翔建築設計の所長日記

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yoshiki@ Re:●建築家のお仕事(634)竹内日祥上人の講演(01/21) はじめまして私も2000年から竹内日祥上人…
2006.03.25
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今年度も残り少なくなった。
今年度は、市町村合併の影響もあり役所物件の設計が多かった。

気になることがある。
入札で、なぜか土木会社が落札することが目立つ。
そして建築会社に下請けで出す。
私が設計するのはもちろん建築だ。
請け負う土木会社は建築の知識はない。だから下請けにそっくり渡す。

正常な受注ではない。

建築と土木は「建設」という枠組みでは同類だが、実は水と油のような意識


建築は、設計事務所が設計して建築会社が工事を行う。
土木は、建設コンサルタントが設計して土木会社が工事を行う。

建築の人間は、高校又は大学等で「建築科」で学ぶ。
土木の人間は、「土木科」で学ぶ。
これで方向が南と北に分かれていく。

建築と土木は技術的交流もあまりない。

土木の落札が多くなった話と離れるが、建築と土木を
日経コンストラクションで掘り下げた記事があったので紹介する。


 土木と建築の硬直化した関係を解きほぐす
  「日本は海外よりも土木と建築の間の垣根が高い。それは大学などの教
 育から始まっている」と指摘するのは足利工業大学の小林康昭教授。海外

 クリート示方書に対して建築では仕様書,径間に対しては梁間と言うよう
 に,土木と建築の間の溝は深い」と小林教授は続ける。

  硬直化した両者の関係の改善に向け,切り込み役となりそうなのが建築
 家だ。発注者がデザイン力を期待して駅舎などの設計に起用する機会が増
 えている。建築家の提案は自分の持ち分にとどまらない。



 ス代表の渡辺誠氏が設計に参加した。駅舎と駅前広場,こ線橋,在来線の
 駅舎はそれぞれ建設主体が違う。だまっていればデザインは関係ないもの
 になってしまう。状況を見かねた渡辺氏は各建設主体に働きかけ,統一感
 ある空間を生み出した。地元の自治体は,こうしたデザインを町づくりに
 生かしている。

  建築家の渡辺誠氏が設計に参加した九州新幹線の新水俣駅。駅前広場
 やこ線橋などのデザインを統一するため,渡辺氏が各建設主体に働きかけ
 た。

  隈研吾建築都市設計事務所を主宰する隈研吾氏が手がけているのは駅の
 周辺整備。同氏は2004年,JR宇都宮駅東口地区の整備を対象とした提案コ
 ンペで清水建設らとのチームで1等になった。設計にあたって,駅前広場を
 担当する建設コンサルタントにデザインの調整を要望。同じ机で話し合う
 機会を持った。

  「建築と土木の論理を突き合わせて設計を調整し合えば,うまくいくこ
 とがわかった。安全や維持管理に関する建設コンサルタントの蓄積は参考
 になる」と隈氏はとらえる。さらに,「建築家側にもコンサルタント側に
 もお互い偏見がある。発注者は,両者が口論とならないよう話し合いの場
 を避けてきた面もある」と同氏は言う。渡辺氏が新水俣駅の設計で疑問に
 感じたのも,複数の建設主体が設計について調整する場がなかったこと
 だ。

  インフラ整備にかかわる発注者や建設コンサルタント,建築家らが一堂
 に会して話し合う――。発注者がこうした機会を作っていけば,土木と建
 築の間の壁も消えていくだろう。


私の所属する建築士会では、まちづくりは大きな関心事だ。そのための研究
・提案に時間もお金も掛けている。その一方で、建築士の知らないところで
道路計画が立案施工されていく。この辺の融合は大切なことだと思う。

当社のhpも見てね

2005-09-07 12:00:17
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Last updated  2006.03.25 08:55:31
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