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君は誰だ?あのすすきのの交差点にもいましたが、キング・オブ・ブレンダーズとはニッカの髭の男であります。謎の究明かい?今まであの男は、髭とあの帽子からのイメージでロシア人だとばかり思っていましたが、良く考えたらスコッチにロシアはなかったよね。それにあの帽子は(見たら別だけど頭の中では)ビーバー帽に思えなくもない。え?カナディアン?いや、やっぱり英国でしょう。ウイスキーと言ってもジョニー・ウォーカーだってイングランド人っぽいし(スコッツはあんな燕尾服なんか着ません!←偏見)。よくよく見たらあの帽子はシェイクスピアの頃のスタイル?ベニスの商人の頃に出てきた奴ではないか?で、調べました。例によってウィキペディア。するとこうなっております。◆キング・オブ・ブレンダーズ右手に大麦の穂を、左手にウイスキーのテイスティング用グラスを持つ男は、事実上、ニッカのマスコットキャラクターになっている。この男の絵は、1965年、ブラックニッカのラベルで初めて使用され、その後も数種のニッカ製ウイスキーのラベルに印刷され続けている。この男はウイスキー愛好家たちにはローリー卿と呼ばれ、17世紀の冒険家ウォルター・ローリー(w:en:Walter Raleigh)がモデルだといわれているが、2代目マスターブレンダーの竹鶴威によれば、実際のモデルはよくわからないという。また別の説によれば、19世紀、ウイスキーのブレンドの重要性を説いたW・P・ローリーであるともいわれている。2005年現在、ブラックニッカクリアブレンドのラベルは後者の説をとっている。像の向きは当初向かって右向きであったが、後に向かって左向きに変えられた。変えられた理由も不明だが、当時の広告に左、右を向いた2種類のウイスキーのボトルの顔が向き合う写真が使われており、ディスプレイ上の理由で2種類作られたもののうち片方が残ったものと考えられる。初期の髭のニッカ。小学生が描く絵っぽい。。。サー・ウォルター・ローリーね。イングランド宮廷の伊達男で、エリザベス女王の歩く先に水溜りを見つけると、自分のマントを水溜りの上に広げて「さぁ、ぅわーたーらーれい」と言ったとか。。。(// ̄ー ̄//)ゞ。。。でも水溜りの話も気障男だったのもホントらしい。ちょうどシェイクスピアの頃の人だし、成程と思ったのであります。で、納得しかけたんだけど、ちょっと待てよと思ってしまった。実はニッカ余市蒸留所の売店で、いろいろ売っていたオリジナルグッズ。一応おみやげとして髭の男のピンバッジを買って来たのですが、それがこれであります↓。おかしいじゃないか?ウォルター・ローリーならイングランド人。あの時代、イングランド人がスコットランドのキルトを穿く訳がない。するとこいつはスコットランド人に違いない。ニッカの公式ホームページではこうではやっぱりW.P.ローリー卿っていうのがホントか?ところでそれ誰?と言う訳でネットサーフィンは進みます。英国のサイトで見つけたレアなところ Nonjatta話はどんどん面白い展開に More bearded talesこのブルーアイの髭は、一体誰だろう?と物好きな人が調べたところ、かなり重箱の隅なんですが、こんな話になっておりました。 1916年に亡くなったグラスゴウのスコッチブレンド業者にウィリアム・ローリー(William Phaup Lowrie 1831~1916)という事業家がいた。この人は(異説もあるが)世界初のブレンド業者と言われている。 ニッカ創業者の竹鶴氏が来英したのは、W.P.ローリー氏が亡くなった2年後。ローリー氏の名はウイスキー業界では知れ渡っていた筈だ(ただし爵位を与えられたことは無い)。 話は違うが、イラストのこの服装は明らかにチューダー朝(16世紀)のものだ(顔としてはヘンリー8世に似てるんじゃない?)。 総合的に考えられるのは、ニッカは発売時の箔付けのため、何らかのイギリスらしさをイラストレータに求め、出来上がった髭のイラストを竹鶴氏知るW.P.ローリー氏としたのだが、より有名なウォルター・ローリー卿として紹介されたのだろうということである。 つまりは想像の産物だと言うことですね。ま、もともとイラストですからスコットランド人もイングランド人もないんだけど。 品質の点では竹鶴さんは、壽屋をやめて余市で独立したものの、なかなか納得行くウイスキーが出来ず、とりあえず売ろうとして作ったリンゴジュースにまで高品質を求めたため、倒産しそうになったぐらいなんですが、本場スコットランドじゃスコッチの命名を許さなかったんですよね。まぁその代わりにジャパニーズウィスキーという一分野が出来上がって、今や世界に誇れるブランドになった訳なんですけど。 そう言えば余市の試飲で飲ませてもらった余市の水割りは美味かったなぁ。。。何だか今夜はニッカが飲みたくなって来ましたよ(昨晩散々飲んだろ)。p.s.よくよく見て後から気付いたけど、あのピンバッジ無理がある。あの帽子とあの服装ならもっとゆったりとしたガウン状の上着である筈だ。やっぱり無理矢理キルトを穿かせたデザインだよナ(苦笑)。
2008年11月18日
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