート消費の４分の１を占めるほど売れる行事になったのです。
販促として考えた場合、「片想いの彼へ想いを込めて」とか「年に一度の告白の日」とか、女性から男性への告白の日としてドラマチックに演出した方が効果がありますよね。特に女性誌でのバレンタイン企画が功を奏したのではないでしょうか？
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