マザーアース・キッチン


『水を汚すのは合成洗剤』

料理と食事の後片付け、洗濯・洗顔・入浴。これらを私達は毎日毎日飽きずに繰り返していますが、ここで使うのが水と洗剤。水と洗剤は切っても切れないのだけど、本当は切りたい関係なのです。何故なら、その関係は、決して美しいものではないからです。
汚れたものを洗剤で洗い、清める。しかし同時にそれは、水を汚してることになるのです。
汚れが落ちないとごしごしするけれど、水が汚れている事に気づかない。
実は、私達の使う洗剤が水を汚しているのです。
(あらっ、洗剤は物を綺麗にするのではなかったかしら?)
水を汚す洗剤は、合成洗剤。合成洗剤とは洗濯用、食器洗い用、歯磨き用、入浴用の全ての事です。その成分には、界面活性剤が含まれていて、それらは、下水に流れても中々分解しないのです。界面活性剤は毒性が強く、川、湖、海に流れると魚は呼吸が出来なくなってしまうほど。また、リンは、プランクトンを発生しやすくします。
すると、酸素が不足して魚が死に、すると、プランクトンを食べる魚がいなくなり、また、プランクトンが増えるという悪循環。そして赤潮という現象が起きるのです。
実は、合成洗剤で洗っても汚れを汚れを取り除くだけで、汚れの元を脂肪を分解するのではないのです。それでは、何で洗うのか。もちろん石鹸です。
石鹸は合成洗剤とは別のものですよ!
念のため、合成洗剤でも‘洗濯石鹸,と呼ぶから誤解の元なのです。
石鹸の成分は、天然油とアルカリです。家庭でも,揚げ油の残り(廃油)と仮性ソーダで自分で作れるほど簡単です。石鹸は脂肪を分解し、脂肪すなわち汚れを取るのです。

食器洗いなどは、洗剤を使わなくとも良いのです。
水につけてすぐにたわしでこする。湯で洗う。木綿100%の食器洗い用に粗く織られた布巾で洗う。
米ぬかや灰でこする。大豆のゆで汁や、豆腐作りの黄色い湯で洗う。卵のからを水に混ぜてガラス製品を洗う。こんなときこそ昔のやりかたが役に立つでしょう。
水を汚すのものは、食品そのものからも下水に入っていきます。
食品で、汚れた水を魚が住める様にするには、どのくらいの量の水か知ってください。
普通は、風呂桶に何倍分と表わすのだけど、単純に表わしてみたら、
恐ろしくて気が遠くなります。

てんぷら油を流したら、油の20万倍。味噌汁7500倍。
米のとぎ汁は600倍。牛乳1万5000倍。醤油は3万倍。生ビールは2万2000倍。つまり、下水に流せるのは、何もないのです。
料理したものは、残さず全部食べ、飲み物も全部飲み干すこと。
どうしても残ったら、再利用と捨て方を考えること。
米のとぎ汁やコーヒーは植木にかける。油は、新聞紙に取り、燃えるごみか、または、貯めておいて石鹸つくりがお勧め。。。。。。

汚れの原因を作るといわれる生活廃水は、
台所から55%、浴室から30%、洗濯場から13%その他、トイレなどから2%という割合で出ています。
こうして、私達が水を汚すから、水道のお水を殺菌するために塩素化合物を加えるのです。
すると、その塩素が水の中の有機物と反応して発ガン物質のトリクロロメタンを作り出すのです。
海の近くに住んでいると、漁師や海女さんの嘆きもすぐに伝わってきます。
合成洗剤で汚れた海、魚が死んだ、奇形の魚採れた、海草が変色した、と。
そして、その実物を見ると、自分の前にまず、これからの生き物の命を奪っていることを思い知らされます。



Byマザーアース・キッチンよりご紹介文












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