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アメリカは広い。サブプライムローン問題は住宅バブルがはじけた問題で深刻な世界不況にまでなったわけだが、アメリカ国中そんな問題があるわけではない。サブプライムローンを借りる層が多い地域では大きな問題だが、それは限定されているようだ。都心部では住宅価格が下がっていない。米国の都市部の高級アパートにはリタイヤした高齢者が多いという。現役で、子育て家族のころは庭付き1戸建てで車で移動の生活をしていたが、リタイヤ後はこじんまりしたアパートで、買い物も用足しも歩いて行ける都心部に住む人が多いのだ。今私が取り組んでいる中心市街地活性化策も、そんな感じで定住人口が増えれば良いと思っている。本日夕方から事務所協会で建築サポートセンター立ち上げの協議会に呼ばれている。私は数少ない設備設計1級建築士なので会議に呼ばれている。この資格も早く収益に結びつくようになればよいが。私が作ったブログです。ヒマな時のぞいて見てください。●困りごと相談窓口●建築設計事務所の所長になるには●日光近郊の日帰り温泉●古民家再生プロジェクト●起業して会社経営を楽しむ●うつ病を乗り越えろ●老後の年金獲得大作戦●そば通の記録●高気密高断熱住宅●快適二世帯住宅●ラーメン道楽●フラット35は良い住宅ローンか?●アパート経営●我が家の耐震診断
2009.01.19
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事務所から徒歩2分の市の文化会館で映画を見てきた。マイケル・ムーア監督の最新作「シッコ}シッコとは病気のこと。映画のかいつまんだストーリーアメリカでは国民皆保健がない。だから、どこかの民間保険に入らなくてはならない。3億1千万人の人口で、5000万人が未加入という。保険に入っていても、保険会社が認めた病気、認めた病院にしかかかれない。あとは自己負担になる。保険に入って安心してはいられない。病気・ケガで当然保険が出るだろうと思っていたところ拒否される事例が多いという。お金尽きると、病院から放り出されることもままある。ほかの国はどうか?アメリカの敵国キューバでは・・・医療費は全額タダ。イギリスでは・・・・医療費は全額タダ。フランスでは・・・・医療費は全額タダ。・・・ここから私の感想・・・日本はどうか?アメリカを見習おうとしているしているのではないか?アメリカの保険屋が日本市場での自由化をねらっているのではないか?医療費タダの国はその分どこかで医療費を調達しているはず。そこのところを外してはならないと思う。EUの加盟条件に、消費税15%の項目があるし、社会保障の完備している北欧各国は消費税がもっと高いし、所得税もとんでもなく高い。「税金は高いが、社会保障・教育は無料」がいいのか、「税金は安いが、社会保障・教育費は自己負担」がいいのかの選択だと思う。この選択を国民に示さなくてはならないと思う。だれが?政治家がである。私が作ったブログです。ヒマな時のぞいて見てください。●健康住宅は健康家族から●古民家再生プロジェクト●起業して会社経営を楽しむ●日光近郊の日帰り温泉●うつ病を乗り越えろ●老後の年金獲得大作戦●そば通の記録●高気密高断熱住宅●快適二世帯住宅●不動産業界●専門職の求人●フラット35は良い住宅ローンか?●アパート経営●我が家の耐震診断
2008.08.07
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久しぶりに東京に行ってきた。田舎に長く居ると、東京は結構刺激になるし、いつも何か発見がある。今回は東京駅近くの東京国際フォーラムで朝10時から夕方5時までのセミナーに参加。何度も行っている場所だが、この建物はすごい。私の田舎で造ったら、なんてばかなことを!と怒られそうだが、東京にあると都会のオアシスになる。外部の東京らしからぬ大木の植栽を外と内からガラス1枚隔てて鑑賞できる仕組みになっている。残暑厳しい中、都会のオアシス的役目をしっかりはたしている。レンタブル比がどうのというやぼなことを言ってはならない。ガラス1枚で内外を切り取る手法は現代建築のはやりのようだ。去年オープンシステムの全国大会で金沢に行ったとき見学した21世紀美術館もそんな感じ。私が作ったブログです。ヒマな時のぞいて見てください。●起業して会社経営を楽しむ●建築士から見たユニバーサルデザイン●古民家再生プロジェクト●健康住宅は健康家族から●犬はかわいい●お父さんの株が上がる住宅リフォーム術●老後の年金獲得大作戦●そば通の記録●うつ病を乗り越えろ●投資で稼ぐ●日光近郊の日帰り温泉
2007.08.24
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小中学生の生活習慣病栃木県大田原市が初めて実施した「小児生活習慣病予防健診」の話。市の小中学生を対象に健診をしたところ、以外な結果が出た。要指導、要医療、要精密検査と診断された生徒が、小学生の26.1%、中学生の21.6%特に高脂血症は、小学生の27.2%中学生の22.2%1996年の東京都の調査に比べて10ポイント以上上回っているそうだ。肥満度20%以上は、小学生の14.5%中学生の12.9%子供が外で遊ばなくなったことと、食生活が大きな原因だと思う。大人と同じ。近年、日光市の女児殺人事件の犯人がまだつかまらないこともあって、集団下校や外での遊びを大きく制限しているので、この傾向はまだまだ続くと思う。運動できる環境、習慣を社会ぐるみで創り上げないと将来が心配です。元気な子供達を育てることをみんなで考えよう!もうひとつのブログも見てね!FC2ブログ『建築はおもしろい』当社のhpも見てね ←ポチッと押してご協力お願いします。元気の源です。
2007.03.11
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福祉住環境改修の基本工事は「手すりつけ」 住宅改修マネージャー養成講座の10回目が終わった。担当者は、(株)リバティーハウスの原澤氏と くらしの介適屋 の五関氏。両者1時間半づつの持ち時間。原澤氏は福祉住環境コーディネーター1級、五関氏は、同2級。両氏とも介護保険の住宅改修に絞った営業をしている会社で、年間200件も改修工事をしている。介護保険の住宅改修のほとんどは、手すりつけだ。メーカーで種類が多いのは、「ヤザキ」の商品。このほか、アロン化成や山口ヤス、松下、大建工業を使い分ける。「真壁」と「大壁」で付け方を変える。又、下地によっても変わる。柱が1間(1.8メートル)のところでも、1.5間(2.7メートル)のところでも、取り付ける方法はある。無理だと最初からあきらめずに、プロに相談してみるとよい。ほとんど何でもできてしまう感じ。手すりつけの講習で3時間は足りないくらいさまざまなノウハウがある。介護保険の住宅改修には、ケアマネはじめ理学療法士作業療法士が関わって工事の内容を決めることが多い。福祉住環境マネージャー資格を持ち、介護専門に工事をやっている人の意見も尊重するべきだ。クレーム処理までやっているので知識が豊富。住宅改修マネージャー養成講座もあと3回となった。私が入っているもう一つの福祉の勉強会「とちぎFJC研究会」の例会が明日ある。高齢者社会を見すえた地道な学習を続けている仲間がいる。当社のhpも見てね ←ブログランキングに参加しています。ポチッと押してご協力お願いします。現在、すまい・不動産部門で110位です。
2005.11.19
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介護施設の意外な広がり とちぎノーマライゼーション研究会の方達とお付き合いをするようになって、高齢者のことや身障者のことが身近に情報として入ってくるようになった。たまに介護施設のことで相談も受ける。通所介護施設が私が思っている以上に増えていることが分かった。ハードルが下がって、役所の許可が取りやすくなったことが一因のようだ。あまり役所もうるさいことばかり言っていても、打ち寄せる高齢化の波に対応できないのだろう。自宅を改修して宅老所的な施設を作っている例が多いらしい。 県内屈指の建築会社が特養を開設したり、建築関連業者がディーケア施設を開設したりが最近目立つ。先細りの建設業界から先広がりの福祉業界へのコンバージョンといったところか。しかし、福祉のことを深く研究している建設関連業者は、それほどいないようだが大丈夫なのかな?当社のhpも見てね ←ブログランキングに参加しています。ポチッと押してご協力お願いします。現在、すまい・不動産部門で110位です。
2005.11.01
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住宅改修マネージャー養成講座の講師してきました 「福祉住環境整備の技術」のタイトルで講師やってきました。3時間。これで私の持ち時間(6時間)は終了しました。内容は・・・・・1.日本の住宅の特徴2.住宅の安全性3.建築に関わる専門職に関する知識4.施工に関する知識断熱の歴史と、概要も1.で話ました。時間が30分ほどあいたので、色彩の話をしました。カラーキー理論です。色彩の話は、だれもが興味を持っているようですね。今まで眠そうだった人もマッチリしました。しかし、大勢の人の前で話をすると、眠そうな人が気になります。なんとか寝ないようにしようと考えながら話すことになりますね。 当社のhpも見てね ←ブログランキングに参加しています。ポチッと押してご協力お願いします。現在、すまい・不動産部門で110位です。
2005.10.21
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住宅改修マネージャー養成講習会 ブログは書き込まないとアクセスはがた落ちするんですね。2日さぼりました。きのう、「住宅改修マネージャー養成講習会」で講師をやってきました。3時間の持ち時間で、「福祉住環境総論」を講義しました。内容は、1.建築関連の法律2.住宅の構造3.建築物に関する知識4.図面に関する知識始めてのことだったので、準備にまる2日かけました。時間の配分もままうまくいったかな~なにより、だれも寝なかったことがよかった。ちがう。スタッフの一人が白目で座り寝していた。次回、2週間後に「福祉住環境整備の技術」を担当します。当社のhpも見てね ←ブログランキングに参加しています。ポチッと押してご協力お願いします。現在、すまい・不動産部門で150位です。
2005.10.07
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福祉住環境マネージャー養成講座のプレ講座開設 本日、プレ講座やってきました。。・NPO法人とちぎノーマライゼーション研究会 山口慶之助理事長 のあいさつ、趣旨説明。・来賓あいさつで期待の言葉をいただきました。 全国脊髄損傷者連合会 栃木支部長村上八郎様 脳卒中者と家族の会[かけ橋]事務局長 小林律子様・ミニ講演会として テーマ『自立支援としての住環境整備の重要性について』 獨協医大リファビリテーション学科 古市照人教授 佐野短期大学社会福祉学部 山田 昇教授・40時間講習の概要で、講師紹介 私が受け持つ2日間6時間の概略説明。30人ぐらい集まりました。本番の講座が楽しみです。興味のある方、是非ご連絡ください。 私は、仕事柄いろいろな業種の方と付き合いがありますし仕事をやってきた。その中で気づいたことがある。福祉業界では建築業者の評価が低いということ。というより信頼性がない、不信感を持っている、と まあいいことが一つもない。こんな業界は他にはない。私が思うに、建築業者は福祉のことをまったく知らないでバリアフリーの仕事をやってしまう。福祉関係者(ケアマネなど)は、建築のことを驚くほど知らない。それで八方満足できる仕事になるわけがない。 今回の講習は、その溝を埋めることを目的としている。県内に福祉のことが分かる優良工務店と建築のことが分かる福祉関係者を数多く育てていきたいと思っている。私自身、バリアフリー住宅改修工事をどんどん受注していきたいと思っている。 当社のホームページも見てね 人気blogランキングに参加しています。 人気blogランキングへ ↑ クリックしてもらえるとランキングがアップします。今日もクリックして応援よろしくお願いします。
2005.08.27
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20日間もブログをお休みしてしまった。夏休みで海外旅行していたわけではない。やたらと忙しかったのだ。それも役所仕事で。世の中どう思っているかわからないが、官公庁の設計の仕事は結構きつい。工事金額に対する手間のかかりようは、民間工事の設計の倍はかかる。さらに、ワイフがサマースクールとやらで東京に2週間も出張してしまったので、ひとりでてんてこまいしてしまった。 前回書いた住宅改修マネジャー養成講座がいよいよ始動する。興味ある方は今週土曜日の概要編だけでも参加していただきたい。私も10分ほど登場します。1.平成17年住宅改修マネジャー養成講座に先立ち、住宅改修マネージャー養成講習会(概要編)を開催します。(無料) 日時:8月27日(土)13:30~15:30 場所:とちぎ福祉プラザ 第2研修室 主催:NPO法人とちぎノーマライゼーション研究会 028-627-2940 テーマ:『自立支援としての住環境整備の重要性』 2.平成17年住宅改修マネジャー養成講座 (参加費:7万円) 受講修了証発行 日時:9月15日(木)~12月8日(木) 毎週木曜日14回40時間 修了試験有り pm18:10~21:00 場所:とちぎ福祉プラザ 主催:NPO法人とちぎノーマライゼーション研究会 028-627-2940 当社のホームページ 人気blogランキングに参加しています。 人気blogランキングへ ↑ クリックしてもらえるとランキングがアップします。今日もクリックして応援よろしくお願いします。
2005.08.23
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住宅改修マネージャー講習会を立ち上げる 去年から準備しているプロジェクトがある。 「住宅改修マネージャー講習会」40時間講習NPO法人ノーマライゼーション研究会で立ち上げる事業である。私はかねてより、福祉住環境の改善の必要性と潜在需要とを考えていたのだが、やっとその一歩が始まる。 近年新聞で騒がれている高齢者をねらい打ちした悪徳リフォームは論外だが、必要に応じたバリアフリーリフォームができる工事会社は数少ない。私は自社でも工事までやるが、有志とタッグを組んで優良リフォーム会社を増やしていきたいと考えている。その第一歩が9月から始まる。今日はその準備会。新聞発表とこれからのスケジュールを確認した。
2005.08.03
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カラーコーディネートは産みの苦しみ(2) 写真は、平成7年完成の今市市いきがいセンターのモニュメントである。中庭を囲む形で敷地境界沿いに作ったもの。中庭から見ると、モニュメントを通して日光連山を望む。当初の私のもくろみは、だれか地元の芸術家に依頼してモニュメントのデザイン一切を頼もうと考えていた。それが総予算をオーバーし、デザイン費っを捻出することができなくなって、私がデザインすることになってしまった。これが意外と楽しかった。モニュメントには2つの意図を含んでいる。まず一つは、黄色の半円が虹を、中間青色のV型が谷を、赤色の山形が山を、両サイドの緑が林を表し自然の風景をオブジェ化している。二つめの意図は、半円が大地を、両サイドの緑が人間の両手を表し、長い歴史の中で先輩方と私たちが地球市民として共生してきたという意味を込めている。 色彩的には、実は盗作である。色彩を何通りか考えて思い悩んでいたときに、読売新聞日曜版に載っていた絵画の紹介がビビッときた。片山珠子作「面構 葛飾北斎」である。色彩を分析するとKEY1でみごとまとまっている。この色合いを組み合わせて1案を作ってみると、なんともしっくりと収まるではないか。このほかにも高齢者施設であることを考慮して日本風十二単の襲風、元気のでるサイケ風など 計4案作った。当時の福田昭夫市長と協議の末、葛飾北斎案に決まったのである。 モニュメントは10年経った今も色あせずに健在だ。耐久性のあるフッ素樹脂塗装材を使用したためだ。塗り替えサイクルを考えると、多少高くても予算が切迫していても良い塗装を使ったほうベターと考えている。 当社のホームページ 人気blogランキングに参加しています。 人気blogランキングへ ↑ クリックしてもらえるとランキングがアップします。今日もクリックして応援よろしくお願いします。
2005.07.29
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カラーコーディネートは産みの苦しみ(1) 設計した建物は、外装内装を私たち設計事務所が色彩計画をすることが多い。日常的に色を扱っているので当然色彩センスがあるのだろうと思われている。が、これが大変な作業なのである。少なくとも私は独立以来色決めには膨大な時間とエネルギーを消費してきた。 大学時代も色彩の単位はなかったし、設計事務所修業時代も基礎から色の勉強をしたことがなかったからである。建築誌や見学などで実戦で学んだといえば聞こえがいいが、建築士に不足していることかもしれない。十数年前、カラーキー理論を覚えた。これで少し楽になった。カラーキー理論とは、簡単にいうと世の中にはKEY1(ブルー系)とKEY2(イエロー系)で統一されている。バラは茎から葉から花までKEY1である。バラの真っ赤な色はブルーが入ってこそあのあざやかな赤になる。ガーベラはKEY2である。ガーベラのほんわりとした赤にはイエローが入っており、茎から葉までKEY2である。人間も同じで、KEY1人間とKEY2人間がいる。混ざっていることは決してない。だから、色決めの時にどちらかに統一すると、少なくともおかしな配色にはなりにくい。 米国系の外食チェーン店は、意識的にKEY1とKEY2を混ぜた配色をする。なぜなら、客は落ち着かなくて用が済むとすぐ帰るので回転率がたかくなるそうだ。モデルさんは、自分の特色を出したい時には自慢の部分を自身のKEYでないメイクをするそうだ。自身のKEYと違う部分が目立つことになる。ポイントを反対KEY使用でアクセントとする。以上の知識で色決めのエネルギーを若干減らすことになった。上の写真は、平成5年7月完成の今市市立轟小学校のプール上屋。色彩学習前の時期で悪戦苦闘した色彩です。 当社のホームページ 人気blogランキングに参加しています。 人気blogランキングへ ↑ クリックしてもらえるとランキングがアップします。今日もクリックして応援よろしくお願いします。
2005.07.24
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最先端のデザインは 反発も大きい(2) 私はずっと前から気にして比較していた建物がある。パリのエッフェル塔と東京の東京タワーだ。どちらも高くシボリックで、都市の顔として大きな存在である。かつ、2つの塔はお国柄の気質の違いを主張するシンボルでもある。 パリ エッフェル塔 1889年、フランス革命100周年を記念したパリ万国博で、高架橋技師のギュスターブ・エッフェルが設計したもの。高さ321m。1991年、塔を含むパリセーヌ川周辺は世界遺産になっている。 パリ万博の顔として建設された塔は、パリ市民から思わぬ反発と批判を受けた。「グロテスク」「景観を損ねる」と。観光の目玉になっている今では考えられないことだ。フランス人は、かなり保守的なんだと思う。かなりガンコだ。フランスの文化遺産を守り抜くという意識の高さは世界一かもしれない。 パリ万博の顔を任されたエッフェルは、大阪万博の「太陽の塔」を製作した岡本太郎のように、国内では名の知れた人物だったのだろう。しかし、自身の名をつけられたエッフェル塔がパリ市民から認知されるには、数十年の月日が必要だったのである。 余談だが、フランスの偉大な建築家コルビジェは、自国フランスでは小作品しか残せなかった。しかも郊外で。新しもの好きでないフランス人には受け入れられず、海外に出て花開くのである。 東京 東京タワー 1958年、テレビ塔の権威者である東大の故内藤多仲先生の傑作。高さ333m。エッフェル塔のあと69年後に建てられたものである。内藤多仲先生は、大阪2代目通天閣、札幌テレビ塔、名古屋テレビ塔など日本の名だたるテレビ塔を設計し「構造設計の父」と呼ばれた方だった。 東京タワーは、エッフェル塔に比較して鉄骨量、建設工期、費用、高さにおいて優れているといわれている。合理的である。だが、私はデザイン的にはエッフェル塔の方が勝っていると思う。パリにおいて受け入れられなかったエッフェル塔だが、東京では賞賛の声とともに東京タワーは都市に溶け込んでいった。東京は、どんなものでも合わせ飲む底知れぬ懐の深さがあると思う。都市が、景観が変化していくことに日本人はあまり抵抗がないようだ。建築家の活躍する場としては最適なところなのかもしれない。 日本人は新しもの好きだ。過去にあまり執着しない。だが、もう少し自国の、地元の文化を大切に残すことに注意を払うべきだと思う。保守的なガンコおやじがもっといなくてはならないのだ。 当社のホームページ
2005.07.08
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最先端のデザインは 反発も大きい(1) 私は建物のデザインをする時、おおむね多数の賛同を得られるようなデザインを選択するようにしている。奇をてらったデザインはしない。理由は建物は長く残るし景観的インパクトが強いし、自分の持ち物ならよいがクライアントの持ち物で批判を受けるような建物はできないからだ。 だが、作った時は批判されるが後世に評価される建物もある。私もチャンスがあれば、そんなデザインにも挑戦したいと思っている。たとえば、リートフェルトのように・・・・ 2024年、オランダ ユトレヒトにあるシュレーダー邸。2000年に世界遺産に登録された。小さい建物(10m×17.7m×h6.8m)だし、現代建築として違和感がないので、知らない人はなぜ? と素朴な疑問を持つと思う。 建てられた時代背景が重要。アールヌーボー、バウハウス、アバンギャルド、オランダでは、デ・ステイル といった芸術運動華やかりしころで時代が変わろうとしていた時だった。80年前に現代建築を暗示するデザインを考えたことに大変意味がある。 設計者のリートフェルトは、家具職人の倅、30才で自分の家具工房を持った。実は、裕福な弁護士の未亡人の家であるシュレーダー邸は、彼にとって初めての建築設計だったのである。34才の時だった。リートフェルトの設計事務所もその家の一角に置かせてもらっていた。外部色遣いは、赤・ブルー・黄を使ったモンドリアンの絵そっくり。内部は集中暖房システムやスライディングウオール、専門の家具など随所に工夫がほどこされている。それらがあたりまえになるには数十年の月日が必要だった。 リートフェルトは、その後建築家として仕事をする。が、なかなか認められない。建築家として大きく花開くのは60才に手が届くころからだった。一流建築家として認められ、その後200件もの大小物件を設計し、76才で亡くなった。 リートフェルトの最高傑作は、一番最初に設計したシュレーダー邸だった。 リートフェルトの言葉 『建築とは、空間を生み出すこと』 当社hp http://www.syou21.com
2005.07.05
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