逆子のお産
ひやり逆子の出産介助
久しぶりに仕事の話してもいいかな。
今日は『ひやり』と同時にアドレナリン大放出の瞬間があった。
１回経産婦さんが陣痛かもと電話があり、前回は入院が早すぎて
時間を持て余したから、今回はタイミングよく入院したい。
相談の結果、陣痛が１０分間隔より縮んできたら入院と決めた。
それから数分後、『いきなり３分おき』と連絡が入る。入院決定。
パジャマのままでいいから至急くるようにと指示した。
私は即行、分娩室でお産の準備を始めた。
経産婦で３分間隔の陣痛だと、子宮口は８～９センチで即、分入。
【分入】分娩室に入ること。
入院して最初に行うことは、フルネームの確認と内診。
診察室で内診したところ、指に触れた感覚は『ぷにっ』
先進部は頭じゃないかも。もしかして・・・・・
超音波（エコー）で赤ちゃんの体位チェック。
恥骨上に胴体、お腹の上の方に頭が写ってる。
『どきっ』ベッケン（骨盤位）だわ。
過去に２例、逆子の出産介助についたことがあったけど、
めっちゃドキドキしたわ(ﾟoﾟ)(･o･)(･｡･)
時刻は１時３０分。分娩室に入って直ぐ、産直の医者を呼ぶ。
先生もベッケンだと判断。
１時５５分。子宮口全開と同時に右足が出てきた。
臍の緒が一緒に出てきたら、赤ちゃんの命の保障はない。
この問題はクリア。もう片方の足も出して、赤ちゃんの
下半身を両手でしっかり持って、８の字を書くようにして
身体を出していく。先生も足が震えてる。
赤ちゃんの心拍数は１２０～１３０ｂｐｍで問題なし。
胴体が出て脇の下が見えたら、腕を赤ちゃんのお腹に沿わせて
先に出す。万歳したまま肩が出てきたら、間違いなく骨折。
両腕も外に出てきた。あと少し。
逆子の出産はここからが大変。１番大きな頭が最後にでるから。
赤ちゃんの口に指を入れて、
下に引きずり出してはいけない。
赤ちゃんの後頭部、恥骨を支点にお母さんのお腹の上に背中から
落とすような感覚で頭を出す。
出産している本人から見ると、ちょうどご対面って感じ。
言葉じゃ上手く表現できなくて（＞_＜)ごめん。
１時５９分。男の子誕生。元気な産声をあげた瞬間。
分娩室の緊張が解けて、安堵の笑みに包まれた(^^)(^o^)丿
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