そふぉの彼方へ

そふぉの彼方へ

風邪で弱っている人。


いつか素敵なお話に変わる日が来て欲しい為にです。

19歳の春。
私は風邪をひきました。

初めは嘔吐が凄かった。食中毒かと思うくらい吐いた。
水も胃腸薬も2回飲んだが、全て吐いた。
午後に病院へ行って点滴を受けた。

その日の夜、今度は熱が出た。自分で頭にタオルを置いた

次の日、下痢をした。
その日の夜。胃痛、腹痛。。
熱や吐き気や下痢は我慢できる。でも腹痛は我慢できなかった。
今までは誰にも看病してもらえなかった。

もう、だめだ・・・。と思った。
しかし、家にいる。家族もいる。
なのに誰にも甘える事のできない家にいた。

「もう、自分で生きて!」と言われていた。

それでも母親に「もうあかんから救急車を呼んで欲しい病院まで連れて行って欲しい」と言った。
「近所にカッコが悪いから呼ばない。お風呂にでも入って温まれば治るんじゃない?寝る!」と言われた。

姉が私の部屋に来て大声で
「風邪をひいたあんたがわるいねん!何甘えてるねん!」
と言った。

父は気配すら感じさせなかった。

私は自分で泣きながら救急車を呼んだ。
母が来ると言ったが、もうこなくていいと言い放った。が付いてきた。

このとき私は、この家族に何があってももう知らない!と思った。
そして、一刻も早くこの家を出たいと思った。
それが19歳の春。
人に尽くしても、自分がして貰えなかった事が悔しかった。
もう、人にやさしくも親切にもしたくない。と思いだした頃。

家族と住んでいたからこんな風に思ってしまっているのだろう。
このとき一人で暮らしていたら、自分でどうにかしたと思うし、
逆に家族のありがたみを感じたのかもしれない。


だから、一人暮らしの誰かが風邪をひいたりケガをしたと聞くとどうにかしたくなる。


それから今までフラフラで薬局に風邪薬を買いに行ったり病院に行くのが当たり前だった。
福井に来て、夜。ダーリンの実家で風邪薬をもらった時
「家族っていいなぁ。。」と涙ぐんだ。
そして
「家族って一体なんなのだろう?」と思った。

答えはまだわからない。

恐いのは、
『私がされたことを、私が誰かにもするのではないか?』と言う事。
ダーリンには前に言ったことがある。
「風邪をひいたあんたが悪いねん。」
私があのとき誰にも助けて貰えなかった事を思いだし、ダーリンに当たってしまった。
それでも、ダーリンとは結婚した。
今までの人に親切にしたお返しにダーリンと結婚できたと思った。
これからもっと人に親切にしないといけないと結婚式の日に思った。

それと
『家族愛に満ち溢れているような家族が嫌いな事』
これは、風邪よりこじれてしまっている。

家族が増えれば私の風邪薬になるのだろうか?


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