冬のソナタ

冬 の ソ ナ タ



◆キャスト◆
チョン・ユジン役・・・チェ・ジウ
カン・ジュンサン/イ・ミニョン(二役)・・・ペ・ヨンジュン
キム・サンヒョク役・・・パク・ヨンハ
オ・チェリン役・・・パク・ソルミ
コン・ジンスク役・・・イ・ヘウン
コン・ヨングク役・・・リュ・スンス
キム・ジヌ(サンヒョクの父)・・・チョン・ドンファン
ユジンの母・・・キム・ヘスク
カン・ミヒ(チュンサンの母)・・・ソン・オクスク
キム次長・・・クォン・ヘヒョ
チョンア・・・パク・ヒョンスク



D V D 『 冬 の ソ ナ タ 』







ス ト ー リ ー

第1回 「出会い」
 チョン・ユジンは春川(チュンチョン)の高校2年生。放送部に所属し、遅刻常習犯だが成績はいい。クラスメートの放送部員は、ユジンの幼なじみでクラス委員長のキム・サンヒョク、ドジだが愛嬌のあるコン・ジンスク<チンスク>、お調子もののコン・ヨングク、美貌が自慢のオ・チェリン。
 ユジンのクラスにソウルから転校生カン・ジュンサン<チュンサン>が来る。チュンサンは、国際的ピアニストのカン・ミヒを母に持ち、自分は数学の天才。父親を知らないチュンサンは、母の高校時代の写真の切れ端を手がかりに、父親を探すため春川にやってきたのだった。しかし、寡黙なチュンサンの本意を知るものは誰もいない。
 夜の繁華街で酔っ払いに絡まれたユジンをチュンサンが助けたことから、2人の仲は急接近。
チュンサンはユジンを誘って、授業を抜け出し湖畔へ出かける。



第2話 「はかない恋」
 一緒に授業をサボったチュンサンとユジンの仲はクラス中の噂となり、サンヒョクとチェリンは苛立ちを隠せない。特にサンヒョクは、チュンサンが自分の父キム・ジヌとも親しげな様子を見、怒りは頂点に達する。サンヒョクは自分への嫌がらせのためにユジンも利用したのかとチュンサンを責めたて、その話を聞いたユジンは深く傷つく。
 週末のクリスマス。放送部の6人は山小屋へキャンプに出かける。チュンサンへの誤解を抱いたまま、ユジンは1人山の中へ入り迷子になってしまう。ユジンを探すサンヒョクとチュンサン。しかし、ユジンを探し出したのはチュンサンだった。わだかまりの解けたユジンとチュンサンに笑顔が戻り、2人はデートを約束する。が、ユジンの家で昔のアルバムを見たチュンサンは、突然姿を消す。そして大晦日の夜、待ちぼうけのユジンの上に1992年の到来を祝う花火が打ちあがる。



第3話 「運命の人」
 学校へ行ったユジンはチュンサンの事故死を知らされる。呆然としたまま帰宅するユジンの元に小包が届いていた。それはチュンサンから送られた、遅いクリスマス・プレゼントだった。
 10年後、ユジンはチョンア、スンリョンの2人の仲間と設計事務所「ポラリス」で働いている。ラジオ局のディレクターになったサンヒョクと婚約していたが、その婚約パーティの当日、ユジンは街でチュンサンそっくりの男性を見かけ、姿を追って街中をさまよいパーティをすっぽかしてしまう。激しく動揺しているユジンを見、10年前の心の傷が癒えていないことを知ったサンヒョクは、それでも優しくユジンを支えようとするのだった。
 ヨングクとチンスクの計らいで、婚約パーティのやり直しが故郷の母校で行われることに。そこへフランス帰りのチェリンが恋人を連れて登場、イ・ミニョンと名乗るその恋人はまさにユジンが街で見かけ後を追った男性だった。チュンサンとは別人、と自分に言い聞かせるユジン。しかし、ミニョンとの出会いは、それで終わりではなかった。



第4話 「忘れえぬ恋」
 ユジンの担当する仕事先「マルシアン」の新しい責任者がミニョンと分かり、担当を降りるユジン。しかしユジンに興味をもったミニョンは、契約の条件に、ユジンを担当者に指名する。
 アメリカ育ちのミニョンは明るく社交的な性格でチュンサンとは正反対。しかし、ユジンは、ミニョンの挙動にチュンサンを思い出さずにはいられないのだった。混乱するユジンは、心配するサンヒョクに本当のことが告げられない。ある日、ミニョンとユジンは改装するスキー場の視察へ出かけることに。2人きりになったとき、ユジンはこらえきれずミニョンに質問を浴びせ掛けるが、そこへミニョンを追ってチェリンがやって来る。
 一方その頃サンヒョクは、ユジンと一緒のはずのチョンアを見かけ、ユジンの嘘を知るのだった。



第5話 「罠」
 ユジンと自分の恋人ミニョンとの仲が心配なチェリン。ユジンがミニョ ンと一緒に仕事をしていることをサンヒョクに話していなかったことを 利用し、チェリンはミニョンに、ユジンのことをいろいろと吹き込む。 ユジンは昔から何でも自分の真似をし、好きな人も横取りする、とミ ニョンの前で涙ぐむチェリン。
 一方、ユジンの気持ちが揺れていることを感じたサンヒョク。いったん は仕事を辞めろとユジンに迫るが、思い直し、今まで準備してきた仕事 を継続するよう、理解を示しユジンを励ます。
 思い通りにことが運ばないチェリンは、ユジンのルームメイトでちょう ど今仕事を探しているチンスクに、自分のブティックを手伝ってくれる よう頼む。
 ミニョンの会社マルシアンの創立記念パーティに招待されたユジン。着 ていくドレスがないと困っていることをチンスクから聞いたチェリン は、あることを思いつく。



第6話 「忘却」
 酔っ払ったユジンは眼鏡を外したミニョンをチュンサンと勘違いし、抱きつく。チェリンから聞いていたとおりの言動に、男を誘惑する安っぽい手管とユジンを嘲笑するミニョン。酔いのさめたユジンはミニョンの発言に激怒する。
 スキー場での工事が始まった。お互いに失望したユジンとミニョンは、仕事と割り切った付き合いを。しかし、職人たちやチョンアから聞かされたユジンの人柄は、チェリンから聞かされたユジン像とかけ離れており、どちらがユジンの真の姿かミニョンは混乱する。
 妻の命日の晩に酒を飲んで外で寝てしまい、凍死寸前となった職人を、自己管理が足りないと解雇するミニョン。死んだ人のことは忘れるのが一番だというミニョンに対し、人を愛したことがないからそんな冷酷なことが言えるのだとユジンは反論し、解雇の取り下げを迫る。圧倒されるミニョン。
 ソウルに戻ったミニョンはチェリンのブティックを訪れ、チェリンとチンスクの会話を立ち聞きしてしまう。



第7話 「冬の嵐」
 工事現場でミニョンをかばい、資材の下敷きになったユジン。ユジンは 幸い軽傷ですんだものの、駆けつけたサンヒョク、チェリンの思いは乱 れる。特にサンヒョクはユジンの心の揺れを再び感じ、いら立ちを隠し きれない。
 一方チェリンの嘘を知ったミニョンは、チェリンに別れ話を切り出す。 焦るチェリンはサンヒョクにユジンとの結婚を急かし、サンヒョクも同 調する。
 またミニョンはユジンに今までの誤解を謝り、もう一度、初めからやり 直そうと提案。ユジンも受け入れる。ミニョンは、ユジンのチュンサン に対する想いを知るにつれますますユジンに惹かれ、一方のユジンも、 押し隠していたチュンサンとの思い出を、ミニョンとなら楽しく思い出 すことができるのだった。
 山頂のレストラン改装の下見に出かけたユジンとミニョン、しかし、吹 雪が強まり山頂へのロープウェイは運転を停止、二人は山頂に取り残さ れる……。



第8話 「疑惑」
 山頂で一夜を過ごしたユジンとミニョン。翌朝、心配して駆けつけたサンヒョクの前で、ミニョンはユジンに誰を愛しているのかと問い詰める。即答できないユジン。いら立つサンヒョク。
 一人ソウルへ戻ったサンヒョクとの仲を修復しようと、ユジンは後を追う。が、疑念の晴れないサンヒョクは取り合おうとしない。ユジンは仕事のため再びミニョンのいるスキー場へ戻り、ミニョンはユジンを優しく出迎える。
 一方、チェリンはサンヒョクの母チヨンの元を訪ね、自分の恋人ミニョンとユジンの仲が疑わしいと告げる。
 チヨンの誕生日。以前よりユジンを快く思っていなかったチヨンは、皆の前でチェリンから聞いた話をユジンに直接聞き正す。激怒したサンヒョクはユジンを連れ家を飛びだし、そのままユジンをホテルに連れ込む。抵抗するユジンに、ミニョンとは泊まったじゃないか、と言い放つサンヒョク。



第9話 「揺れる心」
 ホテルを飛び出したユジン、探しに来たミニョンと一緒にスキー場へ戻 る。
 翌日、頭を下げるサンヒョクにユジンは婚約解消を申し出る。また、ミ ニョンには自分の想いを告白。しかし、サンヒョクかミニョンかどちら かを選ぶことはできないと告げる。ミニョンはそんなユジンの思いを、 決断ではなく放棄だと突き放す。
 一方、サンヒョクはユジンのいるスキー場からの公開放送を計画、自分 の両親やユジンの母、友人らをスキー場に招待する。ユジンに断りな く、皆の前でユジンとの結婚を宣言するサンヒョク。しかし、その前に ユジンとミニョンの仲睦まじい様子を見ていたサンヒョクの母チヨンが 再びユジンを問いただす。サンヒョクとは結婚できない、と公言するユ ジン。
 その場を逃げ出したユジンは、ミニョンに連れられ別荘へ。そこには チュンサンの母でピアニストのカン・ミヒがいた……。



第10話 「決断」
 ミニョンはユジンを連れて自分の別荘へ。別荘には母親のカン・ミヒが来ていた。ミヒはアメリカ育ちのミニョンが7歳のときにこの近くの川で溺れかけたと言ったり、ユジンがチュンチョン(春川)出身と聞いて動揺したり、どうも様子がおかしい。
 ユジンはミニョンに、チュンサンから教わったポラリス(北極星)の話をする。サンヒョクだけでなく、家族や友人をも裏切った思いをぬぐいきれないユジンに、ミニョンは自分がポラリスになるからとユジンを勇気づけ、二人に幸せな時間が訪れる。
 その頃、サンヒョクは双方の親の前で先日ユジンをホテルに連れ込んだことを告白、謝罪する。ソウルに戻ったユジンはしかし、あらためてサンヒョクに別れを告げ、ユジンの母もチンスクら友人もユジンの元を離れていく。
 失意のサンヒョクはついに体調をこわし入院する。友人のヨングクやサンヒョクの母の頼みも振り切り、ユジンはサンヒョクを見舞おうとしない。ユジンのこころの内を見抜いたミニョンは、ポラリスを見失わないで、とサンヒョクが入院する病院へユジンを送り届ける。



第11話 「偽り」
 ミニョンへ真実の愛を告げ、サンヒョクとの結婚を選んだユジン。すっかり元気を取り戻し来月の結婚に向けて準備するサンヒョクに、ユジンは投げやりなまでにすべてを任せるのだった。一方傷心のミニョンは休暇をとり、再び別荘を訪れる。湖に出かけたミニョンは20年前ここで溺れかけた7歳の少年の話を聞く。少年の名はチュンサン、同じく7歳のときに湖で溺れかけたと聞かされているミニョンは、自分の記憶に疑問を感じ始める。
 カン・ミヒのピアノ・リサイタルがソウルで行なわれることになり、サンヒョクは取材を申し込もうと会場へ出向く。そこで父チヌを見かける。チヌとミヒは高校時代の同級生で、チヌはミヒに息子の名をたずねていた。
 なかなか立ち直れないミニョンを心配するチェリンは、ユジンに助けを求める。ユジンはミニョンに貰ったポラリスのネックレスを返し、あらためて別れを告げるためとミニョンと会う。しかし、その場を見かけたサンヒョクは再び疑念に取り付かれるのだった。



第12話 「10年前の真実」
 サンヒョクはユジンと和解し、結婚報告を兼ねてユジンの父の墓参りの ため、二人でチュンチョン(春川)を訪れる。車中、カン・ミヒの話題 になり、ユジンからミヒがミニョンの母であることを聞かされたサン ヒョク。ユジンを途中で降ろし、サンヒョクは母校の高校に戻りカン・ ジュンサンの生徒記録簿を確認する。
 一方のミニョンもカン・ジュンサンの正体を確かめようと、チュンチョ ンにあるチュンサンの家を訪れ、そこで母ミヒと出くわす。矛盾を問い ただすミニョン。そしてミヒは……。



第13話 「追憶」
 ミニョンはユジンに自分がカン・ジュンサンであることを告げるが、ユジンは信じない。それどころか、ユジンはミニョンとチュンサンの違いを挙げ連ね、サンヒョクと生きる決心をミニョンに告げる。
 ミニョンの母ミヒは、事故で記憶を失ったチュンサンにミニョンとしての記憶を植え替えたいきさつを話し、ミニョンも母の苦渋を知る。ミニョンはチュンチョンの家でチュンサンの足跡をたどるが、チュンサンとしての記憶は戻らない。ミニョンは、ミニョンとしてこれからを生きていく決心をする。
 サンヒョクやミニョンの最近の挙動を不審に思っていたチェリンは探偵を雇い、カン・ジュンサンとイ・ミニョンが同一人物であることを突き止める。
 一人何も知らないユジンもしかし、このところのサンヒョクらの挙動に引っかかりを感じていた。ユジンはミニョンを訪ねようとホテルへ出向くが、それはミニョンがアメリカへ旅立つ前夜だった。



第14話 「二度目の事故」
 ミニョンのいるホテルへ出向いたユジンだったが、結局会わずに帰る。翌日、ポラリスへ出社したユジンはチョンアから包みを渡される。中には「初めて」のCDとミニョンからの手紙が入っていた。手紙を読んだユジンはミニョンがチュンサン本人であることに気付き、ミニョンを追い空港へ急ぐ。
 空港でミニョンを見つけ、「チュンサン」と呼びかけるユジン。抱き合う二人。ホテルに戻り、チュンサンに話しかけるユジン。しかし、話をすればするほど、ミニョンはチュンサンとしての記憶がない自分の存在が無意味に思えてしまうのだった。
 夜、チンスクからユジンが帰ってこないことを知らされたサンヒョクの元に、ミニョンから連絡が入る。サンヒョクにアメリカへ発つ決意を告げ、部屋で寝てしまったユジンを迎えに来るよう頼むミニョン。
 翌朝、目覚めたユジンはサンヒョクを振り切りミニョンを追い、道路を突っ切る。迫るトラック。身を挺し、ユジンをかばうミニョン……。



第15話 「過去への旅路」
 昔の記憶を取り戻し始めたチュンサン。それを知ったサンヒョクはユジンの幸せを願い、ユジンとの結婚を正式に取りやめる。
 退院したチュンサンはソウルにアパートを借り、ユジンは内装を手伝う。幸せな時間が流れる。そんなとき、高校時代の恩師ゴリラことパク先生がソウルへやって来て、ユジンらを呼び出す。みなが呼び出されていることを知らないユジンはチュンサンを連れて現れる。席を立つチェリン、追うサンヒョク、酒に酔ってチュンサンにからむヨングク。
 翌日チュンサンは、ユジンをともないチュンチョン(春川)へ。少しでも早く記憶を取り戻したいチュンサンに、ユジンは思い出探しではなく、これからの二人を楽しもうと勇気づける。
 ソウルに戻ったチュンサンは、ふとしたことからある記憶がよみがえる。それはユジンに借りたピンクのミトンだった。ミトンを探しに再びチュンチョンに戻ったチュンサンは、もう一つ、大切な記憶を思い出す。それは、大晦日のデートでチュンサンがユジンに伝えようと思っていた言葉だった。



第16話 「父の影」
 高校時代の記憶をほぼ思い出したチュンサン。しかし、チュンサンはまだ思い出せていない記憶に、不吉な予感を感じていた。
 明日が自分の誕生日であることを思い出したチュンサンは、10年分のお祝いをしようと大量に食料を買い込む。しかし、祝ってくれる相手はユジンとキム次長しか思い当たらない。ユジンはチンスクを誘う。先日パク先生に呼び出された席で、険悪なままになっているチュンサンとみんなの関係を気にしていたチンスクは、チュンサンの誕生日にみんなを連れて行くと宣言する。それぞれに思いを抱きながらも、チュンサンとユジンを祝福に集まる仲間たち。
 その頃、チュンサンの母ミヒは、ユジンの父が自分の高校時代の同級生ヒョンスであることを知る。また、サンヒョクの父チヌも、チュンサンとミニョンが同一人物でその母がミヒであることを知る。チヌは仕事で海外にいるミヒに連絡をとり、息子の父親について問い詰める。
 夜、散歩していたユジンとチュンサンはオルガンの音に誘われ教会へ。そこでは結婚式の予行演習が行なわれていた。チュンサンはユジンにプロポーズする。



第17話 「障害」
 チュンサンとユジンが結婚への意思をかためたその頃、ユジンの母はサンヒョクの父チヌを訪ねていた。チヌはチュンサンの母ミヒ同様、チュンサンとユジンの結婚に激しく反対する。
 チュンサンはユジンを伴い、結婚の許しを求めてユジンの母を訪ねるが追い返される。ユジンの母はユジンに、反対する理由を告げる。昔、ユジンの父ヒョンスとチュンサンの母ミヒは婚約までした仲だったのだ。ミヒが母の昔の恋敵と知ったユジンは複雑な心境。また、チュンサンも自分の父親に関するあやふやな記憶に、言い知れぬ不安を覚えるのだった。
 一方、二人の結婚を聞いたサンヒョクは心から祝福しようとチュンサンを訪ねるが、双方の親だけでなく自分の父チヌも結婚に反対していることを知る。親の同意を得られぬまま、チュンサンとユジンは結婚しようと教会へ。そこへ、チヌの告白を聞いたサンヒョクが現われる。



第18話 「運命のいたずら」
 チュンサンとユジンが兄妹と聞かされたサンヒョクは、結婚式最中のユジンを無理やり連れ出す。ユジンが自分の異母妹であると勘付いていたチュンサンもあとを追えない。ソウルに連れ戻されたユジンはチュンサンと連絡をとろうとするが、所在がつかめない。
 チュンサンは母ミヒからユジンと別れるよう説得される。意を決したチュンサンはユジンを冬の海へ誘う。ようやくチュンサンと会えてはしゃぐユジン。しかし、チュンサンは一人ひそかにユジンとの思い出を海へ投げ棄て、後のことをサンヒョクに託し姿を消す。
 サンヒョクの母チヨンはチヌとサンヒョクの会話を立ち聞きし、チュンサンとユジンの関係を知る。ユジンとサンヒョクが再び付き合うことを危惧したチヨンは、警告のためユジンを訪ねる。ユジンはチヨンから、自分がチュンサンの異母妹であると初めて聞かされるのだった。サンヒョクの父チヌはしかし、まだ一つ、腑に落ちないことがあった……。



第19話 「父と子」
 絶望したユジンはチュンチョンの母の元へ。サンヒョクの父チヌはチュンサンをアパートに訪ねるが、その場でチュンサンが倒れてしまう。病院の検査の結果、先日の交通事故が原因で脳内に血腫ができていることが判明。一刻も早い手術が望まれる状態だった。一方同行していたチヌは、自らの疑念を晴らそうと自分とチュンサンの血液検査を依頼する。
 チュンチョンの父の墓前で、無理な夢は追わないと誓ったユジン。人生をやり直そうと、仕事を辞めフランスへの留学を決める。ユジンはチュンサンと会い、別れを告げる。
 一方、血液検査の結果を知ったチヌは急ぎ、ミヒの元を訪れ、真実を問いただす。さらにチヌはチュンサンを訪ね、自分が父であることを告白する。27年前、ヒョンスを失い生きる気力を失ったミヒは、身ごもったチヌとの子供をヒョンスの子供と思い込むことで、自らを救ってきたのだった。



第20話(最終話) 「冬の終わり」
 ユジンにもう一度やり直したいと告げたサンヒョクは、反対する母の説得を父チヌに頼むが、チヌは、チュンサンが自分の子でありサンヒョクの異母兄であることを告白する。あまりの衝撃に、サンヒョクはユジンの留学に同行すると言い、チュンサンにも、自分とユジンがやり直すことに協力するよう詰め寄る。
 一方アメリカでの手術を決めたチュンサンは、自分の病状が予断を許さないことからサンヒョクの願いを聞き入れ、ユジンにサンヒョクとやり直すよう薦める。しかしサンヒョクはチュンサンの病状を知り、急ぎユジンを連れ空港へ。だが、チュンサンを乗せた飛行機はすでに離陸したあとだった。
 3年後、フランス留学から戻ったユジンを昔の仲間が出迎える。チョンアから渡された雑誌には、実際に建てられた「不可能な家」が掲載されていた。ユジンのほかに「不可能な家」の設計を知る人は一人だけ。ユジンは「不可能な家」を訪れる。





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