スノー・ベル

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沈黙の掟~志乃の憂鬱~


志乃(…今更になって思い出したがw)

志乃はふと自分を引き取ってくれた里親のことを思い出した。

志乃(そういや、私が家出したの10歳のころだったかな)

別に不満があったわけじゃなかった……。


ただ……

どうしても、あの人達の事を「お父さん」、「お母さん」って


呼べなかったんだ。

だって……私のお父さんとお母さんは…もう……いないんだから。

……「さようなら」と、書き置きだけ残して家出したんだ。



志乃(5年間も鍛えられたから……生き残れたんだろうな。)

志乃10歳、都会のヤクザをも尻に敷く。
ちょっとした伝説である。

志乃の無言の圧力に敵う大人はいなかったという……(苦笑)



………。


静司「……おっかない子供だな(ぼそり)」


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