わきみずのほとり

わきみずのほとり

音楽


今日は子供達を連れて、ハープとバイオリン、ピアノのコンサートへ出かけました

テーマが『バッハ、ベートーベンを生んだ国、
ドイツの文化・生活習慣をご紹介いたします』

ということで大学講師をしていらっしゃる
在日ドイツ人の方のレクチャーとドイツ人作曲家による
プログラムを楽しんできました


ハープの独奏とレクチャーが交互に進む中
ハープの幻想的な音と淡々とした話し方のせいか
二号と三号が私にもたれて、次々に眠ってしまいました
前半が終わり休憩時間になってあたりを見回すと
就学前の子供達が椅子で眠りこけていたり
起されて目をこすっていたりと、本当にハープの音色は
癒しが起こるような気がしました

「幼稚園のときにドイツから来たお友達がいたよ
あの先生はドイツからきたのに”英語”じゃないの?」
流暢な日本語は在日20年以上ゆえのものです

東西ドイツが対立してすぐに東ドイツを脱出して西ベルリンへ移動し
そのまま飛行機に乗って亡命したのが三歳の時のことだそうです

当時は難民として西へ移動したためにご家族は大変な想いもされたようです

質問コーナーでは当時の東ベルリンの様子を尋ねられて
まだ幼かったので社会的な様子は記憶にないと話されながら
亡命の時は、西側へ抜ける地下道で恐怖心から声を出さないように
親に薬を飲まされたこと
気がついたのはパンナムの飛行機の中で初めて飲んだリンゴジュースが美味しくて記憶に残っていたこと
を話されていました


他にも”へぇっ!”がたくさん出てしまうドイツの話題が
ありましたが、また他の話題と一緒にお話させていただきますね


今日、感慨深かったのは・・・
会社勤めをしていたときに、他からドイツで仕事があるよ
というお誘いを受けて、会社に数ヵ月先の退職願いを出して
準備を始めていたところに
東西ドイツの統一がありドイツの社会的混乱を理由に
その話が流れてしまいました
東西の経済格差や失業率が急上昇したためでした

その準備期間中に、ドイツ語も独学では使い物にならないと思っていた矢先に
駅でドイツ語個人教室のチラシを手渡されたのでした

その先生が今日の講師の方


通おうかなと思った数週間後(?少し記憶があいまいですが)
東西統一でしたのでドイツ語教室とはご縁がありませんでしたが

今日こんな形で当時の様子を詳しくお聞きすると
私はそのときに行くべきではなかったということを
しみじみ確認したというか・・・
今があるのは日本にいたからだと不思議な思いで
ドイツに関するレクチャーを聞いていました



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