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野の花・野の豚の自己研究に根ざす、社会的な共生の道を探求する発言・2015年7月1日から
やり直す、ということ(朝日新聞掲載)
(朝日新聞掲載)
やり直す、ということ 懲役18年の刑期を終えて 加藤三郎
2003年10月06日 夕刊 004ページ 文化
雨が小降りになっている。
以前、家が天理教の教会を営んでいた頃、教会の居間だった、今私が寝起きしている部屋の障子を開けると、その南に面した庭には、荒涼とした光景が広がっている。
伸びるにまかせていた桐(きり)の木を、この二月中頃に切り倒した。その幹と枝が、庭を蔽(おお)っている。その左側には天井が腐り抜け落ちていた井戸の、私が応急処置的に水色のシートを掛けた屋根が見える。その北側にはひさしの落ちかけた蔵があり、蔵のまわりにはこれまた壊れかけた木の食卓、ポリバケツなどが、転がっている。
その庭が、早春の冷たい雨に濡(ぬ)れている。
二十年近くにわたる拘禁・服役の生活を終えて、昨年十二月十日に熊本刑務所を出所した私は、出所の挨拶(あいさつ)回りなどの旅の後、その月二十八日に故郷の生家に帰った。指名手配後の七年間の生活から、ほぼ二十七年ぶりの帰郷だった。
建物の内部も荒れ果てていた。全(すべ)ての部屋に空き瓶・空き缶・ペットボトル、インスタント食品の容器、チリ紙、新聞・衣類などが、何の脈絡もなく散らかり、山積みになっていた。
そんな光景を目にして、しばらく茫然(ぼうぜん)とした。私にとってもそれは想像を絶するものだった。それは私に、こう感じられた。私が七〇年代の後半に急進左翼の一員として、爆弾闘争を志向する中で警察の指名手配を受けて以後、残された家族が負わねばならなかった社会的な孤立や、同時に父母が老衰してゆく時期だったことからくる困難、また兄が精神病院への入退院を繰り返し、妹も心を病んで通院していたりしたことなどからくる困難、苦痛。そうしたものが全て、そこにあると。
生家には一度立ち寄ってみるものの、その地は過疎化していてひどく不便だから、東京か大阪で出所後の生活を立ち上げてゆこうと考えていた。しかし、この家の荒廃を目にして、気持ちが変わった。これを放置して都会の生活に入ってゆくのは、虫がよすぎる気がしたのだ。
その後、何とか清掃・整理・修理を行っていって、この三月のはじめになって、やっと元教会の方をある程度生活できる状態にした。
そんな私の姿を毎日のように目にしているためか、近所の里人たちも、野菜や米、夕食や衣類といったものを、しばしば差し入れしてくれるようになった。そして近所で出会うと、「お前はようやる」といった温かい言葉をかけてくれる。出所してきたばかりの私に、里の人たちは冷たい視線や態度を差し向けることなく、まるで自らの子供をいたわるような気持ちで、以前より深みのある友情をもって、接してくれている。文字通り、有り難いことだとしか言いようがない。
*
ここまで書いてから半年ほどが経(た)った。出所後二カ月目くらいから、生活の糧を稼ぐために、友人の勧めで山菜やしきみなどを近くの野山で採取してきて、道の駅などに出荷する仕事についた。仕事はハードだが、山菜など採取しながらふと手を休めて、草花を見つめ、野山の静けさに耳を傾け、ヒグラシの合唱に身を浸す。そんなときに感じる、深い歓(よろこ)びは、何ものにも代え難い。
いつのまにか、春が秋になり、二十世紀が二十一世紀になっている。こんな野山の窓辺にも、この間、中東戦争とその地のその後の様子、自爆テロのニュースだとかが入ってくる。そのたびにその犠牲者たちに対して、また、過去の自分とも似たテロの実行者の死に対しても、心が痛むのを感じてきた。四半世紀の間に、世界も私もそれぞれ変わった。相互破壊から共生に、世界の流れは遅々として進まない。これまでの自分の過ちへの反省・洞察から得たものを糧に、この流れに、ささやかなりとも寄与できればと思う。それが罪の償いにもなり、私の喜びにもなるから。
◇「大地の豚」から四半世紀 加藤典洋
加藤三郎氏は、一九四八年岐阜県加茂郡に生まれ、ベ平連、コンミューン運動、在日韓国人支援運動などを経て、七六年から七七年にかけ、「世界革命戦線・大地の豚」などを名乗り、一人で平安神宮放火のほか、東大法文一号館、神社本庁など六件の連続爆弾闘争を行った。指名手配されながら六年もの間、逃亡し、八三年に逮捕されたときには瞑想(めいそう)集団のメンバーとなっていて、世間を驚かせた。
一連の事件で負傷者が十数名出ており、主に平安神宮放火が現住放火と認定されたことから懲役十八年の判決を受けた。わたしは、事件当時、犯行声明に「大地の牙」ならぬ「大地の豚」を名乗るその身振りに、いったいどのような人間なのかと関心を抱いたが、裁判の記事が朝日新聞に載った際、「闇を追い出そうとすれば闇はますます強大になる。ほんの小さな光をともしさえすればよい」という言葉をあげているのを読み、面白いと思った。
その後、文通をはじめ、ほぼ八〇年代の半ば以降、何人かの友人とともに、氏とつきあってきた。氏の七〇年代から八〇年代にいたる動きには、オウム真理教から中東の自爆テロにいたる社会の動きを、予言するものがあったと、考える。氏は、八八年には論考とエッセイで思想の科学賞を受賞、九二年、『意見書』を同社より刊行している。(文芸評論家)
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