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向田邦子の陽射し著者:太田光価格:1,600円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る爆笑問題・太田光氏による向田邦子論。向田邦子を、もういちど読み返したくなります。面白かった。
2011年09月10日
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本日は大安なり著者:辻村深月価格:1,680円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る暦どおりに、とはいかないまでも、今年は上手いことシフトを組ませてもらって、プチ連休を確保。天候と体調と家事とのバランス、その他もろもろを考慮して、比較的ゆっくりと過ごさせていただきました。溜まっていた積読本も1日1冊ペースで読めたし、満足まんぞく。東野圭吾『麒麟の翼』の安定感は言うことないが、辻村深月の新刊、なかなかおもしろかった。先般、吉川英治文学新人賞に輝いたのも記憶に新しい彼女。全体的に有川浩っぽいテイストの作風ながら、辻村カラーの伏線の緻密さはさすが。ブライダルコーディネーター、という仕事についてもしっかり取材をし、咀嚼していることがよくわかる。短篇と短篇との流れもスムーズだけど、人物の状況設定がすこし難しいので、考えながら読みすすめなければならないあたりは、ソフトにミステリー畑の本領発揮か。私自身、もともとハッピーエンドはうすっぺらく偽善的な気がしてあまり好みではないのだが、事件・事故・天災・世界テロの指導者殺害等、ほんとうに心の揺れる出来事が続くなか、知らず知らず無意識のうちに、明るい未来を暗示するような結末の物語に共感するような心持ちになっている。その点においても、この本は、この時期に読むのにいい1冊といえるのかもしれない。直木賞もそう遠い将来ではないと思われる辻村深月、今度は本格的なコッテコテの正統派ミステリー、期待してます。
2011年05月03日
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ワーカーズ・ダイジェスト著者:津村記久子価格:1,260円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る遅ればせながら、さいきん夫婦そろって不朽の名作漫画『ONE PIECE』にハマッており、活字はというと、歌集や短歌雑誌をパラパラ、という具合だった、新年度。新刊本も読んではいるのだけれども、ブログに書いてまで、というほどのアタリはなかなか来ず。・・・ですが、久々にブックレビュー。傾向として、同年代同性作家の作品を手に取る機会も増えた最近の私。津村記久子作品は芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』がすごくいい印象があり、その反動もあってか2作目は「・・・うーん」という感じだったのだが、今回はまた、よかった。作風は、いたって地味。きらきらした華やかなこととか、波乱万丈な大事件とか起こらないし。でも終始「きちんと地に足をつけて書いている」ことが伝わる、誠実さがにじみ出る筆で、文章にすごく好感が持てる。プラス今回は32~33歳の男女が主人公、ということもあって共感を持って読める部分も大きかったかもしれないが、違和感なくすーっと読めてしまった。裏を返せば、引っ掛かりが少ない、ってことは後々の印象は薄いのかもしれないが。読後感はよかった。個人的には、アラサー同性作家だと、アタマひとつ抜けて辻村深月かなぁ。
2011年04月15日
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ストーリー・セラー遅ればせながら、有川浩『ストーリー・セラー』読了。このひとの作品には光があるからいい、と、有川浩フリークのはいむセンセが言っていて、彼に薦められて手にしてから、わたしも有川浩の世界にどっぷり。今回も、地味によかった。高め安定、てなかんじ。忘れかけてた恋愛感情のきゅん、としたあの感じを思い出させてくれます。さらっと読めるのも、いいところだな。
2011年01月12日
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KAGE...ということで、こちらも読了。うーん、そうねぇ。「ポプラ社小説大賞受賞」って大々的に打ち出しすぎてハードル上げちゃっただけで、「水嶋ヒロが初めて小説かきました」っていう「話題本」として読めば十分アリなんじゃないかなぁとも思った。いやもちろん、職業作家さんの作品とは筆の力が全然ちがうのだけれども。(特に人物設定と比喩表現、難ありか?との感は否めない・・・)でも、じゃおまえが書けよ、っていわれたら書けないし。読むほうはなんだかんだいうもんだから、伝えたいテーマを荒削りながら書いた、っていう姿勢は評価に値するのかも。この出版不況のさなか、1冊1470円のハードカバーが平積みでがんがん売れていくんですよ。このあと映画にもなっちゃうんですよ。経済効果、ばっつぐん。だけど、ぜんぜん活字読まない中高生とかが、「今年いちばん良かった本は『KAGEROU』です」っていってたらちょっと、悲しいなぁ。あなたは読みました?
2010年12月27日
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贖...話題の本も斜め読み程度にチェック。表向きにまとめればこんな感じなんでしょう。魑魅魍魎なる芸能界でずーっと第一線を歩み続けてきた、というだけで相当だろうなぁと推察するに余りありますが。暴露本、ではないですし、今後のことを考えると無難にまとめてある感じ。しかし、子どもの頃からめっちゃ別嬪さんだった。可愛い、とか美人、とかじゃなく、別嬪。それが一番印象的だったりして。大きく報道された事件から早1年半。1年半って長いのか短いのか。行間に何を読むかが分かれそうではありますが、旬モノとして読むにはいいかもです。
2010年12月23日
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どんぐり...離れて暮らす妹に、逢いたくなりました。よしもとばななはことば選びに品格がある、と思う。
2010年12月18日
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・・・寒っ。きょうはおやすみなのでだんなを送り出したら、おうちでぬくぬく。しかし、ミッションが一つ。どうしても要るえほんがあるので、直接、協力館まで借りにいかなきゃ。本来は協力館内は搬送便があって、書架にある利用可状態の本であれば通常2~3日で届けてもらえるのですが。ま、よその館の雰囲気を知るのにもいいし、ちょっと出かけてきます。そのあと、短歌の勉強会。だんなが忘年会で帰りが遅いから、家の片付けは夕方からでいっか(笑)では、よいいちにちになりますように。
2010年12月16日
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12月15日。うちの職場は貸出期間が2週間、なので年末年始のお休みなんかを含めるときょう借りた本の返却期限は来年1月4日になる。貸出のとき、利用者さんにひとこと添えると、さすがにみなさん「ほぉ」みたいな反応。そりゃあそうですよね、一気に年末モードまっしぐら。中には早くも「よいお年を!」と言って帰られる方も。いやはや、すっかり年の瀬です。さて。本日のレファレンスでおたずねが多かったのが、こちら。ちいさいおう... ↑『ちいさいおうち』/ヴァージニア・リー・バートンきのうテレビで池上彰さんがオススメしてたロングセラーの絵本。たしかに深くていいハナシです。・・・楽天さんには改訂版しかないのかな?もともとのタイプのが、わたしは断然すき。装丁のよさが歴然!絵本も、見てくれはけっこう大事だと思うのですよ。装丁のうつくしさやインパクト、こまかいところでは背表紙が丈夫かどうか、というのも私が個人的に購入するうえで、重要なポイントです。なぜ、こんなに熱く語っているかといいますと・・・週末にちょっとこういうお話をさせてもらう機会をいただきまして。いつもとちょっと違うことなので、これはこれで、楽しみな時間です。くわしくは、またこんど。
2010年12月15日
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村主章枝のフィギュアスケートここがわかれ...『村主章枝のフィギュアスケートここがわかればもっとオモシロイ! 』/村主章枝フィギュアのグランプリファイナル。なかなかに、見ごたえありましたね。男子。んー、織田くん、プレッシャーが勝っちゃったか?しかしながら日本の男子選手、選手の粒も揃っていて充実期を迎えてますね。王者・高橋くんを筆頭に、小塚くんも堅く決めてくるし下は羽生くんも育ってるし。女子。初出場・16歳にして3位に輝いた村上佳菜子ちゃん。ジャンプも勢いよく跳び、屈託のないコメントときらきらしたスマイルは数年前の浅田真央ちゃんを見ているようで。伸び盛り、なんだろうな。これから壁とかに立ち向かうんだろうな。なぁんてことをテレビ観ながらディスカッション。というわけで、新刊のなかからピックアップした1冊。村主さんが、現役選手の目線で、ジャンプの種類から1年間にかかる総費用までわかりやすく解説してくれてます。村主さんは独特の世界観を持つ表現者、ってイメージだけど案外、数年後はいい解説者とかコーチになってるかもなぁとこれ読んで、思ったりもしたのでした。
2010年12月11日
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妻の...『妻の超然』/絲山秋子テティス...『テティスの逆鱗』/唯川恵ツナ...『ツナグ』/辻村深月甘党ぶらぶ...『甘党ぶらぶら地図』/酒井順子いや、こんなもんじゃないんだけど。ほんっと、思い出せない。都度つど、メモしとかないのが悪いのか。インパクトのある読みものにヒットしないのか。んー、このなかだったら、絲山さんか辻村さん。
2010年12月09日
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木暮荘...
2010年11月24日
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ツリーハ...
2010年11月23日
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浅田...家族っていいな、とマジで思う写真集。かなり深い。ドラマがあります。妹ともども、ハマッてます。
2010年11月16日
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優しいお...
2010年11月02日
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天は二物を与えず、というが、『第5回ポプラ社小説大賞』受賞はあの水嶋ヒロくんっていうじゃありませんか。イケメンで高学歴、海外生活も長く語学堪能、たしかサッカーもすごく上手で、可愛い歌姫が奥様で、さらにそのうえ文才もある、ってホントだったらなんだかめちゃくちゃ凄いハナシですよ。オカネじゃないですよ、っていう意味なのかどうなのか斉藤智(ヒロくんのペンネーム)、賞金2000万円も辞退。受賞作『KAGEROU』は命をテーマにした作品で、純文学でもファンタジーでもSFでもない新ジャンルらしい。まぁこれはほっといても絶対売れるよねぇ。俳優・水嶋ヒロには特に興味がなかったのですが(代表作さえ知らない)これは話題作として読んでみたい気がしないでもないなぁ。ミーハーでごめんなさい。
2010年11月01日
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指先の...はまゆうさんのブックレビューでチェックして初・新津きよみ読了。タイプの違う「怖さ」を切り取った短篇10篇はもちろん、あとがきがすごく面白かった。そうなのだ。日常のなかのふとした瞬間こそに「恐怖」って潜んでるんだよね。個人的には「返す女」とか好みだなぁ。どうですかね、はまゆうさん?
2010年10月29日
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妻の...絲山秋子、待望の新刊。今回もタイプの違う中篇が3本。そのどれもが面白い、ってすごいよな。(ちなみに私はタイトルの『妻の超然』がいちばんよかった)一気に読むのがもったいなくて、一篇ずつ読了。ほんと、そんなかんじ。まぁ、読者を選びそうな作風ではあるのですが、ハマったら中毒性がある実力派。ぜひ、ご一読を!
2010年10月24日
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ズルい言葉
2010年10月18日
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月と...新刊の道尾作品、読了。安定した道尾ワールドなので、もちろん面白く読めるんだけど、欲を言えば『ラットマン』や『カラスの親指』のような着地の充実が欲しかったなぁ。もちろん直木賞を視野に入れての作品なんだろうから、あえて、もうちょっと、と思う。しかしながら、このひとの筆は緻密でいいなぁ。特に不快感、ぞわぞわっとする気持ち悪さなんて上手い。次回作に期待です。
2010年10月10日
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おとぎの...初・千早茜作品を読了。1979年生まれ、注目の新進気鋭作家の短篇集です。いやぁ、おもしろかった。シンデレラ、白雪姫などの代表的西洋童話を現代日本に置き換えた7編の短篇はどれも主題がしっかりしていて、わかりやすかった。マッチ売りの少女をモチーフにした『凍りついた眼』やハーメルンの笛吹き男をモチーフにした『白梅虫』は西洋童話の持つ残酷さが上手に取り入れられていて、おぉ、そうきたかってかんじ。シンデレラをモチーフにした『金の指輪』はハッピーエンドで終わるので読後感がよく、読者を選ばないかも。個人的には、いばら姫をモチーフにした『アマリリス』がいちばん好きなかんじだった。今後どんなふうに化けるか楽しみな作家さんがまたひとり。これは読んで損はないと思います。
2010年10月05日
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あしたの...
2010年10月02日
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思い出コ...人気時代小説作家の諸田玲子による向田邦子トリビュート短編集、ってかんじ。向田邦子の没年・1981年前後を舞台に食べ物の名前をタイトルにした7編が並びます。いや、これもこれで面白かったんだけど、これ読んであらためて、向田邦子ってすごく巧かったんだなぁって実感。向田邦子は映像を手がけていたということもあり、とにかく文章が「五感を刺激する」んですよね。色が見えるし、音がきこえるし、料理の匂いがするんです、ほんとに。文体、とか素材、ではなく、どこを切り取るか、のセンス、言葉えらびのセンスがずば抜けて優れていたのでしょう。向田作品、もういちど読みたくなりました。この短編のなかでは向田色の強い『コロッケ』か、中年女性の心の揺れを巧く捉えた『ベリーニ』がよかったかなぁ。
2010年10月01日
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しがみつかな...
2010年09月27日
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着ればわ...
2010年09月23日
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ひそやか...
2010年09月22日
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あんじ...
2010年09月21日
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マドンナ・ヴ...海堂尊『マドンナ・ヴェルデ』読了。『ジーン・ワルツ』も『医学のたまご』も未読なのでそのうち読まなくちゃ。明日から小旅行。なのに課題の短歌が出来上がらず。現実逃避のブログ更新。時間がいくらあっても、切羽詰らないと頑張れない性分なのであしからず。
2010年08月22日
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こんなの、は...エッセイの名手、酒井順子の新刊エッセイ。「週刊現代」に連載されているシリーズもので、程よい長さ、というか、程よい短さのエッセイ54篇が連なる。整然とした辛辣さ、丁寧な中にもウイットのきいた世相斬り。おんなじことを言っても、他のエッセイスト達(誰とはいえませんが)に較べて、嫌味がなく、印象が悪くない、というのは、ひとえに筆の腕のちがいか、はたまた人間性か。「負け犬」なる名コピーを生み出したのもはや、一昔まえの感がありますが、ブームが去ってもなお、ご活躍の酒井女史。小気味よいエッセイは読後感もよく、隙間時間を使っての読書にぴったりの1冊。私はバスの中と職場の休み時間で読了しましたよ。
2010年08月15日
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何やかんやと忙しい今月。「読みたい本」より「読まなければならない資料」が優先され、東野圭吾も酒井順子も内田樹も海堂尊も井上荒野も積読のまま・・・。・・・まずは、課題に目鼻をつけることが先決か?読書友達のみなさま、今月の「読書日記」はのんびり更新していきますがよろしくです☆
2010年08月11日
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ふがいない僕は...きたあかりさんのHPで教えてもらった話題の新刊は、第8回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作「ミクマリ」とその登場人物たちを主人公に加筆した短編集。作者・窪美澄のデビュー作でもある。まず、「女による女のためのR-18文学賞」というものを念頭において、この作品に向き合うことからはじまる。文学賞の要項にある「女性の書き手による性全般をテーマにした作品」ということを大前提に読まないと、やっぱりちょっと刺激が強い。巻頭作品「ミクマリ」はちょっとやりすぎじゃ?というか、まぁ若い男子高校生が主人公だから、というのもあってか、表現がストレート過ぎる感が否めない気がした。小説におけるセックス描写は、たぶんとても難しく、R-18文学賞を念頭において仕上げた作品なのだから、過剰なくらいでちょうどいいのかもしれないが、私は、うーん。しかしながら、短編集を読み進めていくと、このひとの世界観や文章力はさすが、と思われる。選考委員の唯川恵・山本文緒・角田光代の三氏が感嘆!という帯の謳い文句もあながち、外れてはいないと思う。後半に進むにつれて面白くなっていったし。個人的には、できればダイレクトなセックス描写が続くよりも、短編集の後半作品の「セイタカアワダチソウの空」とか「花粉・受粉」のような感じでいったほうが、女性読者の共感は得られるのでは、と思うのですがどうでしょう。次回作に注目ですかね、きたあかりさん。
2010年08月09日
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いまいち、使い方が?です。楽天ブログに反映させるには?とりあえず、8月分はチェックだけして記録してますが。どなたか、わかる方、教えてくださ~い!
2010年08月05日
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雨心...若い頃はそんなに好きではなかった、唯川恵。初期の頃の作品が恋愛レンアイ一辺倒、のようで、なんだか薄っぺらいなぁとの先入観があったのかもしれない。でも、最近はイイ、と思う。『天に堕ちる』『セシルのもくろみ』も結構面白かったし、今回も読ませる。これもひとつの恋愛のかたち、なのだろうし、個人的にはただの恋愛モノよりも味があると思う。私はもう、ありふれた友達以上恋人未満の同級生とのロマンスとか、煮え切らない上司との不倫とかよりも、もっと違う「恋のかたち」を提示した作品を読みたいのだと思う。唯川恵作品のいいところは、文章が軽いところだ。活字に不慣れな読者であっても、抵抗が少ないだろう。読み応えという点では薄いけれども、そもそも唯川恵の読者のターゲットはそこではないだろうし。・・・と、ここまで書いてみてひとつ思ったこと。そうか、私の読書傾向が、変わってきたんだな。とにもかくにも、安心して読めます。安定感、ってだいじです。
2010年08月04日
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月の...・・・うーん。道尾秀介ファンとして、あえて厳しく言わせていただくとつまんなかった。非常に。ひとつ前の月9(キムタクが主演のやつね)の原作となっていたため、いろいろ制約があった、とは思う。道尾氏初の長編ラブストーリーということで、新境地開拓を試みられたのだろうとも思う。でも、いつもの鋭いキレ、というか、濃やかな伏線というか、道尾ワールドの醍醐味を削がれていて、ま、ミステリーじゃないのだから仕方ないけど、『光媒の花』も良かっただけに、落差が残念。たしかに、宮部みゆきや東野圭吾みたいに、ラブストーリーもミステリーも織り込んで上手に読ませる、という作家さんもおられるので、そんな雰囲気を期待して読んでしまった部分も大きかったのかも。ラブストーリーと思って読めば、悪くはないかも。でも、物足りない感は否めません。次回作に期待したいところです。
2010年08月02日
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この世でいちばん大事な「カネ」の話本に囲まれた環境にあるので、ジャンルを問わなければ月30~50冊ペースでは読んでると思う。ちゃんと数えてはいませんが。さらっとした語り口で、でもシビアで現実的な内容。「毎日かあさん」などでおなじみの西原理恵子さんによるオカネのハナシ。全編、身につまされる言葉が並ぶのだ。マイナスを味方につけなさい。今いるところがどうしても嫌だったら、ここからいつか絶対に抜け出すんだって、心に決めるの。そうして運良く抜け出すことができたんなら、あの嫌な、つらい場所にだけは絶対に戻らないって、そう決めなさい。そうしたら、どんなたいへんなときだって、きっと乗り越えることができるよ。だって、わたしも、そうだったから。第2章の「仕事とカネ」のハナシから一部抜粋。ここから抜け出さなきゃ、という思い。私自身ずっとそんな思いと対峙して今まで生きてきた気がする。だからこのフレーズは、ものすごく共感できた。私なんてまだまだ甘い、のかもしれないけど、こんなのは人と較べるものじゃないからね。価値観によってそれぞれだろうけど、ハングリー精神ってやっぱり強いと思う。軽く読める分、真剣にいろんなことを考えた、私は。たぶん中・高生くらいを想定した本なんだろうけど、大人にこそ読んでほしい。一気に読めちゃうし、オススメの1冊です。
2009年06月06日
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聖女の救済ガリレオの苦悩連休中なので、読書でも。「探偵ガリレオ」シリーズ、2冊読みました。『聖女の救済』が長編、『ガリレオの苦悩』が短編。個人的には短編はちょっと物足りない。すごく丁寧に伏線が敷かれているのでそれを味わうためにもある程度の長さが必要だと思うんですが、そこはさっすが東野圭吾、一気読みです。長編でもあっという間に読んじゃえるってすごいことです。ガリレオこと湯川准教授は福山雅治のイメージめっちゃ強いですが、それはそれで映像をイメージ出来て読みやすいかも。柴咲コウ扮する内海薫も登場してるしね。そんなミーハー感情抜きにしても面白いです。そのほか、悼む人や、喋々喃々を読んだ連休。読書ができるということは、私にとっては精神的に安定してることを表すバロメーターでもあるので、よい休みだったといえるでしょう。読みたい本をチェックして読むことが出来る環境、っていうのも恵まれてるよね。
2009年05月06日
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雉猫心中・・・うーん。直木賞受賞作『切羽へ』が正直わたしはあまり好みではなかったので、テイストの似た本作も可もなく不可もなく、って感じかなぁ。有り体にいえば不倫のハナシで、それをベースに物語が進行していく。さぁーっと読めるのは間違いないですが、なんだかなぁ。わたしの本の嗜好も変わってきたからか、恋愛一辺倒よりも、なんか絡ませてほしい。ま、若い読者にはいいんだと思うけど。井上荒野さんなら短篇『ベーコン』がおすすめ。ウィットがきいていて凝縮された面白さが詰まっています。
2009年04月16日
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カラスの親指道尾作品はほんとに緻密で面白い。最新作『鬼の跫音』にハマり、『ラットマン』『カラスの親指』と過去作品に遡ってますが、どれもハズレなし。これも一気に読破。読ませます!次回作が楽しみ!!!
2009年04月14日
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いま、本に囲まれた生活をしています。読書傾向も幅広くなりました。きょう読んだのは「ラブコメ今昔」(短編小説集)/有川浩 「Affection」(エッセイ) /浅田好未浅田好未さん・・・、「だっちゅーの」のオネエチャンですよ。いまはママとして、立ち上げた会社の経営者として、新しいステージにいるようで、日々のブログをまとめた本はなんだかあたたかかった。変われば変わるものなのでしょうね。まぁ、いわゆる「ママドル」のなかでは、乙葉ちゃんが一番すきかなぁ。自然体でしあわせそうだ。メリットのCMを地でいってそう。(と視聴者に思わせるだけでもイメージいいと思う)・・・と、脱線してしまいましたが。たまにはこうやって読書記録を綴ってみるのもいいかもしれません。有川浩は、はいむセンセイ一押しの作家さん。はじめて読んだけどめっちゃいい感じ。すらすら読めて読後感がすがすがしい。ほかの作品もチェックしてみよ。余談だけど、いま話題の右と左の岸の話(わかる?)はまさにその対極・・・いつまでたってもページが減らないんだって。あたしが男性側の右から読んだのがいけなかったようだ。3分の1で挫折しました・・・。左は女性目線なので割と面白いらしいが。・・・ちゃんと読んだ方が居れば、感想ください。現在は「シューカツ!」/石田衣良 を読んでいます。このひとも読みやすいから割とすき、なカオりでした。
2008年11月12日
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待ち合わせの時間つぶしに読んだ安野モヨコの『働きマン』。マンガなんですけど、読んだことあります?けっこうおもしろくってザクザク読みました。絵も好きな感じだし、ワーキングウーマンなら、うんうんと思う。みなさんもおススメのマンガ、なにかありますか?
2007年09月22日
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超おもしれー。ネカフェにて4巻迄読破。
2006年08月19日
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あ、7月6日だし。ということで今年も『サラダ記念日』を引っ張り出してきた。毎年このくらいの時期になると読み返して好きな短歌を10個選んでしるしなんか、つけてみたりしてる。慎重、というか保守的なあたしは、ここ数年はだいたいあんまし好みが変わらなかったんだけど、今年は意外に変化があった。今まで気が付かなかったけどいいじゃん、てのがけっこう目に付いて。ま、いろいろ心境の変化もあったしな。ココロの襞が、ゆれたんだろう。今年新しくいいなぁと思ったもの、そのなかのひとつ。 一つだけ言いそびれたる言の葉の 葉とうがらしがほろほろ苦いね、良くない?『サラダ記念日』を詠んだころの俵万智よりも『卒業』を唄っていたころの尾崎豊よりも金メダルを獲ったころのQちゃんよりもあたし、オトナになってしまったけれど。感性は変わる。状況もうつりゆく。いいこともそうでないことも、ずっとこのままではいられない、ということ。それを教えてくれるものさしがあたしにとって、年に一度の『サラダ記念日』なのかもしれない。きょうの日記はつれづれなるままに、なので乱筆乱文でごめん。あ、もともと短歌と絵本のHPなのにぜんぜん趣旨とかけはなれててこれまたごめん。じゃ、またねぇ。だいすきよ。
2006年07月06日
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ウチの妹・あやちゃんは保育園で給食のセンセイをしてる。で、「おねえちゃん、図書館行くなら離乳食の本、借りてきて」ってお願いされた。普段はぜんぜん立ち入らないような分類のコーナーでいつもとちがう本を選んでみる。基本の和食。毎日できるかんたんお弁当。プレママ悩み相談。…いやいや意外におもしろい。どうしても自分の好みに偏りがちだから、たまにはこんなふうに本を選ぶのもいいなぁ。
2006年02月05日
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十二月十日(土) 起床、朝5時半。今日も寒い。6時半出社、素材編集作業。朝番組、2本リポート。放送後、担当ディレクターの誕生会。ケーキをたべながら語る。きょうは午前中で仕事終了。昼2時、本を返却、新刊チェック。3時、サウナ。いい汗流す。夜は午後の番組の忘年会。よってクルマを置きに一旦帰宅。繁華街に向かうバスの中、すしづめ状態。しかも道は渋滞。6時半、忘年会。中華。あげたてさくさくのえびせんに人気集中。10時半、最終前のバスに乗る。帰りは更に混みあっている。うつらうつらしてると終点。11時半帰宅。***************************↑桐野夏生のエッセイ『白蛇教異端審問』をただいま読んでいる。これに収録されている桐野夏生テイストで日記かいてみた。普段はこんな端的な書き方しないから、新鮮でいい。シンプルだけど、ほんとうにコトバの選び方がうまいひとだと思う。あたしのだいすきな作家のひとり。よかったらみなさんも読んでみて。
2005年12月10日
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朝イチで、マジかっちーん☆ときた。市立図書館の司書さんはどうしてあんなにサバけないんだ??てか、おんなじことを3回も4回も繰り返し聞くな!!それで給料貰うなんて間違ってるぞ!!まだあたしのほうがまともなレファレンスできそうだ。要は、ココロがないんだよなぁ。どんな仕事でもそうだろうけど、ココロのない仕事は、届かないよ。
2005年06月08日
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毎年この初夏の季節になると、なんとなぁく読み返してみたくなって本棚から取りだすのが、この「サラダ記念日」。去年のあたしがすごくいいなと思った歌が去年ほどココロに響かなかったり、いままでさらっと通り過ぎていたのに今年はものすごく共感できたり。初めてこの本を手にとった中学生くらいからずっと変わらず好きな歌も、ずっと変わらず好きになれない歌もある。本を「読み返す」ということは、自分を省みることではないだろうか。変わりゆく自分、変わらずにいる自分を確かめることではないだろうか。それはふるさとだったり、歳末の年賀状書きだったり、誕生日だったり、あたしにとっては初夏に読む「サラダ記念日」だったりするんだろうと思う。
2005年05月24日
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