そう言えば昔は「CDの方が曲が少ない」ってコトよくあったよな。特に2枚組をCDにする時、収録曲が入り切りそうだと1~2曲切ってでも1枚ものでCD化しちゃうんだ。フーのKids Are Alrightとか、ベストだけどジャムのSnap!とかそうだった。ヒドいのがフィートのWaiting For Columbusで、2曲切った残りを全く関係ないLast Record Albumにブチ込むという乱暴にも程がある編集だった。 そう言えばフォノグラム系列が出していた2 in 1のシリーズもヒドくて、2枚のアルバムを1枚にしてCD化(これは今でも多いよね)するのはいいのだが、ここでもやはり入り切らない曲をカットする。ラッツとかQuoとか被害者だったけどな。ダイアー・ストレイツなんかもそんなだっけか。 近年のリマスター再CD化でこれらは全てオリジナルの形に戻ってリリースされている。普通に2枚組に戻っているものもあるし、フィートのように2枚組に戻した上で更に曲を加えたり、今回のキュアーの様に(オリジナルアルバム部分は)1枚のままで追加収録を実現したものもある。80~90年代初期よりCDの収録時間伸びたおかげだ。当時は74分だかが限界ってことになってたからね。
Waiting~はもとの形に戻ったが、Last Record Albumは居候を住まわせたままだった。が、5月に遂に厄介者を追い出し、本来の姿に戻る。「曲が減るのがめでたい」という珍しい例の一つである。