Keep Smiling

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狗飼恭子 氏



「十歳の僕は転校生の女の子に、人目会ったその瞬間に恋をしてしまった。自分の全存在を賭けた小学生の初恋を描く、著者二十歳のデビュー作<冷蔵庫を壊す>。親友の恋人を好きになってしまった夏、女友達と彼との間で揺れる主人公の戸惑いをヴィヴィットに綴った<月のこおり>。書き下ろし短編小説<つばさ>を収めた、三つの愛しい恋の物語」


「愛のようなもの」 彼女の本で最初に読んだもの。一気に惹きつけられました。以下文庫より

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世界が薔薇色に変わる瞬間を求めている。保健室登校を繰り返すまどかは「あの人」のぬくもりを求め、夜毎男と関係を持つ。誰にも嫌われないように笑顔の練習をするなつみは、恋に積極的になれない。二人の出会いをきっかけに、それぞれの「好き」が動き始めた。本当の気持ちと本当の私に気づくまでを切ないほど繊細に描く


「おしまいの時」  「誰かのバニラエッセンスになりたいないと何かが足りないって思われる存在に・・・」そんなリカコに高校時代の先生が自殺したという知らせが届く。しかも、友人は先生の子を妊娠しているらしい。二十一歳の春、すべてに臆病になっているリカコが過ごした、二度と戻れない季節。二十歳のデビュー作で絶賛された、瑞々しい完成が描く小説第三作。


「あいたい気持ち」 十九歳の誕生日を目前にして、琴子は<ここじゃない、どこか>に思いを募らせる。自分の世界に閉じこもった彼女がそこから飛び出すきっかけは、一人の少年だった。少年の叔父への琴子の切ない想い、彼がその面影を追う謎の少女。新しい出会いが彼女を過去から解き放っていく。ピュアなまなざしで<ここ>を見つめた、書き下ろし小説。


「恋の罪」     「君は誰?」「私は、妹よ」月美は記憶喪失になった青一と山奥の小さな家で新しい生活を始める。永遠の愛を手に入れるため、二人の関係を思い通りに作り変えようとする月美だったが、一人の女の出現でその計画が狂いだした。無垢にして残酷なこの<罪>を誰が裁くことができるのか?この世に絶対的な愛は存在するのか?書き下ろし小説。 


「忘れないからね」どうしても別れた恋人が忘れられない千世子のもとに、その彼からエアメールが届いた。<僕はネパールにいます>。千世子は彼にもう一度会うために、彼女に一方的な好意を寄せる大学生ヤスと一緒にネパールへ。手がかりは彼のアパートに残された一冊のノートだけ。。。雄大な自然と異文化の中で千世子が見つける本当の愛とは?


「好き」       なんだろう、この気持ちは。温かいのに胸を苦しくさせる、この気持ちは。それぞれの「好き」を抱えて懸命に生きる四人の女の子。彼女たちは想いを伝えることができるのか?恋愛小説の新しい旗手として活躍する著者が、恋が生まれ、成長していく過程を鮮やかに描く。読み終えたあと、あなたの「好き」が今よりもっと大切に思えるはずです。


「低温火傷1~3」音大受験に失敗して生きる意味を失った音海は、妻子ある男との恋に逃げ道を求めていた。暴力を振るう父、従順な母、死んでしまった兄。。。家族は誰も助けてくれない。ある日、男との逢瀬から戻った音海は兄の仏壇に供えられた花に気づく。その花には、兄の死と家族に関する秘密が隠されていた。全三話。


「南国再見」     「俺、天国って南の国のことだと思うんだ」旅行にでかけてばかりだった恋人は、そういい残して死んでしまった。突然の出来事に戸惑う私は、ただ、もう一度彼に逢いたい、と色とりどりの花々が咲き甘い香りの漂う、彼のいるはずの<天国>を捜し求める。世界で一番大切な人を想う、切なく純粋な気持ちをヴィヴィトに描く夏の一日の物語。


「雪を待つ八月」 「他に好きな人ができた」という年下の恋人、雪道の告白で、二年にわたる同棲生活が終わろうとしている。彼が出ていく日まであと一ヶ月。恋のはかなさを嘆き、彼が好きになった人を想像する優美は、八月の空に雪が降るような奇跡が起こることを祈る。世界中で一番近くて遠い二人の切ないけれど暖かい恋物語。

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「彼の温度」    最近読み終わりました。ハッピーエンドじゃないのもなんだか現実味を帯びていてより切ないです。うまく物事おさまるばかりでないのが現実。この本の中でyoshi's wordに書いたことにそっくりな一文を見つけた。それは別のページで紹介します。以下文庫より抜粋

突然手を握りしめられ、彼の手の温かさを知った瞬間、十七歳の苑子は姉・薪子の恋人を好きになってしまった。クリスマスも間近に迫ったある日、二人は薪子を残し駆け落ちしてしまう。<永遠の恋がきっとあるはず>同じ人に恋してしまった姉妹の切ない三日間。透き通った冬景色に織りなす、真っ白なゆきのようにピュアな恋物語。


「愛の病」      今読んでます。狗飼さんのエッセイ集です。やっぱり素敵な文章を書く人の感性というものは研ぎ澄まされてるものなんだなっと再認識させられました。


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